島村菜津のレビュー一覧
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フォトリーディング。
高速を交えて熟読。
題名からはおどろおどろしい内容を想像したが、しっかりと取材してある社会論。悪魔祓いを通して現代社会を見つめるような本。イタリアが中心だが、現代社会一般についても洞察の深い内容だと思った。星五つ。Posted by ブクログ -
まちをつくる 一言にいってもやはり難しく複雑で。 コムーネから学ぶことは多い。画一的になりつつあるまちも、あるべき姿に戻る日が来ることを祈るだけでなく自発的に動く力を身につけたいと思います。Posted by ブクログ
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「エクソシストとの対話」の続編。「対話」から20年、エクソシズムを取り巻く状況の変化や、「対話」に出てきたエクソシストたちの近況から始まって、現代人がエクソシズムを求める理由を探っている。
「悪魔」という概念は、エクソシズムを語る上で避けて通れない。しかし、「悪魔」をどう捉えるかは、千差万別だ。ど...続きを読むPosted by ブクログ -
スローフード運動とは、個人をがんじがらめにしてゆく「ファーストライフという名の世界的狂気」から、人間性を回復すること。
それは、食を通じて五感を養い、気づきをもたらすこと。
つまり素材・味・食べ方・食がもたらす感覚的メッセージ・分かち合う人々に気を配るといった質の高い食生活を実現することからは...続きを読むPosted by ブクログ -
スローフード、スローフーダーとは何たるや、難しい言葉を使わず、一気に頭に入ってきて、わかりやすい。イタリア人をさらにイタリア人にしたような人物の魅力たっぷりに、自然やおいしさの感動そのままに書かれていた。すっかり「スロー」に魅力を感じでしまった。Posted by ブクログ
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シチリア、イタリア愛に溢れる一冊。
著者の情熱を感じる前半のマフィアの歴史。
重たく暗い史実に苦しくなった。だからこそ輝く数々の反マフィアへの取り組み。常識と諦めたくなる霧のように、社会を覆うマフィアの支配。
人間らしい暮らしを問い続け屈することなく、闘い続けることこそが人間らしく輝かしいことをシチ...続きを読むPosted by ブクログ -
先人たちが作ってきたものを壊す理由は見つけなくてもいいのではないだろうか。
その地域には、その地域の特色も文化もある。そんな当たり前のことに気づいてない人が多すぎる。
都心の目新しい均質的なものに憧れて、故郷を捨てる人々。快適さや利便性を求める気持ちはわからなくないが、あなたが住んでいたその故郷には...続きを読むPosted by ブクログ -
2023.08
・若者たちが町にいつくために必要なのは教育や医療以上に、文化的刺激なのだ。そして医療、教育、文化を相互に結びつけていく上で大切なのがボランティア活動なのだ。
・食というのはただの栄養補給ではない。それは文化であり、環境であり、美意識であり、生命そのものだ。Posted by ブクログ -
課題図書。
でも面白かった。フェラガモの話とか、美観の問題とか。日本人は景観に鈍感って話は良く聞くけど、価値観を共有しんと、気付かんままなのかな、と思った。Posted by ブクログ -
「バチカン・エクソシスト」を読んで、もうちょっと読んでみたかったので。
カンディド神父の話を中心に、
その死後に周囲の人々にインタビューした内容だが、
バチカン・エクソシストでもでてきた神父さんが出てきて
面白かった。
「宗教」の真空地帯、日本人がくりだす質問のせいか、バチカン・エクソシストより...続きを読むPosted by ブクログ -
ある観光地の集客の仕事に携わっているが、ゆるキャラやイベントに走りがちな観光地において、それを否定はしないが、その流れに乗れなかった地域には、この本はヒントとなる事が多い。
成熟・高齢化を迎える日本においても参考になると思った。
14/01/04-2Posted by ブクログ -
エクソシストの現状や精神病にならない為の防波堤になっているなど軽めながら分かり易くまとまっているので興味のある人には丁度良い本だと思うPosted by ブクログ
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「いってみれば、悪魔のおかげでより聖性を高めることができたといえるのです」 ー 153ページ
たとえばスピリチュアルに代表されるように、悪が不在の「聖」というのももちろん存在はしている。けれど、様々な事例を見ている限り、悪を前提視した「聖」のほうが結束力というか凝縮力があるなと思う。仮想的がい...続きを読むPosted by ブクログ -
イタリアの有名観光地ではなく、小さなコムーネがどのように生き残っていこうとしているかについて書かれた本。
均質化され、世界のどこにでもある「郊外」に成り下がらないために、地域がどう取り組んでいるかが紹介されている。郊外については、イタリア人自身の言葉で「ただ眠りに帰るだけの街、働く場もなく、人が集ま...続きを読むPosted by ブクログ -
グローバリズム〜世界の均質化〜の波は、日本だけではなくもちろんイタリアにも押し寄せている。そんな中で、地方の小さな街や村がどのように生き残りをかけて努力しているのか。スローシティの先進国ともいえるイタリアからのリポート。
どの街に行っても同じような量販店、コンビニ、ショッピングモールとシネコンが立...続きを読むPosted by ブクログ -
興味本位のオカルト本ではありません。バチカン公認のエクソシスト、カンディッド神父を中心に、その活動の実際と、周辺の人々の証言で構成されたノンフィクションです。もちろん医学者や心理学者など、宗教関係者以外への取材もされています。
本書を読んで知ったのは、エクソシズムはオカルトとは無縁の、厳格な形式をも...続きを読むPosted by ブクログ -
エクソシストも神経科医も、方法は違えど、様は依頼者の苦痛を和らげ安定をはかる事に従事している。
心霊的だの宗教だのといった、色眼鏡を外して見れば、歴史と手法が違うだけで、彼らの目指すものやアプローチの仕方は、一緒なのではないだろうか。
そう思いつくと、テレビの心霊特集に出て来る霊能者やお祓い師がいか...続きを読むPosted by ブクログ -
一般的にはほとんど知られていないエクソシストの実際が、イタリアを中心にレポートされていて興味深い。コンパクトで読みやすいけど、概略という感じでもあるので、もうちょっと掘り下げたものも読みたいなぁ。Posted by ブクログ
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北欧諸国は福祉や教育が充実していることで有名だが、イタリアってどうなんだろう?とふと目に留まって読んだ本。国民性に触れながら市政について言及してると想像してたら、地方都市のまちづくりについての話だった。
なるほど、確かに日本の郊外はどの地域も似たり寄ったりの街並みで個性も全くない。空き家や歴史あ...続きを読むPosted by ブクログ -
イタリアの小さな町それぞれには人を惹きつける力があるようです。自然、街並み、食べもの、住む人々。また、そういった観光の要素だけではなく、農家や職人や個人のお店などを大事にして、住人にもそこに住むことで満足感や肯定感が得られるような仕組みになっている。
世界はどんどん、同じような街や都市ばかりになって...続きを読むPosted by ブクログ