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マケドニア王フィリッポスに見初められ、書記官となったエウメネス。そこで 出会った王子アレクサンドロス(後の大王)の二重人格の秘密に触れ、さらに は王の依頼でマケドニア将棋を開発する。
一方、マケドニア軍は近隣に覇を唱えるべく東進を開始。拠点になるのはエウメネスが育った町カルディア。
マケドニア軍の一員としてエウメネスは旧知の人々と再会した。目指す攻略先はビザンティオン(現在のイスタンブール)である。
アレクサンドロスの複雑な心情や、エウメネスが正式にマケドニア王家の、それも王に近しい家臣となったことが描かれている。
少年期のアレクサンドロスは、家臣や友人思い。涙もろく、この上もないほど優しい気性。史上に残る大王の臣下への憎悪の深さや宮中での孤立性は、今作では大王の別人格と設定されたヘファイスティオンに仮託されている。
書記官ディオドトスは言う。「はっきり言ってヘファイスティオンはどうしようもない、けどねアレクサンドロス王子は……あれは良い子だよ」
ミエザでの一件、誰も乗りこなせない荒馬ブーケファラスを駆り、落ちれば死が待つ断崖の向こう側へ飛ばずにおれない。
王子の学友レオンナトス(5巻でフィリッポスとアレクサンドロスの酒席の戯言を持ち込んだ人物です)は言う。「ひょっとして……(ヘファイスティオンが)出たのか?いや……違うな。これこそが王子だ!」
実母オリュンピアスの暗躍や不貞と教育、オッドアイ(これは史実みたいですが)や顔面の蛇のアザといった漫画的で一件馬鹿馬鹿しい記号まで、アレクサンドロスの特異性の表現に寄与している。
マケドニアの歴史が読めるなんて
エウメネスの活躍が大河ドラマのようで気持ちいい。ギリシャ、ローマの話は塩野七生先生の小説や「ハンニバル」「プリニウス」などのマンガで読めるが、マケドニアの歴史がマンガで読めるなんて、素晴らしい事です。続きが待ち遠しい❗
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アレクサンドロスの二重人格の謎はすぐに開かされている。第2人格ヘファイスティオンはヘビが嫌いだからヘビの痣を白粉で塗ってしまう。ただそれだけのこと。なぜ第2人格が出てきたのか、それは母オリュンピアスが関わっている。
種々の種明かしは済んでしまうので、むしろこの二重性によってアレクサンドロスがいかに名君・名将となっていくのかがストーリーの駆動源となりそう。だがそれもまだ先の話。
エウメネスは今度はフィリッポス王に命じられ、マケドニア将棋を作ったりしている。
そして3年が経つ。
マケドニアの覇権を阻止せんとするアテネに味方するビザンティオンとペリントス、これを落とすべくフィリッポス王は軍を上げる。エウメネスも書記官としてそれに従うのだが、まずはその手前にあるカルディアに向かう。エウメネスの故郷である。カルディアに軍を置くなどの交渉に王の代理として向かったのがエウメネス。出迎えるカルディアの有力者ヘカタイオスは、かつてエウメネスの義父を謀殺し、彼を奴隷として売った男である。3年前、エウメネスがカルディアに寄ったときには同じ地面に立った。そして今回はエウメネスが馬上で、ヘカタイオスは家来のように徒歩である。
読者はザマミロと思うのだが、エウメネスは淡々としており、昔の友人たちは「会うたびにわけがわかんなくなってる」と呆れる。こういう軽妙さも好き。
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ゆっくり流れる雰囲気いい。
徐々に戦に向けて準備する風景もドキドキ。
王子の幼少期に生々しいシーンがあり注意!
ヘビ怖い。
登場人物の名前が覚えにくさ一番かも(笑)
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ヘファイスティオンが登場。
公式記録には載せられなかったそうですが、そういう事があったと初めて知った。
チェスを考案したのも、エウメネス?コレも史実か?
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人体の断面まできっちりと書く画風が好きかと言われると困るんだけど、この作者さんの世界感はすばらしいと思う。(といっても「七夕の国」と「骨の音」しか読んだ事ないけど)その画風が見事に生きるこの作品、現代と相容れない価値観で動く人々の生き様が面白い。
今のところアレクサンドロスが出てくると「はやくエウメネスの出番を」と思ってしまうけど、ゆくゆくは彼の生涯の物語になるんだろうなぁ。
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寄生獣といい、この作者は真のストーリーテーラーだと思う。もう少し早く書いてくれると嬉しいが、これだけ入り組んだ話しではむりか。次が待ち遠しくてならない。
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いやー
久しぶりに
引き込まれました!
殺戮シーン満載なんだけど、
それは寄生獣の絵柄を
ご想像頂いて…
グロテスクじゃないよね。
思いっきり主観だけど。
舞台は紀元前。
主人公は
奴隷の身分にありながら、
豊かな教養と観察眼、
判断力、度胸を兼ね備えた、
青年・エウメネス。
のちにアレキサンダー大王の
書記官を務めるまでになった実在の人物。
彼の波乱の人生を描いている。
スキタイ族が、
残忍なんだけど、、
それはそれは
残忍なんだけど、、、
えーらーく、
かっこいい!!
夫婦で大ファンに。
スキタイ族の。
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ヒストリエの2012.1時点の最新刊。
コミックで読んでいる少ないマンガなのでとても楽しく読める。
エウメネスは相変わらず知恵に溢れている。
エウメネスは、自身をスキタイ人と受け容れている、というか自身の人種を一つのらしさ、として使っている。その上でユニークな人格を持つこと、これは内田樹が提唱する人物像に他ならない。
礼儀の使い方や自分の体との対話などの身体性もあてはまる。
これぞ、本当の意味での「利己的」
学びたいものが多い主人公の一人。
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アレクサンドロス王子に関する重大事項の内容と出自が明かされ、もやもやが一気に晴れる7巻。
人格が変わると痣が消えるのが腑に落ちなかったんですが、普通に化粧で隠してたんですね。
やたらと「ヘビ」を推していたのにも繋がりました。
7巻発売に際して再び1巻から読み返したため、新たに発見も多く、文化の違いで戸惑う姿の滑稽さで笑いを誘うスタイルにも慣れました。
そして今はどっぷり世界にハマっております。
続きが気になるー
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衝撃的な間男シーンも青年エウメネスのイケメンぶりに
吹っ飛んでしまった。
あーもうわけわかんない感じにかっこ良くなっちゃってー!
王様とエウメネスのやり取りが可愛い。
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アレクサンドロスの過去が明らかになり、蛇の丸呑み
シーンがグロイです。
ペリントス・ビザンティオンの戦いに続きます。
相変わらず戦いにそーっと入ってくのが著者らしいけど、
盛り上げて欲しいなあ。でも何か引き込まれる。
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久しくほのぼのしてたけど、ヘビに食われる生首をじっくり描く作家でもあった。話はヘカタイオスのみじめっぷりも愉快な攻城戦に入り、これはいよいよ楽しみ。
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アレクサンドロスの身体に宿る第二人格・ヘファイスティオンの成り立ち。
エウメネスはマケドニア将棋を考案するなど、すっかり玩具担当書記官に。取った駒が使えるというのは、チェス系ゲームでは日本将棋のみなので、これは作中オリジナルなのだろう。王から王子に王位を禅譲することができるなど、かなり独特。限定版はマケドニア将棋がおまけとして付いてきたらしい。
マケドニアはビザンティオン攻略のため、兵を起こす。
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エグいし歴史苦手だけど面白い。エグいけど。
アレクサンドロス王子に対して、「いい子だよ」と言われても返事をしないエウメネス。息子を迎えに来てもらっても「あれは神なんかじゃあねえよ」と、ぼそっと言う平民のおやじさん。じわじわ来る感じがいい。そしてエウメネスも底知れない感じに。
で、いよいよ開戦。これまた楽しみ。
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ジワジワと進む物語、7巻目も大変面白かった。アレクサンドロスの二重人格はこれからどう物語に影響してくるのだろうか。ベテラン作家の描く狂気とエンターテイメント。エウメネスの出世も順調のようであります。
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忘れた頃に出るヒストリエ。
うちの夫が一番好きな漫画だったりする。
一応、隔月で連載は続いていたんですね。
作者の中では全体像ができているはずだけど、ようやくヒストリエの「ヒ」から「ス」に入ったくらいのスピードで話が進む。
6巻でよくわからなかったところも少し明らかになり、王子の二つの人格が興味深い。
根無し草な感のあった主人公が、マケドニア人になったなぁと感じる1巻。
もう7巻なのに、まだ主人公の名前をすらっといえない。私だけ?
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アレクサンドロスとヘファイスティオンの話は、蛇が怖すぎました。頭が飲み込まれるところ、コマ送りしすぎです。夜夢に出そう・・・。
しっかし、久しぶりだったので、前巻の最後を忘れてます。これはまた読み返さないといけないですね。
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まだ出ないの?と思いながら待った甲斐があった。
限定版が出ること知らずに、通常版買ったけど特にほしいものでもなかったので問題なし。
アレクサンドロスのもう1人の人格の秘密について。
しかし、昔の人が出てくると、わからない。
全部読みなおさないと…。
ネタバレになるのかわからないけど
居候先の御嬢さんて王様の最後の寵姫?
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古代ギリシャとかそっち系の人、名前が覚えにくくて、高校時代の世界史でも散々苦労させられました…おまけにそのときの教師が結構適当で、せっかく板書のまま覚えたのに、教科書表記は違ってたりとか、ザラだったし(苦笑)って感想とは関係ないことでした。
閑話休題。
寄生獣からのファンで、本作もストーリーは凄く面白い。けどやっぱり、喜怒哀楽の表情がイマイチ自分には合わないかも…
残酷なシーンでは、逆にその無表情さが恐怖を増長してる場面もあるけど。
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1年半ぶりの新刊。前半はアレクサンドロスとヘファイスティオンのことを、後半はエウメネスが仕えるフィリッポスによるトラキア攻めが描かれる。
ヒストリエは新刊が出ると、もう一度前巻を読み直したくなる作品ですね。
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母によって造られた「アレクサンドロス」と、母によって行かされたエウメネス。これで舞台装置は整ったものと思われる。ビザンティオンが登場してちょっと嬉しい。
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やっぱり、主人公の飄々とした感じがいいです。
アレクサンドロスとの関わりってどうなっていくんでしょうか。まだあんまり接触せず。
描写もすごいけど、何より得体のしれない狂気に、怖さとワクワクを感じました。物語がどうなっていくのか楽しみです。
前の話を忘れ気味なので、またまとめて読み直したいと思いました。
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待ちに待った続巻。話の進行がやや停滞気味なのは嵐の前の静けさか?
大蛇が頭を飲み込む描写はグロすぎて思わず本を閉じてしまった。
更に続きが気になる。
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王子の二重人格ネタはあまり興味ないのだが、久々のグロ描写もあり、岩明均らしさが全開。
通常版を買ったが、マケドニア将棋やりたいので限定版を買い直すかもしれない。
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贖え 始祖たる英雄ヘラクレスの血 慮外者の死体 人々を統べるすべる王族 ぞうとう贈答品 政を思案する時間が削がれる いざの時の折衝 粗相の無いよう