【感想・ネタバレ】熔ける 再び そして会社も失ったのレビュー

あらすじ

カジノで106億8000万円を失い、会長辞任、獄中へ。
そして懲役4年の刑期満了後に、再びカジノへ。リベンジの舞台は韓国ソウルの「WALKERHILL」
3000万円が9億円にまで増えるマジックモーメント(奇跡の時間)を迎える。
果たして、負けを取り戻す夢物語か、破滅への一里塚か。
ギャンブラー井川意高によるバカラ放蕩記。

しかしその裏ではギャンブルよりも血がたぎる、現会長佐光一派による井川家排除のクーデターが実行されていた。

「大王製紙から井川家を排除し、自らの地位を盤石とするために、佐光は300億円も無駄金を上乗せして会社に損害を与えた。「他人のカネ300億円で買った社長の座」は、さぞかし温く心地良いことであろう。これこそ特別責任ではないか。しかも、私の金額の3倍である。有罪とすれば懲役12年だ。」(本文より)

大王製紙を舞台にした血みどろ裏切りノンフィクション!

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Posted by ブクログ

クーデターの記述がエグい。野心を持った人間というのはいるもので、ここまでして他人を貶めて、犯罪者に仕立て上げてまで、のしあがりたいか、小説を読んでいるようで面白かった。
YouTubeで言っていたが、井川さんが捕まった内容というのは、自分が代表を務める子会社から資金を私的流用したということだが、これが罪になってしまうと日本中の経営者が困ってしまうらしい。しかも借金であって返済能力があることを考えると、クーデターを起こした佐光という人はよほどの運を持っていたのか、有名人を逮捕して業績を上げたい東京地検の思惑とバッチリはまってしまったのか。
社長・会長時代はかなり苦労もされただろうが、今は自由人YouTuberとして飄々と楽しんでやっているようで、これからもフォローしていこうかなと思います。

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2025年11月21日

m

購入済み

面白い

井川意高氏について、
106億もの損害を会社に与えた
親の七光の馬鹿息子
そんな印象を持つかもしれない。

しかし、本書を読めば、優秀な経営者であった井川さんが『ギャンブル』に関わった事で、転落してしまったのかがわかる。さらに、その事を権力闘争に利用され、会社を追い出されるに至る経過は映画の台本のようである。

#感動する #ドキドキハラハラ

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2024年11月15日

Posted by ブクログ

大王製紙会長の、辞任、逮捕、会社のクーデターなど。とても読みやすい。

東京大学から数千億円規模の会社の会長になってからの、辞任、逮捕でも、そこまで悲観せず、その場その場でいい面を見つけているのがすごいと思う。

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2023年09月10日

Posted by ブクログ

この続編、先に刊行されたのとは違う出版社から発行されている。
井川一族が会社から一掃された経緯、恨み、出所後カジノを再開した事など、オーブンな感じで書かれてると思った。
数奇な経験を基に意高さんは今、ユーチューパーになって生まれ変わった。

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2025年09月05日

Posted by ブクログ

「溶ける」が面白かったのでこちらも拝読。
出所後もカジノに行き、刑務所の中で購入したフェラーリをバカラの種銭として売却するエピソードのほかに、父親とのこと、大王製紙のクーデターなど、読み応えがありました。「溶ける」にあった政治家とのエピソードは誰だったかも判明。

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2024年03月19日

Posted by ブクログ

前作が入獄するまでの執筆であったのに対し、本書は刑期を終えた後なので、獄中の様子、出獄後の生活、そして父のことや会社のことが書かれている。特に晩年の父との関係は、人間ドラマとしても心に響く。
本書でのもう1つの特徴は、大王製紙における井川家追放の舞台裏を生々しく描いていることで、これは、亡き父高雄の新社長に対する怨念を受けて、著者が実名でありったけのことを書いていて、暴露本的な面白さもある。
それにしても、獄中からフェラーリの限定モデルを注文するとか、やることが桁外れで驚かされる。

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2023年10月19日

Posted by ブクログ

 騒動当時の壮絶な内部を暴露した前作の続きのみではなく、亡くなった父への想いを語ったしんみりくる章もあり人間臭さがいいアクセントになっている一冊でした。
 性懲りも無く再びバカラに行っていたのはさすがだし、破滅を厭わない張り方をしてこそギャンブラーという考えにはどうしようもないバカだと思いつつ賛同しかできませんが、金持ちだからそれがキャラで活きるのであって、一般市民はお金の破滅と足並み揃えて交友関係が破滅し、人生何も得ず終わりになりそうな気がします。
 だだ、人生の幸不幸のプラマイは0であっても、+1-1=0と+1万-1万=0では後者の方が生き応えのある人生なのは間違いない。

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2023年03月27日

Posted by ブクログ

前作『溶ける』が面白く、その続編も購読しましたが、やはり面白かったです。
井川さんの人生は、普段我々が経験できないことばかりで、こんな世界があるんだと改めて思いました。ハマるときはとことんハマり、そしてまた次の関心に移る井川さんの性格が子ども時代の切手収集や釣りなどから脈々と続いていることも分かり、興味深かったです。
特に好きなのが、5章の暴君でした。父高雄氏を恐れながらも尊敬し、様々な事件がありながらも、強い絆で繋がっている父と子の関係性は凄いと思いました。

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2023年03月11日

Posted by ブクログ

前作「熔ける」がおもしろかったので、その続編ともいえるこの本を読んだ。これも前作同様おもしろかった。前作が収監前。今作は収監後に書かれているので、収監の様子やその後の大王製紙がどうなっているのかを、著者の視点から書かれている。この著者のことはよく知らないが、どうも憎めないので、読み手としてもこの著者寄りになってしまう部分はある。しかし一方で、井川家を追放した現経営陣側の見解も知りたいと思った。辣腕編集者箕輪氏が手掛けているだけあり、とても興味深いものだった。

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2023年03月01日

Posted by ブクログ

2022年52冊目。208ページ、累計14,475ページ。満足度★★★★☆

一般的にはバカラ(賭博)の箇所に注目・興味を抱く人が多いかと思うが、元金融機関の人間として「個人的」にクーデター劇の箇所が非常に興味深く読めた。

後半の親子の愛情を描く部分は、非常にクールな印象の著者だけに、意外感もあるが、少しほろっとする。

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2022年09月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この本の最後は、安倍元総理とのエピソードで締めくくられている。2022年7月8日、その安倍元総理も理不尽な形でこの世から去った。
本が出版された時点では、こんなことが起きるとは思ってもみなかったと思うが、人生が激しければ激しいほど、その終幕は静かなのかな・・・。

特に後半、色々考えさせられる良書でした。

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2022年07月18日

Posted by ブクログ

前作である程度満足しちゃったけど…まぁとりあえず読んどくか、ぐらいのテンションでしたが、出獄後の軽いエピソードも何だかんだで面白いからズルい。現会長一派によるクーデター劇の箇所はもっと面白く書けそうではあるが、凄まじい怨念は感じた。

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2024年11月03日

Posted by ブクログ

井川意高氏の達観したとも諦念したとも言える人柄は嫌いではないのだが、しかし、ギャンブルに取り憑かれて会社を騒動に巻き込み、そこにつけ込まれてクーデターを起こされ、その相手を出版本で論う程には、やはり下劣である。しかし、何故かファン精神を擽るのは、一つには、私自身が全く被害者ではないからだ。更に言えば、同氏の居直りに哲学を感じる事、漫画のように娯楽性のあるドラマを見せてくれる事、もしかしたら依存症は病気だから仕方ないかもと、ちょっとだけ同情してしまうからかも知れない。

シンガポールのマリーナベイサンズ、マカオのウィンマカオ。韓国のウォーカーヒル。最もチープなウォーカーヒルで出所後もギャンブルに溺れる。しかも、バカラではない賭博、他人の賭け方を否定する始末。自らの美意識の中で、デカダンスを気取る。特権階級の蕩尽。

ー 生まれ生まれ生まれ生まれて生のはじめに暗く、死に死に死に死んで死の終わりに冥し

刑務所では、忙しない社会生活から隔絶される事で学び直しができ、それはそれで有意義な時間だったという。同じ事は佐藤優も堀江貴文も言っていた。すべき事がないという事は、それだけ集中力を高める事になるのだろう。その間に得たか、それ以前のものか、引用される言葉が響く。

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2024年04月08日

Posted by ブクログ

 溶けるはとても良かったのだが、その後のことを書いたこの本は出さなかった方が良かったかもしれない。確かに会社を乗っ取った奴らは汚いのだが、それが現実なのだから、言っても仕方がない。恩知らずがのさばるのが、歴史の真実なのだから

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2023年08月30日

Posted by ブクログ

前作『熔ける』の続きーい!仮釈放で韓国行ってバカラで4,000万円溶かしてるぅー!井川さんサイコー!
井川家パージの件も面白い。正に半沢直樹の世界ですね。付き抜けた漢の人生は面白い。それにもまして父親である大王製紙中興の祖井川高雄氏の面白いこと。こんな親父は嫌ですが…

井川さん、これからももっともっと熔かしまくって、我々庶民を楽しませてください。
レベルが違い過ぎて全く参考になりませんが、勉強させていただきます!

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2023年02月28日

Posted by ブクログ

井川家の系譜を辿るエッセイ。創業家の追い出しはコンプライアンス重視のこの時代会社を守るためにやむを得ないことと思う。そもそも自分が蒔いた種だし、そこを恨んでもしょうがない。本としては面白い。

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2023年02月01日

Posted by ブクログ

前作よりは楽しめず。

ホリエモン、箕輪厚介、見城社長など幻冬者界隈の人たちとの交友が書かれてあったのが、あまり親近感を持てず…。

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2022年09月18日

Posted by ブクログ

本当に著者は莫迦な人だな。ギャンブルで108億円余りもの現金を使い果たし、それでも余り反省もしていないしそれが自分の生き様だなぞとうそぶいて。大王製紙の社長を続けられるわけがない。親の心を知った時はすでに後の祭りだな。

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2022年09月10日

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