神田由布子のレビュー一覧

  • パトリックと本を読む:絶望から立ち上がるための読書会

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    アメリカの黒人差別がどれだけ酷いものかがわかる。
    生まれながらに蚊帳の外に追いやられ、自由がほとんどなかった時代。

    暴力や殺人が当たり前、警察は見て見ぬふり。

    警察が見て見ぬ振りとか意味あるのか?
    当時の話を聞いてるとただの給料泥棒にしか感じない。

    それが親子代々に受け継がれていく。
    というか、なにが「普通」かわからない。心から。
    それだけ当時は黒人差別が酷かった。近年も人種差別に関する運動は過激になっている。

    パトリックがミシェル・クオと本を通じて成長していく姿に感動しました。実話なので、リアルに、鮮明に感情や情景が思い浮かびました。

    私自身も今年に入って読書をたくさんするようにな

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    2021年06月14日
  • パトリックと本を読む:絶望から立ち上がるための読書会

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    アメリカの人種差別を土台にした、教師と生徒の物語。
    パトリックの側からも主人公側からも共感できる部分もあった。

    1番好きだったのが、p359でパトリックが線を引いていた場面。「抑圧された人々には割く時間もエネルギーもない」という一文に、私も共感した。

    抑圧された人々とは、
    自分がそれを手にできることを知らない、自分を守ることを知らない、自分のことに関心がない人だと考える。

    知らないことを知るとどうしようも無い苦悩の日々が始まる。

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    2021年06月06日
  • パトリックと本を読む:絶望から立ち上がるための読書会

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    アメリカの今、BLM、格差、教育、貧困、差別、様々なことが要因で起きる事件、事故、犯罪・・・

    そして、人との出会い。
    人生で著者のような「先生」に出会える確率はどれぐらいなのか。ここに書かれた記録を見て、絶望から立ち上がるために、人は何ができるのか、改めて考えさせられた。

    人によって「絶望」する事象は違う。どうすれば生き直しができるのか。更生という言葉では表現できないものを感じた。教育者として教え子たちの背景に気付ける著者の能力の高さと行動力に参りました。

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    2021年01月21日
  • パトリックと本を読む:絶望から立ち上がるための読書会

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    貧困や犯罪、教育の遅れなどの悪循環から逃げることができない生徒たちを本を通して変えようとする。
    分厚めの本であるが読みやすい文章で数日で読んでしまった。
    教育を受けられる幸せを実感すると共に、人間の愚かさも考えさせられる。

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    2020年09月04日
  • パトリックと本を読む:絶望から立ち上がるための読書会

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    著者・ミシェルは米国生まれの台湾系アメリカ人。両親が台湾からの移民である。ハーバード大学を卒業後、南部アーカンソー州の学校で英語を教える。その学校は公立学校だが、州内で最低のレベルの学校だった。生徒は全員黒人で、卒業できる生徒はわずかしかいなかった。そこでパトリックと出会う。学校をさぼりがちなパトリックだったが、才能を表す。周囲の生徒からも一目置かれるようになる。だが、ミシェルが学校を辞め弁護士資格の勉強をしているとき、パトリックが友人を殺し刑務所に入っていることを知る。面会に行ったミシェルは、パトリックの学力的な変わりようにショックを受け、毎日のように面会に行き二人きりの読書会をする。

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    2020年07月13日
  • パトリックと本を読む:絶望から立ち上がるための読書会

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    私は恥ずかしながらアメリカの歴史を知らない。白人の黒人への差別問題もなんとなく学生の頃に授業で触れた程度で詳しくは知らなかった。
    アジア人への差別問題も、耳にすることはあっても経験もないため実感は持てないのが現実だ。
    アメリカに対しては、世の中の雰囲気的にもどこか「憧れるべき国」だという印象があって、このことと繋がらないこともあるだろう。

    この本を読んで1番よかったと思えるのは、今でも根付いているこの問題は、私たちが「差別はよくないよね」「差別はやめよう」と言って通じるほど単純な問題ではないのかもしれない…と言うことに気付いたことだ。

    作者のミシェル・クオは台湾系のアメリカ人。その説明だけ

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    2020年06月26日
  • それでも、世界はよくなっている

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    縦書きの本を読むことが多いので、横書きも読もうと思って手に取った。
    ニュースで流れるのはショッキングなこと。ニュースに流れていない平和な情報にも目を向けてみようというのは一つの世の中の見方としていいと思う。
    前向きに捉えて行動することと、問題を楽観的にとらえて危機感が薄れることが紙一重だなとも思った。

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    2024年09月24日
  • それでも、世界はよくなっている

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    人々の目を引くセンセーショナルなニュースが強調されるため世界はどんどん悪くなり希望が少ないと勘違いしてしまうが、派手なニュースにはならないゆっくりとした改善や良い行いが着実に進んでいて、世界には希望がしっかりとある。
    人は優しく、助け合うことができ、創造性のある存在である。
    そして、政治への参加もかつてないほど多くの人に可能となっている。民主主義の普及率も史上最高である。
    深刻な地球環境の問題に対しても、温室効果ガスの排出を削減する技術や、風力や太陽光などのクリーンなエネルギーや、電気事業者や、水素エネルギーを活用するためのインフラ整備と技術開発が確かに進んでいて希望が持てる。
    医療へのアクセ

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    2024年06月29日
  • それでも、世界はよくなっている

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    コロナ禍でよくないニュースや話題が広がる社会であるが、政治、地球環境、医療、社会、アート、それぞれの分野でよくなっていると筆者は紹介している。

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    2023年10月28日
  • パトリックと本を読む:絶望から立ち上がるための読書会

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    パトリックと本を読むのは主に後半から。
    パトリックとの出会いや経験を通じて、自身と他人の人生のままならさと向き合う話。
    本を読むのは良い。

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    2023年09月28日
  • それでも、世界はよくなっている

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    ネタバレ

    良いニュースより悪いニュースのほうが広がりやすい=脳が不安になりたがるから。
    民主主義の世界に生きる人数は現代ほど多い時代はなかった。選挙に行く以外に民主主義の権利を行使する場面はない。
    自分は小さすぎて何も買えられないと思う人は、夜寝ているときに蚊に悩まされたことがない人だ。

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    2023年07月31日
  • それでも、世界はよくなっている

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    本書の理念に共感します。ただ、多くの子どもに読んでもらうことを考えると、長いこと、日本のこどもたちには具体的なイメージがわきづらい事例があることが気になります。ピックアップして子どもたちに紹介するか、同趣旨の端的な資料を探すのがよいと思います。

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    2023年06月28日
  • それでも、世界はよくなっている

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    悪いニュースばかり展開される社会で希望の溢れる事柄を集めた一冊。

    政治、環境、医療、人権など誰1人残さない
    ために希望的な動きや前に進むために自分たちがどんな行動をしていけばいいかが書かれており参考になりました。
    よくないことに影響を受けやすい私たちの習性を踏まえたうえで身体障害者や女性などが政治の世界に入り意見を言えるようになってきていることや自分の声を上げることや伝えることが大切であることや今ある環境を守るためにもっと勉強することや行動を変えること、医療や衛生についても誰かが手を差し伸べ途上国の環境も改善していることなどいいニュースが世の中には溢れていることを知ることができました。

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    2022年07月24日
  • それでも、世界はよくなっている

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    小学校高学年以上の夏休みの宿題にピッタリの一冊。子供版ファクトフルネスといった印象を受けました。ニュースには世界の紛争などネガティブなニュースが毎日溢れています。そういう情報を浴びていると「世界って悪くなっているのかな」と思わされたりします。でも実は悪いことばかりじゃないということを感じられる一冊です。

    ●クリックベイト
    この言葉を子供の頃から知っているのといないのでは世の中を見る目がかなり変わってくるのではと思います。ニュース会社と言ってもクリックされてなんぼなんです。

    ●アートと文化が今ほど身近な時代はない
    アートと言うと絵画のイメージですが映画や小説やゲームもアートの一部とすると納得

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    2022年07月11日
  • パトリックと本を読む:絶望から立ち上がるための読書会

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    台湾系アメリカ人の筆者が、未だアメリカ国内で人種差別が激しく、最貧地域のひとつミシシッピ・デルタのヘレナで、殺人を犯して捕まったかつての教え子のいる刑務所に本を届け、読書会を催し彼を再生していく物語。

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    2021年01月23日
  • パトリックと本を読む:絶望から立ち上がるための読書会

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    著者とかつての教え子パトリックが「読書」を通して、他社理解、自己理解を深めていく記録である。

    著者が文中において引用される文献から、彼女の膨大な読書量や知力が垣間見れる。また、強い信念と行動力には頭が下がるが、彼女を突き動かしているものは、アジア系アメリカ人という出自にヒントがある。

    黒人差別だけでなく、黄色人種の差別もさらりと触れており、アメリカにおける人種差別の根深い問題を軸に、著者は他者理解の難しさ、理想と現実のギャップを綺麗事を並べることなく、素直に語っている。

    唯一救われるのは、静かな環境とたくさんの本、大人の少しの導きがあれば知的成長は誰にでも約束されるということを証明してく

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    2020年09月20日