井川意高のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
クーデターの記述がエグい。野心を持った人間というのはいるもので、ここまでして他人を貶めて、犯罪者に仕立て上げてまで、のしあがりたいか、小説を読んでいるようで面白かった。
YouTubeで言っていたが、井川さんが捕まった内容というのは、自分が代表を務める子会社から資金を私的流用したということだが、これが罪になってしまうと日本中の経営者が困ってしまうらしい。しかも借金であって返済能力があることを考えると、クーデターを起こした佐光という人はよほどの運を持っていたのか、有名人を逮捕して業績を上げたい東京地検の思惑とバッチリはまってしまったのか。
社長・会長時代はかなり苦労もされただろうが、今は自由人Y -
Posted by ブクログ
頭脳明晰、文章も美しく、井川さんの半生がつまびらかにされている。
YouTubeでもよく言っているが、カジノに行ったら有り金全部失う方がいいと。そうしたら二度とやらないから。この人の場合は、倍になるか、全て失うか、というヒリヒリする感覚がたまらなく、やめられなかったそうだ。依存症と切って捨てるのは簡単だが、おそらく誰もがなるものではなく、はまりやすい資質があるのではと思う。普段感情が動きにくい、冷静沈着に様々な判断ができるという、大会社のトップには最適な資質が、そうした勝負事、しかも半端じゃない額でないと興奮せず、その快感がクセになって、ということか。
自身のことをよく分析していて、なのに自制 -
Posted by ブクログ
ギャンブルの恐ろしさもそうだが、どのようにしてギャンブル依存症にまで至ったのかが興味深かった。経営者としては非常に優秀だったと思われるが、ストレスに追い込まれて酒やギャンブルに堕ちていったのであろう。しかし100億を超える金額を溶かすとは、、レベルが違う。日本のカジノに関しても言及があるが、カジノを作っても一筋縄にはいかない、インバウンドも成功するとは限らない(そのような仕組みをうまく作りづらい国なので、他国まで逃げられたら踏み倒される)という意見には納得した。
ギャンブルにはほとんど縁がないが、やるとしても上限を決めてしまって楽しもうと思う。ラスベガスとかは一回行ってみたい。 -
Posted by ブクログ
大王製紙の創業家の当時会長が、マカオとシンガポールのカジノで子会社の資金106億円すった話を自ら語った本。
筑駒-東大法学部と進み、ある種の帝王学を先代の父親から学び、銀座・六本木で経済人脈を作り、創業家の長男として経験を積み、若くして社長として大企業を経営した、かなりの成功を収めたビジネスマンであったことがわかる。単に金持ちの馬鹿御曹司でお飾りで社長になっていたわけでないことが伝わってくる。ビジネスについて、「徹底的に」や「とことん」といった情緒的な言葉を廃し、数字を大事にして5W2Hを明確に定量化することの重要性を説く。(二代目である父が『私は努力しています』というものを一番困るというと -
ネタバレ 購入済み
バカ息子のバカ日誌
途中、生い立ちや社長になるまでの話もあり成功経営者気取りな一面もある、その一方で多額の借金借り入れは謝罪や償い、悔いの面がある反面、完済したとか、言い訳も多いにある。一言で言うとボンボンが書いた文章
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Posted by ブクログ
⚫︎感想
ドラマのような展開で知らない世界を垣間見れて興味深かった。
頭のキレる井川氏が、ギャンブルにはまるのはなぜなのか。ある一定の人々に対しては、争いがたい魔力がそこにあるのだろう。バカラの仕組みやハラハラ感はジェットコースターのよう。一方で仕事はとても真面目過ぎるほどにこなしている。井川氏の仕事のやり方や部下への接し方、言い方に一貫性、筋が通っているところが素晴らしいと思った。仕事において「5w1h」ではなく「5w 2h」は必ず心掛けたい。
⚫︎本概要より転載
大王製紙社長の長男として、幼少時代は1200坪の屋敷で過ごし、東大法学部に現役合格。27歳で赤字子会社を立て直し、42歳で本社