あらすじ
ベストセラー『神カル』の原点!
上橋菜穂子さん推薦!
「命というものの深みに届きながら、
信州の風のような爽快さと、静かな明るさがある。
これこそ夏川さんの筆の、魔法です」
シリーズ大ヒットのベストセラー『神様のカルテ』にまつわる人々の前日譚であり、かつ珠玉の短編集です。栗原一止は、信州にある24時間365日営業の本庄病院で働く内科医。本作では、医師国家試験直前の一止とその仲間たちの友情、本庄病院の内科部長・板垣(大狸)先生と敵対する事務長・金山弁二の不思議な交流、研修医となり本庄病院で働くことになった一止の医師としての葛藤と、山岳写真家である一止の妻・榛名の信念が描かれます。ますます深度を増す「神カル」ワールドをお楽しみください。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
有明
進藤辰也
信濃大学医学部の学生。六年生。信州松本に生まれ、松本にある大学に合格して今に至る。実家の蕎麦屋を手伝いながら大学に通うという苦学生のような生活。
栗原一止
高知生まれ。辰也とは一年生以来の長い付き合い。
砂山次郎
北海道の酪農家出身。
草木まどか
岡山出身。昨年までテニス部の部長をつとめ全国大会にも出場したほどの選手。運動神経は抜群だが、学業については追試の常連。数年前から女子学生も受け入れるようになった「有明寮」において、女性の一番乗り。
如月千夏
五年生。一止の誘いを受けて将棋部に所蔵していた。本業はテニス部で、エース級の選手だった。
小野寺誠
エロ外科医。二年先輩。「有明寮」出身。
楠田重正
医学部六年生。一度社会人として管理職にまで出世してから医学部に入学したという風変わりな経歴の持ち主で、五十二歳という年齢は、医学部の最高齢でもある。
彼岸過ぎまで
板垣源蔵
本庄病院内科部長。
内藤鴨一
本庄病院内科副部長。板垣にとって、臨床現場における片腕であるとともに、本庄病院を二十年近くも支えてきた戦友でもある。
乾
今年度で退職が決まっている診療第一の親分。外科部長。乾診療所を開業する。
金山弁次
事務長。赤字の病院経営を立て直すために、ヘッドハンティングされてきた生え抜きのエリート。飼い犬の名前は絹子。妻は胃癌で五年前に他界。
甘利
外科医。
本庄忠一
本庄病院の院長。
神様のカルテ
栗原一止
本庄病院一年目の研修医。引きの栗原。当直に入った夜は、患者が一・五倍になるというジンクスがある。信濃大学医学部を卒業したが、大学病院でなはく一般病院たる本庄病院への就職を選択した。御嶽荘「桜の間」の住人。ドクトルと呼ばれている。
外村
看護師。ベテラン副師長。
板垣
本庄病院内科部長であり、一止の指導医。大狸先生。
高山仁平
総胆管石で入院中。八十五歳。
國枝正彦
七十二歳。嘔吐を主訴に救急部を受診し、症状が改善するまで入院で様子を見ることにした患者。元高校の国語の先生。
学士殿
御嶽荘でともに暮らしている「野菊の間」の住人。信濃大学で哲学を専攻している大学院生。
男爵
御嶽荘の「桔梗の間」の住人。自称絵描きの男爵。
専務
御嶽荘の「椿の間」の住人。市街地の金融機関に勤めるOLであって、専務でもなんでもない。一年目の新人社外人。
内藤
内科副部長。古狐先生。
東西直美
病棟の看護師。てきぱきと仕事をこなし、ときに、適切な助言をくれる心強い存在。
國枝夫人
甘利
九兵衛のマスター
冬山記
健三
常念岳の冬小屋を早朝に出発。突風にあおられ滑落。五十歳。左足を骨折。信濃大学に入って山岳部に入部。
布山浩二郎
常念岳を登っている登山者。
那智子
浩二郎の妻。
片島榛名
二十代で、数々の日本の名峰を登頂してきた山岳写真家。
浩介
浩二郎、那智子の息子。
栗原一止
Posted by ブクログ
シリーズの1から3までは読んだことがあったが、なぜかそれ以降触れてこなかったため今回読むことにした。
内容はこれまでシリーズに登場してきた人々たちのサイドストーリー。このシリーズの良さはキャラの立ち具合だと思っているので、彼らの過去が描かれるのは素直に嬉しい。
このシリーズには様々な名著が登場するが、3話目において説明される「本の良さ」は、薄っぺらいようで、作者が本の中で別の本を紹介する形を採っている意味を登場人物に語らせているようにも思え、その視点で過去のシリーズを読み返してみるとまた興味深そうである。
4話目は榛名のキャラが明らかにされたとは言い切れず、その点が少し不満ではあるが、全体的には読んで良かったと感じる。
Posted by ブクログ
○有明
学生時代のいちゃついている話はあんまり興味がなかった笑
あの2人(3人か)がどう再生していく方が興味があったなとそう感じた。学生時代に進藤たちのような王道を行けなかった僻みなのかもしれないが。
○彼岸過ぎまで
熱い話だった。どうして研修医が来るようになったのか、そしてその最初の研修医が一止。金山さんは金山さんでコンピューターのように思えるが熱くてプライドがある人だったことがわかった。病院はやはり各々の分野でのプロフェッショナルが集まる場所なんだと思った。
○神様のカルテ
章題を読んだ時に読み違えかと思った。本の題名がまさか短編集に入っているとは思わなかったから。後書き読んで映画との違いを伝えたかったとわかって映画もみなおしたくなった。
最近思う、「医療の根源は救命なのか」という問いに対して自分なりに答えを出すことのきっかけになった章だった。
人は死ぬ。私は神様のカルテの中で自分らしく生きることができる時間を延ばすのが医療だと思った。
○冬山記
山にはほとんど行ったことがないのですが、みるだけでいいなと再認識した章だった笑
新章楽しみに読む。