あらすじ
この世界を守りたい。
少年は大人になり、少女は英雄になった。
テレビ、書店で話題沸騰!
大人のための王道ファンタジー、はやくも第二弾!
☆☆☆
名家の少年・ルチアーノは屋敷を何者かに襲撃され、レーエンデ東部の村にたどり着く。
そこで怪力無双の少女・テッサと出会った。
藁葺き屋根の村景や活気あふれる炭鉱、色とりどりの収穫祭に触れ、
ルチアーノは身分を捨てて、ここで生きることを決める。
しかし、その生活は長く続かなかった。村の危機を救うため、テッサは戦場に出ることを決める。
ルチアーノと結婚の約束を残して――。
封鎖された古代樹の森、孤島城に住む法皇、変わりゆく世界。
あの日の決断が国の運命を変えたことを、二人はまだ知らない。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
革命は失敗すれば悲惨だし、成功しても安定した統治ができるまで荒れて混沌とすることも多い。
今回も本当に苦しかった。
闘いの中で強く結びついた、命を預け合った仲間を櫛の歯が欠けるように失うさまは胸を突いた。革命の失敗は首謀者テッサの死を意味する。追い詰められる。
それでもテッサが自分を失わず命を全うしたことだけが、読み進める力になった。悲劇ではあったが間違いなく英雄だった。
しかし、民衆が立ち上がるまであと一つ届かなかった。ルーチェの言う通り、憎しみが絶望があと少し足りなかった。みんなが大局をみて英雄にはなれない。
ルーチェが残虐な法皇帝になったのは、法王庁への憎しみを醸成させるため、
次の革命の種を蒔いたのだと思った。
使命のもと志半ばで命を落とすことも胸苦しいが、託されて生き残った面々の心中は比ぶべくもない。仲間を想えばこそあとも追えない。
しかし、流れを止めなければ、いつかは届くか
シャイア城にて赤ん坊の声が聞こえた。エールデがいるならトリスタンの魂もそばにあるかな
Posted by ブクログ
単純に戦って終わるのではないところが面白い。
最後にテッサが亡くなったみんなと会えて良かった。ルーチェは…まあ…そうなるよな…
私生活が忙しくて読み切るのに時間がかかったが、読みながら今までの流れを思い出せるほど全体的に面白かった。
Posted by ブクログ
1作目より分厚い!と怯みましたが、あっという間に読んでしまいました。
あれから約100年後の世界。
いよいよ革命が始まりました。しかし、達成間近で帝国の策なのか神子の力なのかよく分からなかったけど、内部分裂して終わってしまうという苦しい結末でした…またしてもハッピーエンドにならず…
ただ、1作目の登場人物のその後や末裔と思われる人物が出てきて嬉しかったです。
レーエンデの地図もちょっと変化してる!と思いながら、地図を見返しながら読みました。
1作目でウル族がユリアを殺そうとした時はウル族の迷信は覆されると思っていましたが、今のところウル族にとっては迷信通りに歴史が動いていて複雑な気持ちです。
この先、ウル族が救われていくのかが気になるところです。
Posted by ブクログ
レーエンデ第二弾。
前作で懸命に生き抜いた人々は歴史に。
前回、ヘクトルが言っていた独立(合州国)をユリアが成し遂げ、帝国との戦争中。
レーエンデは帝国側に取り込まれ、いいように使われているという状況。
あくまで視点はレーエンデなので、合州国は倒すべき敵。
前作から続けて読んだため、最初少し混乱した。
まとめれば、ティコ族のテッサがレーエンデが自由になるための革命を起こして駆け抜けていく物語。
前作の名残りが所々あって、それがまぁ思い描いたとおりにはやっぱりなっていなくて、ちょっと切なくなる。
でも、主人公補正でトントン拍子に進むよりずっといい。
時間の経過がん?と思うところがあったり(読み込み足りないだけかも)、この世界観でこのセリフは出ないんじゃないか?ってところがあったり。
もっと緻密に作り込んでほしいなーそしたらもっと面白いなーと思います。
あと会話がどうしてもセリフくさい。
もう少し自然にできないかなー
口調でキャラが分かるようにという意図は理解できるけど、やりすぎな気が。
16歳のルーチェも幼すぎない?
お屋敷に住むボンボンの16歳ならこれでいいけど、けっこうな年数ダール村で過ごしてるわけでしょ?
ふわふわしすぎでは?
子どもの頃のルーチェに引っ張られてるなぁという印象。
前作はトリスタンとユリア。
本作はテッサとルーチェ、あるいはシモン。
どちらも結局結ばれず。
最後テッサに「もう死んでいい」と言ったルーチェの気持ちはどうだったのか。
好き、にしてはずいぶん温度がないな、と。
テッサとはもちろん、ルーチェとしての自分とも完全に決別しにいったのか。
でも「残虐王」となったのは、テッサを追い詰めた全てに対する復讐だよね。
まぁ割り切れないのが人間か。
あ、赤子は100年経ってもおそらく赤子のまま。
今回は泣いただけでその辺の謎はまだまだ解明されず次回以降に持ち越し。
苦難は続く。深い
レーエンデ国物語なのに未だ国は成らず。そのためにはまだ苦難がいるのか。虐げられ続けるレーエンデ人たち。月がルーチェで太陽がテッサか。少しだけ前の本がリンクし、また次に少しだけ続いてるところでまた次が読みたくなる。
Posted by ブクログ
またしてもバッドエンド。602ページを読んでこの結末は辛い。戦争しか知らない、奪われ、虐げられたことしかない人々にいきなり力を与えてもまた、同じことをする。戦争は終わらない。だから教育が必要なのだ。というところが印象的でした。怪力の女性が主人公で内容がほぼ戦争。残酷なシーン多め。終章のルーチェの狂気もなんでこうなってしまった?神の御子、悪魔の子の影響?気になるので読みますが満腹気味で味変したいのだが。
Posted by ブクログ
王道ファンタジー第二弾。前作からだいぶどころではない時間が経っており、人物も総取っ替え。革命軍とまではいかなかった主人公だけど、真っ直ぐで悩み、傷つき、誰かの為に生きて死んでいった。この物語、最後の最後でもう片方の主人公がフッと消えてしまって、その後歴史の語りでえらい事になっているのだけど、そういう語り方だと片方は何があったのか、察してという事なのか。
レーエンデの苦難、苦難の道が具体的な上にまだまだ続きそう。
Posted by ブクログ
ユリアたちの時代から時が経ち、後世の物語。
搾取されるだけの土地になったレーエンデをめぐり、一人の少女テッサと仲間が立ち上がる物語。
レーエンデの様子はすっかり変わってしまったが、ところどころでユリアやヘクトルの名前が出てくるのが、たしかに歴史は続いていると感じられるところ。
五巻もある物語の、まだまだ序章。ここでハッピーエンドになる必要はないとは言え、つらめの終わり方。
憎しみは連載するっていうけど、ルーチェたちを見てると、まさにそれを体現してるなと思った。裏切られ、相手を憎み、全てに怒り、怪物と化す。地獄をつくる側の、生きる地獄。