ジム・ロジャーズのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ講演録のようで、目次だけで内容の8割を把握できる。2019年のビフォーコロナのころに書かれたため、それは割り引いても大変読みやすかった。私がメモしたのはこのくらい
・アベノミクスによる景気昂揚はうわべだけの好景気。日銀がお札をすりまくり株や債券を買いまくってるだけ。いつか安倍が日本経済をダメにしたと振り返る日が来る。
・危機にこそ投資の機会がある。日本は教育レベルが高く勤勉で危機からの復興には強い。が人口減少がどうしようもなくキツイ。
・朝鮮半島統一は確実で、そのとき韓国経済のマイナスを補うプラスが非常に生まれる(晩婚化、高齢化の解消と国内需要の拡大)
・中国は共産党独裁を危惧されているが、独 -
-
Posted by ブクログ
著者は日本経済の先行きには悲観的な考えであった。このまま日本に住んでいて良いものかと思いつつも、語学力など海外に通用する要素のない自分はとりあえずは今の生活を続けるしかないわけだが、まず語学力をつけておこうかと思う。
ジム・ロジャーズ氏について、世界的な投資家というくらいしか前知識がない状況で読んだのだが、タクシー運転手との会話や美容室の状況などかなり世相を詳しく観察しているのだということに驚いた。投資で長年成果を勝ち取っているのだから当然なのかもしれないが、これは見習う必要があると感じた。お店の店員さんと、普段は日常的な会話くらいしかしないが、客の入りや売れ筋商品のグレードなど、簡単なとこ -
Posted by ブクログ
投資で成功した著者の今後の世界経済の展望を記した著書。
日本は(東京は)好きだが、人口減少と借金増大で未来は暗い。解決するには移民の受け入れなどで人口対策をしないと駄目。
アメリカも衰退していくだろう。
長期的には中国を始めとするアジアとロシア、特に朝鮮半島は激アツ。
と記した本。
朝鮮がアツいとするのは南北統一による人口問題解決と外資の投資によるもの。つまり統一が前提条件となっている。
恐らくこの本が書かれたのはトランプとジョンウンの会談が催されたばかりの頃では無かろうか。
著者はこの統一を望むあまり米国の介入に不快感を示し、半島の中国に寄った姿勢を求めている。
著者が今まで中国 -
Posted by ブクログ
確かに投資に限らず、世界の情勢を見ていると「歴史は繰り返す」を感じる。
その事象を目の前にすると、なぜ「今度は違う」と思ってしまうのだろう。
願望が優先されて、現実が見られないのか?
投資をするかしないかは別としても、歴史を勉強し、現状を分析し、さらに自分の目で足で確かめる。
だからこそ未来が直感的に分かるのではないだろうか?
最初から直感がある訳じゃない。
積み重ねた努力があるからなんだ。
そういう意味で、私があんまり気になってなかった事を、よく見ていると思う。
まさに世界情勢だけど、もう少し世界の動きについて敏感になった方がいいかもしれない。
だってそれによって大変な影響を受けるかもしれな -
Posted by ブクログ
ネタバレリタイヤしてカネとヒマを手にしたら、お気楽ながらも貪欲に株で一儲けしたろ、なんてな間抜けな願望はあまりに儚いようだ。確かに一度も痛い目を負わずにひたすら成功する投資家もいないわけで、打ちのめされようとそれを糧として立ち上がることができ、大いなる野心を保てるだけの絶対的な若さが必要だ。ヒトとは違った発想ってのには自信もあったが、単にズレてるっていえばそうかもしれん。何より勉強になったのは、北朝鮮のポテンシャルだ。ここ数年で南北が統一されるという予測の真偽はさておき、その際の朝鮮半島の成長理論はうなずける。対して日本はどうやら救いがたく、移民を受け入れぬならば将来は日本人が移民にならざるを得ないと