広瀬和生のレビュー一覧

  • 21世紀落語史~すべては志ん朝の死から始まった~

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    名著。ファン目線が確か。大事な記録。コロナ後の落語界もまとめてもらいたい。こしら師匠はこの本でよりアップしてる。

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    2024年12月14日
  • 21世紀落語史~すべては志ん朝の死から始まった~

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    ネタバレ

    広瀬さんが週刊モーニングに連載していた『この落語家を聴け!』をきっかけに落語を聴き始め、志の輔や談春、そして市馬や白鳥や談笑や喬太郎や白酒や三三や一之輔たちを聴きに行くようになった自分の現代落語史とぴったり重なる。

    志ん朝を聴き逃し、また談志をも聴き逃した(喉を痛めていくつか触れる機会はあった)、そしてTBS落語研究会はちょっと空気が合わなかった自分は21世紀の落語ファンだったのか(汗)。

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    2020年02月10日
  • 噺は生きている 名作落語進化論

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     同じネタでも噺家によって演出は異なる。どの師匠についたかにもよるし、噺家自身の感性・強み・工夫といったものが大きく影響してくる。人気でかかることの多い4つのネタ『芝浜』『富久』『紺屋高尾と幾代餅』『文七元結』について、おそらく日本でいちばん落語を聞いている著者が、源流にさかのぼり、実名を挙げながら、系統立てて解説する。
     たとえば『芝浜』は〈よくできた女房が亭主を立ち直らせる美談として洗練させた〉という三木助が源流。談志は〈現代人としての感情を大胆に注入し、別次元の「感動のドラマ」に仕立てた〉。利口な役は大家におしつけ、亭主に惚れている可愛い女房へ変え、ダンナをだます罪悪感からの解放といった

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    2017年11月05日
  • 噺は生きている 名作落語進化論

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    広瀬さんの本はいつもわかりやすくすらすら読める。

    談笑師匠の芝浜はラストでお酒を飲んでしまうってのをポッドキャストで聴いてからどうしても聴きたかったんだけど、配信で販売もしてないし、落語会を聴きに行くのもまず不可能でがっかりしてたらこの本で明かされていた☆彡
    そうかあ、こういうストーリーかあ、ってわかってもやっぱり聴きたいと思わせるのはウマイよね。

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    2017年08月17日
  • 柳家三三、春風亭一之輔、桃月庵白酒、三遊亭兼好、三遊亭白鳥 「落語家」という生き方

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    三遊亭兼好の「落語とは業の否定」というのが白眉。
    芝浜にすれば、「金を使い続ける、酒を飲み続ける」というのが業だろうと。
    それを止めるなんてのは、業の否定じゃあなかろうか、という提起。

    なるほど・・・。談志ファンの自分も唸ります。

    ただ、芝浜は落語の中では異端ですよね。(広瀬氏も文中で語っています)

    業をどう捉えるかという話で。

    業=人間の悪、ではなく業=人間のダメなところ、と家元は捉えていたのではないかと。

    すなわち、談志は人間を優しく捉えていたのではないか、とのこと。

    ・・・なるほど。

    さすが、現役の落語家。
    落語を感覚的に捉えて実感とともに論理的に分析する。

    オススメです

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    2015年12月24日
  • 小三治の落語

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    『なぜ「小三治」の落語は面白いのか?』(2014年、講談社単行本、2016年に+α文庫化)を改題、増補改訂した文庫本。

    文庫本と比べ、単行本は文字が大きいのが魅力だった。文庫本は文字が小さくなるものの、増補され、情報も新しくなり充実した内容にアップデートされている。書き下ろしの第1章「小三治から見た近代落語史」もわかりやすい。近代落語史にしては短く、23ページ分しかないが、ポイントを押さえ端的に書かれている。著者の力量を感じた。

    単行本では第1章だった「小三治インタビュー」は、本書では第3章に移動している。核となっているのは、単行本と同様、第2章の「小三治落語」の演目である。単行本が発行さ

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    2026年05月17日
  • 21世紀落語史~すべては志ん朝の死から始まった~

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    志ん朝が亡くなった2001年から2019年まで、約20年の東京落語界の動きを記した記録である。本書を読めば、この間の落語界の流れをつかむことができる。

    どのイベントで、どのような演目が演じられたかが書かれている部分は読み物としては面白味はないが、資料としての価値は高い。所々に著者の考察や評論が加わっているが、そういう部分は読み物として面白い。なかでもやはり、談志について書かれた文章が一番面白い。

    広瀬氏のこれまでの本に書かれてきたことが、リライトされている部分もある。談志の項は、『談志の十八番』 (光文社、2013年)にも書かれていたし、小三治の項は『なぜ「小三治」の落語は面白いのか?』

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    2026年05月16日
  • 落語の目利き

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    かなりボリュームがあって読み応えあり。
    兼好さんのイラストも堪能しつつ、若手から名人までたっぷり紹介。知らない噺家さんのことも興味を持ちつつ、敬愛する亡き喜多八師匠の名前がたくさん出てきて嬉しさも増幅。それにしても広瀬さんの落語の見識の深さには本当に恐れ入る。

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    2023年02月24日
  • 小三治の落語

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    芝居じゃないんだ。落語は、“おはなし“なんだ。
    俺がやりたいのは、本を素読みにして面白くないものを、噺家がやると、こんな面白くなるのか、って話にしたいわけ。

    小さん師匠から受け継いだ真髄が二章の演目解説と三章のインタビューで繰り返し語られる。

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    2022年11月04日
  • 柳家三三、春風亭一之輔、桃月庵白酒、三遊亭兼好、三遊亭白鳥 「落語家」という生き方

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    『#「落語家」という生き方』

    ほぼ日書評 Day316

    内容的には軽めのものだが、この手の芸能本は読むのに時間がかかる。今回であれば落語の噺のタイトルが出てきて、馴染みのないネタであれば都度Googleさんのお世話になる。下手したらYouTubeだ。
    一般書で、カントやヘーゲルと言われて、それをその場で読んでみるてことは、普通ないから、それに比べると回り道する時間がかかるということだ。

    内容としては2015年の本で、ちょうど本書に登場する師匠方をけっこう聴きに行ってた時期で、個人的には非常にはまった。

    その中でも最後の三遊亭白鳥師匠、自分の高座を録音して「ウケたところを探すんじゃない、

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    2021年01月16日
  • 21世紀落語史~すべては志ん朝の死から始まった~

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    広瀬和生さんといえば、ヘヴィメタル雑誌の「BURRN!」の編集長というイメージが強いです。
    私は中学から高校にかけて同誌を愛読しており、大変お世話になりました。
    恐らく、私のような「BURRN!」愛読者は、「広瀬さんが言うなら」と全幅の信頼を寄せているはず。
    だから、「すべては志ん朝の死から始まった」と、耳慣れない持論を展開されても、「なるほど、そうか」とすんなりと受け入れてしまいます。
    実際そうなのでしょう。
    少し長いですが、ここはポイントだと思われるので、引用します。
    「志ん朝は、『昭和の名人』が体現した『古典落語の美学』を理想的な形で継承する、唯一無二の存在だった。それがなくなったという

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    2020年04月05日
  • 噺は生きている 名作落語進化論

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    当たり前ですが古典落語の演目は内容やストーリーが決まっています。
    サゲ、と言われる最後のオチも当然決まっています。

    しかし、これも当たり前の話ですが同じ演目でも落語家によって全く違う味わいがあります。

    特に大ネタと言われる有名な演目では、皆が独自色を強めて聞き手に強烈な印象を与えるようにアレンジします。
    「芝浜」「富久」「紺屋高尾」「文七元結」
    これらの演目を名人と呼ばれる落語家はどう演じたか。

    ありそうでなかった本です。

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    2019年06月04日
  • 柳家三三、春風亭一之輔、桃月庵白酒、三遊亭兼好、三遊亭白鳥 「落語家」という生き方

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    柳家三三、春風亭一之輔、桃月庵白酒、三遊亭兼好、三遊亭白鳥の客席前でのロングインタビュー。三三については小さん師匠が「さんじゅうさん」と読んでしまうからダメだと言っていたのにNGのまま名前になってしまったといった裏話や、兼好師匠の落語は業の肯定なんじゃなくて否定なのではといった落語観、白鳥師匠の新作落語の作り方などどれも面白い。ときに真摯だったり、ひょうきんだったり師匠のキャラどおりの話しぶりが笑える。

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    2018年06月23日
  • 噺は生きている 名作落語進化論

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    落語ファンによる落語ファンのための本。
    古典落語5席を談志・志ん朝といったレジェンドから白酒・一之輔といった現役まで演出を語る。
    同じ噺でも演習によって演じ分けるのが落語の魅力であるのは確かだが、流石に本で読むと少し眠くなる。
    でも、落語の魅力が凝縮されている。
    是非。

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    2017年10月21日
  • 僕らの落語 本音を語る! 噺家×噺家の対談集

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    落語界において落語の今を活字化してくれる広瀬和生さんの存在は大きいですね。
    今回は「桂米團治×柳家花緑」「桃月庵白酒×春風亭一之輔」「春風亭百栄×三遊亭兼好」「柳亭こみち×三遊亭粋歌」の4つの対談。
    印象に残ったところをメモしとくと・・・

    ・米朝が落語とは何かという問に「おじいちゃんが孫に聴かせるおとぎ話」と答えたそうだ。業の肯定とかイリュージョンというよりはわかりやすかもしれない。

    ・花緑が弟子の教育に頭を痛めていて、師匠の墓参りに行きたいと思っても、それを弟子たちに「行け」と命令すると恐怖政治になるのでしたくない。でも行くような気持ちにはなってもらいたい どうすればいいのかと悩んでると

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    2017年02月26日
  • 落語評論はなぜ役に立たないのか

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    「BURRN!」編集長として音楽評論の世界に携わってきた著者が、落語評論家としてのみずからのアティチュードをまとめた一冊。

    ここで著者は、落語の本質を「同時代の観客の前で演者が語る芸能」としたうえで、評論家とは「ツウの客」「最も良い客」であろうとすることで「演者」と「客」の中間に位置する「媒介」として、客の側に語りかける者、いわば「水先案内人」のうような存在であるとする。それゆえ入門者に対しては、歴史でもあらすじでもなく、まず同時代の「誰を聴けばいいか」という情報を提供することこそが評論家の役割ということになる。そしてこうした立場から生まれたのが、著者の『この落語家を聴け!』(2008年、集

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    2013年10月30日
  • 落語評論はなぜ役に立たないのか

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    立川流を聴かない落語評論家がなぜダメか、という点が中心ではあるが……落語評論家の使命とは何かという点については共感。広瀬さんのおかげで素敵な落語家をたくさん知った自分としては。

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    2011年03月19日
  • 落語の目利き

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    週刊ポストに2017年8月から2021年9月まで連載したコラム「落語の目利き」に加筆・修正を加えてセレクトした単行本。若手が元気なプチ落語ブームから一転してのコロナ禍、そして復興へと向かった激動の4年間をリアルタイムで切り取った記録である。(p5、p325を編集)

    単行本では、見開きの2ページで1本分の記事となっている。週刊誌でリアルタイムで読む分には良いが、一冊の本としてまとまると、物足りなさを感じる。分量が決まっているので、深みや広がりがないせいだろう。文章は評論ではなく、レポートといったほうが適切だ。

    文章の型は下記のような具合で、大体同じだ。

    20XX年○月○日に開催された「○○

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    2026年05月24日
  • 噺は生きている 名作落語進化論

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    誰それはこう…誰それはこの噺家の設定を踏襲してあぁしてアレンジ…と実際噺を聞かないとわからないね!とYoutube見ながら確認したり。最近の噺家さんのは見たことあるのでイメージしながら読める。文七元結が好きな私としてはいろいろな解説が読めて興味深かった。

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    2024年03月10日
  • 21世紀落語史~すべては志ん朝の死から始まった~

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    落語史とあるとおり、基礎知識のある人向け。興味をもつための本ではない。ニーズを間違わなければ面白く読めると思う。

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    2020年07月12日