【感想・ネタバレ】BLACK BLOOD BROTHERS10-ブラック・ブラッド・ブラザーズ 銀刀出陣-のレビュー

あらすじ

1997年。アリスやジローと共に香港に滞在するカーサは、リズと名乗る一人の吸血鬼と出会う。自分と同じ混血児のリズに衝撃を受けつつも、カーサは彼女にかつてない親愛の情を覚える。月下で蠢き始めた、新たな脈動。アリスとジロー、そしてカーサにとっての百年の夜が、静かに終わりを告げようとしていた。そして現在――2009年、シンガポール。各国の有力血族を迎えたミミコは、特区奪還の手応えを感じながら、待っていた。たった一振りの剣。ミミコにとってただ一人の吸血鬼を。「……いつまで経っても、遅刻魔なんだから」すべての未来を賭けた『聖戦前夜』が、今、最後の幕を開ける!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

評価:☆4.5

前半はカーサ、そして九龍王・混血児リズがメインの過去回想、ワインが生まれるまでの経緯ですね。

ジローに嫉妬しつつも嫌いじゃないというカーサ。初めて自分の血族、混血児に会い、共に生きる強さを知ったカーサ。
これを見てるとどうして後々あんなことになるんだろうって思っちゃうね・・・。
ここまで掘り下げられるあたり、BBBのもう一人の主人公って感じだな。

闘将の血を受け継ぐものとして、強靭で明確な意志をもつサヤカの姿が眩しかった。

「かもしれない。だけど、私たちは選んだんだ。犠牲になって死ぬより、害となって生きることを」
九龍の血統も単なる一つの種族として考えると難しいところだよなぁ。

サブタイ通り、遂に復活参戦したジロー。
ミミコが必要だと、力になって欲しいと呼ぶところがいいね。守るべきものがあるとき、人は強くなれる。そういうことでしょう。

次が最終巻ですが、最高のクライマックスを期待。

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2014年10月30日

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