井川意高のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前から興味はあったものの、某元通訳のスポーツ賭博事件をきっかけに思い出し手に取ってみた。
読みやすい文章で、大王製紙のビジネスの話などもあり面白かった。単に創業家の後継ぎだからというだけでなく、優秀で実績もあり社長のポジションに登り詰めたようだったので、ギャンブルで破滅してしまったのは本当にもったいなかったようにも思う。
が、交遊や遭遇した有名人の話にいくばくかのページを割いていたのは余計に感じ、ギャンブルの詳細(いかにして負けそのときどのような気持ちだったのかなど)をもっと詳しく語ってほしかったとも感じた。
続編もあるようなので近いうちに読みたい。 -
Posted by ブクログ
井川意高氏の達観したとも諦念したとも言える人柄は嫌いではないのだが、しかし、ギャンブルに取り憑かれて会社を騒動に巻き込み、そこにつけ込まれてクーデターを起こされ、その相手を出版本で論う程には、やはり下劣である。しかし、何故かファン精神を擽るのは、一つには、私自身が全く被害者ではないからだ。更に言えば、同氏の居直りに哲学を感じる事、漫画のように娯楽性のあるドラマを見せてくれる事、もしかしたら依存症は病気だから仕方ないかもと、ちょっとだけ同情してしまうからかも知れない。
シンガポールのマリーナベイサンズ、マカオのウィンマカオ。韓国のウォーカーヒル。最もチープなウォーカーヒルで出所後もギャンブルに -
Posted by ブクログ
不自由を強いられて、欲望を麻痺させながら、渇いた状態が続くと、自我をコントロール術を会得する。シャバに出ればまたその禁欲状態は水分を取り戻し、満足度の閾値は直ぐに上がっていく。その閾値が上下する事を体感する事で、不自由と自由を行き来する感覚を掴み、周囲や外乱に左右されぬ心根を強化できるのではないか。二人は達観しているように見える。
麦茶の話が印象的。務所内では、こんな至上の飲み物はないと思っていたが、シャバに出れば一瞬で気持ちが冷める。渇望したスニッカーズも要らなくなる。読書やダイエット、経験値と思いながら前向きに捉えてはいるが、二度と刑務所には入りたくないというのも当然の事。欲望の閾値は直 -
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対談形式での本
王子製紙の創業家の息子さんもムショ暮らしだったとは知らなかった。
こういう本を書いて売るというところが、転んでもタダじゃ起きない
頭のいい人達の当時犯罪をおかしたと言われた人なのかな
内容について少し咀嚼してみると、こういう成功している人は、自分の環境を心地よくしているんだということ
刑務所での理不尽さ、閉塞された人間関係、いじめなんていうのは、もしかして実社会では自分が選び考えればそういう環境にならなくて済む可能性があること
金持ちだった時の人付き合いでムショに入ったときにいなくなった人
それら含めて本当に大事にすることは何か考えればよい
そしてどう生きて行くか
もう一度振り