あらすじ
ギリシアの自由市民として育てられたものの、蛮族出身の出自が暴かれ、奴隷の身に落とされた少年・エウメネス。奴隷を酷使する商人に買われて、スキタイ族の活動領域であるオルビアに向かうことになったエウメネスを待ち受けるのは、過酷な奴隷人生。しかし、オルビアに向かう船で、思わぬ出来事が……!! のちにアレキサンダー大王の書記官となるエウメネスの、波乱に満ちた生涯を描いた歴史大作!!
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カルディアを離れるシーンが素晴らしい。
教育を受けても自分で自信を取り戻し冷静に過ごしていたものの、家を離れる時に感情が爆発する。
騙したなという言葉とは裏腹に思い出すのは家族として楽しく過ごした日々、複雑な心境をよく表した構成でよかったです。
カロンの服に鼻水(たぶん)も付いてるのが何か子供らしくて好きです。
エウメネスは人並みはずれた人物だけど、等身大な感情も持ち合わせているのが良いですね。
Posted by ブクログ
カルディアの育った屋敷を出て行くエウメネス。
奴隷として売られていったが、船が難破してたどり着いた村でたくましく育っていく。
カルディアを出航、ビザンティオンを越えて物語はパフラゴニアへ。
【第23話 アルゴ号】
奴隷たちはゼラルコスを惨殺し、船上で酒宴を上げる。しかし、自由も束の間、乗っていた船は遭難し、沈没した。
【第24話 パフラゴニアにて・1】
海辺に流れ着いたエウメネスは、パフラゴニア地方(黒海の南岸)のボアの村で保護される。エウメネスは、カルディアの家で飼っていた猫と同じ名の少女、サテュラと親しくなる。
【第25話 パフラゴニアにて・2】
次第に体力を取り戻したエウメネスは、ボアの村を観察する。
【第26話 パフラゴニアにて・3】
エウメネスは村一番の剣の使い手、バトに剣を習い始める。村で生活する代わりに、エウメネスはヘロドトスの講義を始めた。
Posted by ブクログ
とうとうエウネメスの買い手がつき、それはアテネとは別方向のオルビアのゼラスコス。これからオルビアの話になるかと思ったら、その途中で奴隷が反逆し、ゼラルコス死亡。
(あの殺し方って、ゼラルコスって悪いことしてたんですねー。)
そのあと奴隷の船は沈没し、流れ着いた村でけっこう平穏な生活を送っていたと思っていたら、事態はきな臭い方向に進んでいってるみたいです。
あー、続きが気になります。
カロン
母の死に直接関わって居る事を告げる事が出来ない彼 エウメネスに接するのは彼にとっての贖罪だったのか 港で別れた後 慟哭する様は胸に迫る
匿名
奴隷の労苦を免れて、、
主人公は運がいいのか、悪いのか、一難去ってまた一難。争いが絶えない世界の宿命なのだろうけど、波瀾万丈とはまさにこのこと。
Posted by ブクログ
奴隷から決別し、パフラゴニアの村へ。
村では平和の中、まったりと時が進みます。
人それぞれの得意分野を活かし、尊敬し合いながら
生活してます。ほっと一息。
Posted by ブクログ
ヒエロニュモス家の実権を握ったヘカタイオスによって、奴隷としてオルビアの商人ゼラルコスに売られるエウメネス。幼少からずっとその家の次男として育ってきたエウメネスは、去り際に堪えきれずに叫ぶ。このシーンと、後に続くカロンの独白が凄まじい。
オルビアに向かう船が難破し、エウメネスはボアの村の人々によって救われる。ここで村の住人としてエウメネスは一時の安寧を得るのだが。