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「スローフード」って何だろう。それはだらだら食事をすることでもないし、金にあかせて高い食材を買うことでもない。もっと大きな「生き方」に関わる姿勢であることが、本書を読み終わったらわかるでしょう。スローフードな生き方に惹かれる人や食育に携わる人は基礎知識として必ず読みたい定番の一冊!
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Posted by ブクログ
スローフード運動とは、個人をがんじがらめにしてゆく「ファーストライフという名の世界的狂気」から、人間性を回復すること。 それは、食を通じて五感を養い、気づきをもたらすこと。 つまり素材・味・食べ方・食がもたらす感覚的メッセージ・分かち合う人々に気を配るといった質の高い食生活を実現することからは...続きを読むじまるのだ。 スローフードという運動の根底にある人間の心・活力の回復を端的に示す話として「山羊神父と風変わりな男たちがつくる山羊のチーズ」は印象に残った。
スローフード、スローフーダーとは何たるや、難しい言葉を使わず、一気に頭に入ってきて、わかりやすい。イタリア人をさらにイタリア人にしたような人物の魅力たっぷりに、自然やおいしさの感動そのままに書かれていた。すっかり「スロー」に魅力を感じでしまった。
前々からメモっていた本を手に取ってみた。 奇しくも、食品偽装問題やら、和食の無形文化遺産など 時事的にも『食』が取り上げられていたので、 そういった事象を時々頭に思い浮かべながら読んでしまった。 イタリアの食文化を通してスローフードとは何かを紹介している著書。 ファーストフードの対義語のように使わ...続きを読むれるが、 均質化した食文化を見直そうという趣旨。 所謂、地産地消などの取り組みもこの考えに当てはまるのだと思う。 経済原理を組み込み過ぎて、均質化して、即席で、楽しむという事を 欠いたものは食事だけでなく、生活の至るところにある。 それに警鐘を鳴らしているのは理解できる。 しかし、イタリアの食旅みたいなもので紹介されても、 確かに興味は持つが、実際日本でどうしたらいいのか 或いは経済と切り離す上でどういう生活スタイルを築けるか といった具体的な今後の展望の話が少なかったように思う。 もっとなんでこうなって、どうしたらいいのかを学術的な側面も併せて 食文化について知りたいと思った。
かつて、「大きいことはいいことだ」って言うCMがありました。昭和40年代でしょうか?高度成長期にあり、つつましいことを美徳とした戦前戦後の生活から豊かな生活への価値観の転換の意味があったのかもしれません(CMは単にチェコレートのCMなんですけど(^^;) スローフードと言うと、どうしても言葉につられ...続きを読むて、ファーストフードの対極的な意味に捉えがちで、決して違ってはいないけど、もう少し目指すところは意味が深く哲学的なのかもしれないと感じます。 スローフード推進者にだって、忙しく飛び回るように仕事をしている人もいるし、中にはファーストフードで食事をする人もいるのではないでしょうか?それがいけないと言うような排他的な考えがあるとは思えないと言うのが読後の感想です。今、口にしようとしている食べ物の価値をもう一度考えてみよう、、そこからスタートするのかなと。豊かさを時間の中に見つけようと言うことかもしれない。 味噌は熟成に1年かかり、地方地方の特徴が残っている・・・と言うことならスローフードにマッチした食材と言う事で、味噌関係者の中にはスローフードを歓迎する声も聞かれるが、確かにそういう側面を持っていながら、本当の意味は、味噌と言う表面的な価値観のマッチングだけじゃないぞって言うのが見えてきたような気がします。オートメーション化されたなかでコンピュータが制御して大量に造られる味噌、、、それでもスローフードかどうか、、そんな事を考える時間こそがスローフードの意義かもしれない。2003.5.13
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スローフードな人生! -イタリアの食卓から始まる-
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島村菜津
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