【感想・ネタバレ】裏切りの捜査線 警察小説アンソロジーのレビュー

あらすじ

裏切り!衝撃!どんでん返し!! 5人の人気作家が描く、珠玉の警察ミステリー。

二人の刑事が酌み交わす中で明らかになる、不審者事件の真相。科学捜査官とオカルト警視の捜査対決に、警察署内の個室トイレで起きた拳銃自殺。帰署中に遭遇した怪しい四人家族に、特定の中学生を尾行する不審な男……。
個性豊かな「捜査のプロ」が挑む難事件から目が離せない!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

どれも面白く、サクサク読めた!特に荒木あかねさん、初読み作家さんでしたがその他の作品も読んでみたいと思いました。事件自体の謎についてや犯人につながる気になるポイントがうまく散りばめられていて、先が気になり読んでいて面白かった。今度他の作品を買いに行こうと思います!そして方丈貴恵さんのはキャラのアクが強くて最高。好きですね。文春文庫さんのアンソロジーは他にも色々あることを知り、他のシリーズもぜひ読みたい。

0
2026年07月02日

Posted by ブクログ

大好きな警察小説アンソロジー。

一話目は米澤穂信さん。
可燃物の葛警部が登場。同期の手柄話を聞いているはずが…。という話。

二話目は方丈貴恵さん。
シリーズ作品のような設定だけど、そうではないらしい。
怪異好きなせいで出世を逃がしたキャリアが意外と名探偵。
今後シリーズ化しそう。

三話目は荒木あかねさん。
新作待ってた!
警察署内での拳銃自殺事案が発生。ところが拳銃が行方不明になった。それを探す話。
荒木さんらしい作品だった。

四話目は松嶋智左さん。
予期せず『ヤギノメ』の続編で嬉しい。
ストーリーは『相棒』のドラマにありそうな感じで面白かったけど、意外と弓木さんの活躍は薄かったかな。

五話目は芦沢央さん。
現職警察官ではなく、退職後に探偵となった2人の話。
イジメに絡んだ調査だけど、ラストがちょっとボヤッとしてたかな。
これも他短編で出てきた登場人物の話らしい。

自分的には、荒木さんの新作読めたのとヤギノメ続編が胸アツだった一冊。

0
2026年09月27日

Posted by ブクログ

この一冊にこの作者のこの作品。
どの作品も重厚でした。
贅沢な一冊です。

作家さんてすごいなぁ、と特に感じたのは
一話あたりのページ数です。
この短いページ数でこの内容を紡ぐことができて
さらには登場人物たちのキャラクターをたたせる。
どのお話も人物たちのキャラクターが現実にいるような
リアルさがある。
物語の構成もしっかりしていて、この頁数で
よく物語のまとめができるな。
と、そういう観点からもおすすめします。

一話がしっかりしているので、一話読み終わると
本を一冊読み切った感じがして、
次の話にすすんだとき前の話を思い出すのが
難しかったくらいです。

それぞれの作家さんの別の未読本に興味を
持つことができました。

0
2026年07月27日

Posted by ブクログ

裏切りの捜査線
警察ミステリーをテーマにしたアンソロジー。

お見通し 米澤穂信
有名な芸能人のコンサートに殺害予告が届く。警察はコンサート会場付近の公園で過去に逮捕歴のある男を見つけ取調べをする。そして公園からは男が以前に持っていたものと同じナイフが発見される。
警察官の葛と丸山の酒の席での会話だが、警察官同士受け持っている事件の共有は出来ないが、偶然という形で丸山は葛に今回の事件の不満点を相談する。ある意味後味の良い作品であるが、米澤穂信独特の短編描写が見受けられとても面白い作品だ。
 何故、「ナイフがその場所から見つかったのか」という一つの疑問から衝撃の理由に連なっていく。

メゾン・イニシェの怪 方丈貴恵
怪異、オカルトに執着する警官生駒と事件を受け持つ八条とのやり取りを通して、過去に殺人事件が起きたマンションで発生した事件を解決していく
生駒は時々鋭い指摘をするが、目線がオカルトに流れてしまい推理は的を得ない。八条は生駒の指摘を受けながら正しい道筋を組み立てていく。
最後、怪異についてもっと取り上げて少しオカルトチックに終幕した方が物語としてはオチを作れたのかと思う。警察ミステリーとは少し違った印象。

プライドの隙間 荒木あかね
警察署内で警察官の拳銃自殺が発生。そして死体の腰からは拳銃が盗まれている。警察官として日々の生活、特に拳銃の訓練に対して嫌な印象を持っている糸瀬は、余り表情は豊かではないが徐々に打ち解けてきた女性警官の高比良と共に無くなった拳銃の捜査を通して警察内部の陰険な部分と向き合いながら真相に近づく。
前日に荒木あかねの短編集を読んだばかりであり、今作のペアについても負けず劣らずの良いチームである。結末はシンプルだが人間関係を通じて面白さがあり、満足する作品だった。

家につく猫 松嶋智左
犯罪の匂い、雰囲気を嗅ぎ分けることの出来る刑事が些細な事でコンビニで買い物をしている老人の行動に疑問をもち、色々理由を付けながら老人の家を尋ねる。警察官の瞳と隼太かのペアがいきなり閉じ込められている所から始まり、謎の四人家族とのやりとりを取り上げる。
珍しい作風だと思うし、登場人物も面白いが、動機の部分が少し違和感があり犯人への恐怖感、緊迫感が物足りなかった。こういった作品はシリーズかされていると魅力がますので、後日調べてみたい。

コールバック 芹沢央
いじめ捜査を依頼された探偵。該当の学生を見張っていると同じように学生を尾行している男性を発見する。学生のいじめは行われているのか、そして、学生を尾行する謎の人物は何者か。
物語としては対象の学生が隠している真実を紐解いていく様な流れだが、ミッシングリンクがわかるとかなり深い話になる。子供は余りにも残酷であり、些細な事で人生を破壊された人間が、最後に驚きの行動をする。
警察を定年退職した正太郎が主人公であり、老年にある落ち着いた探偵である。若いバディ役ではなく、作風として終始重厚な形になっており今作にぴったりの探偵だ。

今作は、短編でありながらかなり骨太な作品。長編だったら何日間かはシリアスな作品を読みたくなくなる良作。定期的に摂取したくなる作風だし、もっと陰鬱な結末でもよかった。

0
2026年07月18日

Posted by ブクログ

米澤 穂信、方丈 貴恵、荒木 あかね、松嶋 智左、芦沢 央
5人の人気作家によるミステリ短編集
帯書きの「裏切り!衝撃!どんでん返し!!5人の人気作家が描く、珠玉の警察ミステリー」に惹かれて読みましたが・・・
松嶋 智左の作品は警察小説?
芦沢 央に至っては退職した刑事が探偵となって活躍・・・ま、面白かったけど(^_^;)
重い話もありますが、概ね楽しめます。

0
2026年07月12日

Posted by ブクログ

5人の作家による警察小説アンソロジー。この手の本は面白くないのが相場で、本作は珍しく、米澤氏と芦沢氏の作品が面白かった。両作ともそうくるかという良い意味での裏切りが秀逸。特に芦沢作品は刑事をやめた探偵ものだが、終盤までどこに着地するのか全く読めず、久しぶりに面白い短編を読んだ感じ(先日読んだ芦沢作品短編集は今一つだったが)。松嶋氏の「ヤギノメ」シリーズは面白いのだが、本作は今一つ。

0
2026年07月06日

Posted by ブクログ

米澤穂信、方丈貴恵、荒木あかね、松嶋智左、芦沢央『裏切りの捜査線 警察小説アンソロジー』文春文庫。

5人の作家による警察小説アンソロジー。文春文庫の警察小説アンソロジー『捜査線』シリーズは様々な作家の短編が味わえるところに魅力があるのだが、当たり外れが大きい。

このアンソロジーで一番面白かったのは、松嶋智左の『ヤギノメ』シリーズの1編である『家につく猫』だった。他の短編は並みか、それ以下という感じで、文春文庫の警察小説アンソロジー『捜査線』シリーズは他の出版社の警察小説アンソロジーに比べるとレベルが低いなと感じた。


米澤穂信『お見通し』。人気ミステリー作家の1人であることは認識しているのだが、肌に合わないのか、これまで1冊しか読んだことが無い。さてこの短編。謎解きはよく解るし、警察小説としての雰囲気も良いのだが、言い回しというか文章がイマイチで損をしている。★★★★

方丈貴恵『メゾン・イニッシュの怪』。初読み作家。オカルトチックな雰囲気のある警察小説だったが、偶然ばかりが重なり、今ひとつ面白さは無かった。最後の最後までオカルトで突っ走った方が良かったのでは。★★★

荒木あかね『プライドの隙間』。史上最年少で第68回江戸川乱歩賞という『此の世の果ての殺人』は面白かったのだが、次作の『ちぎれた鎖と光の切れ端』が『Z世代のアガサ・クリスティによる超絶技巧の本格ミステリ』という物凄いキャッチコピーで紹介されていたので、昭和世代ど真ん中の還暦ジジイで普通の読書好きには敷居が高く、腰が引けて手を出せなかった。警察のような旧態然とした組織では虐めなどで心を病む警察官も居るようだ。自分が10年ほど暮らしている福島県でも、何度か警察官の拳銃自殺のニュースは耳にしている。しかし、警察官の拳銃自殺のニュースは第一報くらいで、自殺の理由などの続報が報じられることは殆んど無い。報道機関に圧力を掛けた一種の組織的な隠蔽なのかも知れない。署内の男子トイレで発生した若手警察官の拳銃自殺。あろうことか自殺に使用した拳銃が何者かにより持ち去られていた。★★★★

松嶋智左『家につく猫』。元警察官で白バイ隊員という異色の経歴に興味を持ち、デビュー作からしばらく追い掛けていたのだが、最近はご無沙汰している。『刑事ヤギノメ』シリーズからの1編である。このアンソロジーの中では最も警察小説らしく、時系列を反転させた構成も見事で、面白かった。いきなり拉致され、農家の納屋に監禁された2人の警察官。納屋の中には腹を刺され、瀕死状態の男性が横たわっていた。★★★★★

芦沢央『コールバック』。著者サイン入り本ということで購入した『火のないところに煙は』がイマイチだったので、以来読んだことが無かった。このアンソロジーでは唯一の探偵小説であった。中学生の虐めと心無い悪戯により苦しめられる人びとが描かれる。最近の虐めは陰惨極まりない。度々、虐めによる殺人まで起きているのだ。ネットやゲームといったバーチャルな世界でしか遊んだことが無い現代の子供たちは、現実世界で加減するということを知らないのではないかと思う。★★★

本体価格800円
★★★★

0
2026年06月24日

Posted by ブクログ

荒木さん目当てで購入。
米澤さんも方丈さんもいるし豪華な一冊。
初読み作家さんもいて、そちらも面白かった。

0
2026年06月17日

Posted by ブクログ

『ちぎれた鎖と光の切れ端』がど真ん中にハマった、荒木あかねさんの短編!と、いう事で読む。

5作どれも『個性豊か(すぎる)な捜査のプロ』だらけ。
短編なのに、どれも読み応えがあった。
私的には、みんな違ってみんな良かった。
帯の、裏切り!衝撃!は、少し煽り過ぎ感。

0
2026年06月13日

Posted by ブクログ

5人の人気作家が描く警察小説アンソロジー。

短編集だが、「メゾン・イニシェの怪」と「コールバック」は、少し長めだった。

本格的な推理小説の味わいがあったのは、芦沢央の「コールバック」
息子のいじめで悩む夫婦から相談を受けた元警察官の探偵が調査に乗り出すが、不審な男の登場で意外な方向へ物語が展開していく。
男は、過去に子どもを失い、妻は自死していたが、その要因となったいたずら電話の相手に恨みを持っていた。
この男と相談者の息子との接点が見えてくる過程、クライマックスとなる結末は読み応えがあった。

「メゾン・イニシェの怪」は、心霊ルポライターと警察官の二足のわらじを履いた生駒と専門知識を持つ特別捜査官の八条が古いマンションで起きたオカルトめいた事件を解明していく。  

「家につく猫」では、捜査資料を隣県の署に届けた二人の刑事が帰りに立ち寄ったコンビニで挙動不審な老人を見かけたことに端を発し、車のパンク修理で、老人宅でジャッキを借りることになる。刑事の一人は、その老人宅の家族の様子がおかしいことに気付く。

「プライドの隙間」では、警察署内で若い警察官が拳銃自殺、その拳銃が盗まれる。事実が明らかになるにつれ、署内でのパワハラや隠蔽体質など闇の部分が炙り出されてくる。

奇をてらうあまり、あり得ないような展開になり、かえって、興味が失せる作品もあった。

0
2026年09月27日

Posted by ブクログ

警察小説は「教場」等に代表される様にページ数を使ってこその醍醐味と思うが、本企画は短編それぞれにそのエッセンスが上手く発揮されていて楽しめた。
収録5編の内、一番ページ数多い「コールバック」はストーリー発端のいじめ問題が曖昧のまま終了なのがどうにもスッキリしない。

0
2026年09月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

警察官や元警察官を主人公にしたアンソロジー。

米澤穂信「お見通し」
安楽椅子探偵物のエッセンスが効いたとても短い小説。

方丈貴恵「メゾン・イニシエの怪」
著者の小説はアミュレットホテル以来になるが、都度、特殊な場面設定を作っての謎解きが特徴。

荒木あかね「プライドの隙間」
得意のクローズドサークル。今回は警察署内。
警察官の拳銃自殺の原因と拳銃の捜索が並行して進んでゆく。

松嶋智左「家につく猫」
初読の作家さん。
面白そうな出だしだったが失速してしまった。
長編を読んでみたい。

芦沢 央「コールバック」
こちらも初読の作家さん。
5作の中では最も面白かった。謎の人物の登場から一気にラストまで突き進むスピード感がいい。読後に余韻を残す秀作だと思う。
ぜひほかの小説も読んでみたい。

0
2026年09月20日

Posted by ブクログ

テーマが決まっており、短編なので読みやすかったです。個人的には米澤さんの内容が一緒に考察できた感じがして好きでした。

0
2026年09月20日

Posted by ブクログ

SL 2026.8.30-2026.9.1
5人の作家による警察ミステリのアンソロジー。
米澤穂信「お見通し」は、葛警部のシリーズ。とても短いけどよくできてる。
荒木あかね「プライドの隙間」もよかった。
芦沢央「コールバック」真相が分かってもやるせなさしか残らない。なんとも辛い。

0
2026年09月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ミステリー小説が好きだが、犯人を追う警察視点の話しは読んだことがなかった。書店で警察小説アンソロジーの副題を見つけてすぐに購入。誰か犯人なのかを推理しながら読み進めるのが楽しかった。

方丈貴恵さんのオカルト大好き刑事のキャラクターは好きだけど、15年前の事件現場に戻れる怪異を簡単に信じてしまう殺人犯はさすがにいないだろうと思ってしまった。

0
2026年08月27日

Posted by ブクログ

それぞれの話は面白いけど、
結構殺人が多いから、一気読みはしんどい。
それぞれの刑事のキャラを掴むのも
気力がいるかも

0
2026年08月25日

Posted by ブクログ

それぞれ面白さが違って、個人的には米澤穂信さんと荒木あかねさんの話が好みだった。他にも警察小説アンソロジーがあるので、知らない作家さんの話を読んでみたい。荒木さんは初めてなので彼女の小説を探します。

0
2026年08月18日

Posted by ブクログ

警察ミステリーといっても、切り口を変えるだけで全然違う物語になる。
行きつけの店で事件を推理する二人の刑事、オカルト好きの警視、巡査長の拳銃自殺、帰署中のトラブル、元警官の探偵…などストーリーは多岐にわたる。
どれも面白いけど『プライドの隙間』のテーマと真相がわりと好きだった。

0
2026年08月17日

Posted by ブクログ

荒木あかね「プライドの隙間」と芦沢央「コールバック」がよかった。前者は警察組織の悪しきマチズモをうまくミステリの背景として活かしている。
後者は退官した元刑事を主人公としたシリーズものだけれど、このシリーズの持ち味であるありふれた人間のもつ悪辣さ卑劣さという形で凡庸な悪を描いてみせるのが巧み。

0
2026年08月07日

Posted by ブクログ

一話目が1番良かった。書き手が違うと展開も人それぞれなので読者の予想を見事に裏切ったストーリーを楽しめる。ここから気に入った作家本を辿っていくのも面白い。

0
2026年07月31日

Posted by ブクログ

5人の作家さんが描いた警察ミステリー5話。
ひと口に「警察ミステリー」といっても、三者三様。
作家さんによって全く異なる切り口になっていて面白い。
方丈貴恵さん「メゾン・イニシェの怪」
芦沢央さん「コールバック」
の2作品が特にお気に入り。

0
2026年07月17日

Posted by ブクログ

警察小説は大好物だから、こうゆうアンソロジーはありがたい。色んなテイストの作品が楽しめて満足。
米澤さん、芦沢さんは、らしさが詰まった安定に良い作品だったし他は初めてだったけど読みやすく面白かった。短篇ものの物足りなさも感じず、深すぎず浅すぎず…どの作品もいい塩梅で良かった。

0
2026年07月16日

Posted by ブクログ

 5人の作家の警察小説アンソロジー。現役警察官だけではなく退職して探偵になっている主人公がいたりと米澤穂信目当てで購入し初読み作家さんもいたけれどそれぞれが違って楽しめた。個人的には「コールバック」が一番印象に残ったかも。

0
2026年07月09日

Posted by ブクログ

米澤穂信作品、葛刑事が同期の丸山と会う居酒屋のメニューおいしそう。物事の見方を変えると見えるものがある、これは刑事ものの定番だろうけど私はいつもわからないので解説されてなるほど〜と毎回思ってる。オカルト系は苦手だった。

0
2026年07月09日

Posted by ブクログ

米澤穂信・方丈貴恵の並びなんて初めて見た気がする。
その時点で読むしかなかった!

コールバック 芦沢央
芦沢さんは初めて読んだけど、収録作の中でこの短編が1番印象的だった。
重すぎないけど、ずっしりくる読後感。
なぜこれを1番最後にしたんだろう?

米澤さんと方丈さんは、裏切らないおもしろさ。
収録作は両方ともだいぶ短かったので、おふたりの新作長編が待ち遠しくなった。

0
2026年06月23日

Posted by ブクログ

お目当ては米澤穂信さん!
また、『火のないところに煙は』が面白かった芦沢央さんも期待大でした。
他の御三方はお初でしたが……まあ、さもありなんですねぇ(⁠^⁠^⁠;

さて、はじめましての方丈貴恵さん「メゾン・イニシェの怪」は、白衣の専門官が主人公かと思いきや、「エレベーターで異界に行く方法」を試すオカルトマニアも出てきて、何だか面白かったです。笑

そして先日『可燃物』を読んだばかりの私にとって、穂信先生の「お見通し」はなんとも嬉しい一編。
「葛さん、カフェオレと菓子パンだけじゃ体壊しますよ!」と感想に書きましたが、なんと本作では雰囲気のいい小料理屋(その名も〈りん常〉!)で、信頼する同僚と過ごす一幕が見られます。
たった30ページと収録作品の中で最も短いのですが、安定のクオリティでした。

芦沢央さんの「コールバック」はなんというか、バズ動画に影響されやすく想像力の足りない子どもたちにぜひ読ませたいと感じましたね……。
よくあるいじめ話かと思いきや、そこから繋がっていく真相の切なさ、胸の苦しさ。
面白いと評してよい内容ではないのですが、読ませる筆力を感じました。芦沢央さん、他の作品も読んでみたいですね。


まあただ、収録作品から感じるのは、泥臭いおじさんの警察小説は最近の流行りじゃないんだろうなぁ、と……。
警察官も当然スマホを駆使し、SNSアカウントも特定するし、流行りのVTuberも出てくる。
警察小説はほとんど通ってきませんでしたが、私はやはり旧来のイメージ通りの、地味な聞き込みや煙モクモクな昭和の警察官の方がすきだなぁと感じた次第です。特殊能力のあるタイプでなく、ただただ地味〜な。
文春文庫からは他にも警察小説アンソロジーが出ているようなので、もう少しいろいろ「お試し」してみたいですね(⁠^⁠^⁠)

0
2026年06月13日

「小説」ランキング