【感想・ネタバレ】蒼穹の昴(3)のレビュー

あらすじ

落日の清国分割を狙う列強諸外国に、勇将・李鴻章が知略をもって立ち向かう。だが、かつて栄華を誇った王朝の崩壊は誰の目にも明らかだった。権力闘争の渦巻く王宮で恐るべき暗殺計画が実行に移され、西太后の側近となった春児と、改革派の俊英・文秀は、互いの立場を違えたまま時代の激流に飲み込まれる。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

【あらすじ】
文秀は楊喜楨の娘と結婚し、光緒帝の親政実現に力を注いでいた。一方春児は、西太后の側近となり、その賢明さと誠実さから西太后や他の宦官の厚い信頼を得ていた。日清戦争敗北の責任を負わされた李鴻章は、袁世凱が清国を破滅に追いやるという占い師の予言を聞き、彼を暗殺しようとして失敗する。また、西太后の権力のもとで私服を肥やす栄禄と李蓮英は、皇帝派の主導者である楊喜楨を暗殺し、西太后に帝位につくよう進言する。一触即発の皇帝派と皇后派の対立は、列強諸国が進出の時を狙って注視するなか、激動の時を迎えようとしていた。そんななか、春児と文秀は密かに再会を果たし、積年の思いを分かち合うが、政権争いのなか互いに置かれた立場は複雑である。

【感想】
1、2巻に続き、面白かった。一触即発の皇帝派と皇后派の覇権争いと、日本人ジャーナリストの視点から、これまでのさまざまな伏線が回収されるところが興味深い。春児と文秀の再会場面は泣けた。あと一冊かと思うと少しさみしい。

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2022年03月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

~感想~~~~~~~~~~~~~~~
康有為にやきもきする第三巻。

~登場人物~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・トーマスバートン(NYタイムズの記者)
・Mrs.チャン(↑トムの秘書兼スパイ、西太后の唯一の孫、寿安公主ショウアンコンス)
・岡圭之介(ケイ、万朝報の記者)


~ネタバレ覚え書きあらすじ~~~~~~~~~~~
文秀が楊の娘と結婚し、玲玲と譚嗣同(タンストン、復生フーション)の婚約。

白太太の予言を受けた李ホンチャン将軍からの指示で王逸が袁世凱を暗殺するも不可思議な不発により失敗し捉えられるが食事出し農民の娘小梅(シャオメイ)に読み書きを教えた縁で逃がして貰う。

楊が栄禄や李の策略で蠍で暗殺されるが政治的混乱を避けピイウー邸に隠匿。
誰もが康有為と光緒帝を会わせまいとする。

イエホナラの呪いを信じ、着々と西太后暗殺を企てる満州人の順桂。

ピイウーの家で偶然会った文秀と春雲、会話は楊氏暗殺の事などから探り合いから始まるが次第に元の関係になり、文秀は隠していた楊氏の遺体を春雲に見せ早く西太后を隠居させるよう協力を仰ぐ。

忠臣で外交の天才リイホンチャン将軍はイギリスからの香港の割譲の圧力を99年の貸与に変え条約を結ぶ。
その直後恭親皇が倒れ、順桂に西太后を殺すよう遺言し逝く、中枢の死で紫禁城は大きく動くことなる。

紫禁城では春雲の師匠ゴマすりの陳九が首をつって発見され、棺に自らの宝貝を入れようとした春雲は李蓮英に棒打ちと言う名の死刑にされそうになるが、長年かけて宝貝を買い戻してやっていた他の多くの宦官達から身を張って守られる…

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2020年04月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

春児が大きく成長した。史了も大きく成長した。中央での10年間は人を変えるにふさわしい濃密な時間であったと思うが、その過程が描かれないため唐突感はある。

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2024年08月22日

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