あらすじ
浪花大学教授・財前五郎の医療ミスを訴えた民事裁判は、原告側の敗訴に終わる。同じ大学の助教授の身で原告側に立った里見は、大学を去る。他方、裁判に勝訴した財前のもとに、学術会議出馬の誘いがもたらされる。学会人事がらみの危険な罠をかんじながらも財前は、開始された医事裁判控訴審と学術会議選挙をシーソーのように操り、両者ともに勝利することに野望をたぎらす。
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Posted by ブクログ
裁判の第二審と学術会議選が並行して進む。
一見自信満々の財前が佐々木に似た患者の前でたじろぐ姿は妙におかしい。
第二審が必ずしも第1審どおり進まない様相を呈する中で、かつての病棟婦長の証言が大きな意味を持ちそう。裁判の行方は予想がつかない。
Posted by ブクログ
「白い巨塔4」「5」は、以前「続・白い巨塔」の一冊でそれを読んでいた。その「続・白い巨塔」の感覚があるので、この4は物語を盛り上げていく前半部分の感覚。
里見が善、財前が悪という構図はわかりやすい。ただ、この裁判などなかったら、里見は浪速大学付属病院に残りやりたい研究を続けられたのだろうか? 財前のように口八丁手八丁でなくてよいけれど、少なくとも病院という組織の中できちんとした信頼を得ていたのだろうか?(何人かの個人からの信頼ということでなく)
正しく尤もらしいことを言っている割に信頼を得られず、会社組織の中で孤立していた人を思い出してしまった。ある分野では知識も技量もあるのに、組織を動かすことができない人。自分では組織を動かすことができないならその部分で部長の力を頼ればよいのに、「部長がダメだ」というだけで部長の力を借りようとしなかった人。
里見はそんなクレームは言わないけれど、大学病院の組織を動かすことはできていない。組織を動かすにはそうできる力が必要。それは里見の力不足ではなく、それ以上に大学病院の組織の問題なのか?