【感想・ネタバレ】ヒストリエ(9)のレビュー

あらすじ

フィリッポス王率いるマケドニア軍のギリシア遠征に従軍したエウメネス。軍はアテネの将軍フォーキオンによって撃退され、マケドニアに帰還する。エウメネスは元老アンティパトロスの命でフォーキオンへ工作活動をするべくアテネに少人数で潜入、そこで思わぬ人物と再会する!

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Posted by ブクログ

 本巻を待つのに2年近く。そんなに待たせているとわたしお嫁に行っちゃうわ。

 前巻、指揮官不在の窮地を救ったエウメネス。しかし、結果オーライにしても一介の書記官が指揮を執っては軍規違反になるので、手柄を居候先のアッタロスに引き受けてもらう。
 そんなところにヘカタイオスが宮廷にやってくる。エウメネスの故郷カルディアで彼の養父を暗殺し、彼を奴隷に落とし、カルディアの有力者となったものの、今やマケドニアに支配される身分となったヘカタイオスはエウメネスに食ってかかる。おまえは蛮族ではないかと。しかしマケドニアの書記官となったエウメネスはヘカタイオスの及びもつかぬ高官なのだ。
 アッタロスの姪のエウリュディケとエウメネスは恋仲となっているが、そこでの会話も貴族のようであったり、奴隷のようであったりとここでもまたエウメネスの身分の複雑さが強調される。

 そして今回の任務である。アテネとの戦争を前にアテネの名将フォーキオンを失脚させろという任務である。知力胆力に優れ、かつマケドニア人ではないエウメネス以外に適任はない。幼時よりの読書家だったエウメネスにとってアテネは憧れの都。異国の商人に扮して彼はアテネへと向かう。
 フォーキオンはマケドニアとの戦争には慎重で、雄弁家デモステネスが反マケドニアを煽っていた。アテネ征服をすでに念頭においているマケドニアは戦敗の責をデモステネスにとらせて、占領後の施政をフォーキオンに任せようという深謀でもって、現時点でのフォーキオンの失脚を画策しているのだ。

 ここで面白いのは軍務経験豊富なフォーキオンが反戦論者で、政治家ではあっても軍事は素人のデモステネスが主戦論者であることで、これは安倍晋三批判なのか。

 変人フォーキオンに取り入ろうとするエウメネスの策略が面白いし、フォーキオンを介して彼は意外な旧知の人物に再会する。そして後半、いよいよ対アテネ戦へと話は進むのだが、続きをまた2年も待たされるのは堪らんな。

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2016年02月10日

匿名

購入済み

感動した

ずっと面白いのだけど、9巻がこれまでで一番感動してしまった……まさかここでこんな再会があるなんて、ドラマだな

#アツい #エモい

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2024年05月04日

Posted by ブクログ

たとえ世界史が嫌いでも、ストーリーが抜群に面白いのでなんの問題もなく読めます。人に自信をもって勧められるマンガ。

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2015年09月09日

Posted by ブクログ

戦争を知らず、戦力差も知らず、民衆を煽る好戦的な政治家は本当に迷惑ですね。その無謀な勇気ある行動でどれだけの損害を出すのか…。
古代民主政の都市国家アテネ、最強の陸軍を持つマケドニアと陸上戦で開戦です。アテネの海戦勝利功労者フォーキオン失脚の裏工作にエウメネスも暗躍?しました。
そして次巻、マケドニア軍最強の"矛"アレクサンドロスの戦闘が見れる! 2年も待たされるのは辛いな…。

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2015年06月20日

Posted by ブクログ

カイロネイア開戦‼︎というところで、続く。

カイロネイアって、戦術の転機になった戦いだよね。なんだっけ?
敵を引き込んで、包囲殲滅だっけかなぁ?

アレクサンドロスの感じだと、個人の暴走がなんだかんだで包囲殲滅になりました。
という成り行きか?
そこにエウネメスが、さらりと絡んでくるのかな?

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2015年06月07日

Posted by ブクログ

歴史ものは特にそうかもしらんけど、登場人物をわすれてしまったり、人間関係を失念すると、さっぱり理解できなくなってしまいますね。相変わらず表情の作り方が気になってしまうけど、物語そのものは、この巻だけでも普通に楽しめました。

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2015年06月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

相変わらずの面白さである。
古代史に全く精通してないので、その辺が勿体ないのかなあと思う一方で、知らない方が展開分からないから面白いと言う部分もある気はする。
今回は、何と言ってもカロンが再び出て来た事と、カロンの最後の「その脚で地平線の先へ駆けてゆくも、あるいは大兵を率いてこの地に攻め来るも、全て自由ぞ!わが息子よ!!」と言う言葉が全てを持っていったと言うか何と言うか。
そして、次はマケドニアVSアテネ・テーベ連合。
この辺も歴史知らないからどうなるのか全然分からなくてすごく楽しみです。

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2015年05月28日

Posted by ブクログ

話のつなぎの地味な巻のはずなのに最高だ。円熟というかなんというか。ずっと持続している緊張感がすばらしい。最高だ。

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2020年06月15日

Posted by ブクログ

もうちょっと刊行ペースあげてくれないかなぁ…。
お話忘れちゃって、1巻から読みなおさないといけなかったよ。とほほ。

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2015年05月24日

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密命を受けて訪れたアテネで意外な人との再会。それは待ち望まれていたことだった。そしていよいよカイロネイアの戦いへ。名作は結末を知りながら過程を楽しむことができる。

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2015年05月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

フィリッポス王が負傷した遠征から帰ったエウメネスは、アンティパトロスからアテネに行きフォーキオンを訪ねる任務を命じられる。
エウメネスはアテネでフォーキオンに接触し、ピレウスのメランティオスと会う。
エウメネスの工作によりフォーキオンを欠いたアテネは、テーベ軍と組んでカイロネイアでマケドニア軍を迎え撃つ。
序盤からの布石が実を結ぶ巻。感慨深い。

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2015年09月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

フォーキン失脚工作編。

カロンとの再会は感動的だった。

淡々とした描写だったけど、迫力がある構成は真骨頂といっ

たところかな。先が気になります。

次の巻は来年かね。

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2015年07月26日

Posted by ブクログ

盾と槍…最近そんなのばっか読んでる気がする。
久々の新刊、堪能いたしました。エウメネスがいい男すぎて癒されます。

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2015年05月23日

Posted by ブクログ

自分と異なる世界に対しての十把一絡げが「決めつけ」や「偏見」を生み_延いては戦の元となる 贈賄用の品々 今は自由の軽さと重さ存分に味わっております 斜線陣本家本元の我等だからこそ!その弱点をもより深く知るのだ!

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2022年04月19日

Posted by ブクログ

さながら現代日本人のような軽妙な会話を楽しむ古代ヨーロッパ人w
しかし絵柄は年々固くなっていく感がするなぁ。
この独特の作風は、目が離せない。

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2016年01月08日

Posted by ブクログ

この人、漫画上手い。
淡々としてる中に熱と知性が感じられた。
新しい流れもあったけど、1番は再会のシーン。

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2015年08月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

フォーキオンは、なんとカロンで、エウメネスの父。

「その脚で地平線の先へ駆けてゆくも
あるいは大兵を率いてこの地に攻め来るも
全て自由ぞ!
わが息子よ!!」

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2015年06月27日

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