【感想・ネタバレ】21世紀落語史~すべては志ん朝の死から始まった~のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年02月10日

広瀬さんが週刊モーニングに連載していた『この落語家を聴け!』をきっかけに落語を聴き始め、志の輔や談春、そして市馬や白鳥や談笑や喬太郎や白酒や三三や一之輔たちを聴きに行くようになった自分の現代落語史とぴったり重なる。

志ん朝を聴き逃し、また談志をも聴き逃した(喉を痛めていくつか触れる機会はあった)、...続きを読むそしてTBS落語研究会はちょっと空気が合わなかった自分は21世紀の落語ファンだったのか(汗)。

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Posted by ブクログ 2020年04月05日

広瀬和生さんといえば、ヘヴィメタル雑誌の「BURRN!」の編集長というイメージが強いです。
私は中学から高校にかけて同誌を愛読しており、大変お世話になりました。
恐らく、私のような「BURRN!」愛読者は、「広瀬さんが言うなら」と全幅の信頼を寄せているはず。
だから、「すべては志ん朝の死から始まった...続きを読む」と、耳慣れない持論を展開されても、「なるほど、そうか」とすんなりと受け入れてしまいます。
実際そうなのでしょう。
少し長いですが、ここはポイントだと思われるので、引用します。
「志ん朝は、『昭和の名人』が体現した『古典落語の美学』を理想的な形で継承する、唯一無二の存在だった。それがなくなったということは、落語が『昭和の名人』との連続性を失うことを意味する。
談志は『昭和の名人』をリアルタイムで知り、彼らの落語をこよなく愛しながらも、その呪縛からの脱却を図り、それは21世紀の落語界にとっての重要な道標となっていた。
だが、志ん朝の死によって、彼が体現した『上手い落語』が消えてしまうことの重大さに、談志は愕然としたのではないだろうか。(中略)
志ん朝没後、それまでどおり『昭和の名人』の呪縛からの脱却は続けながらも、志ん朝の持っていた『昭和の名人』との連続性をも体現するという、完全に矛盾する行為に邁進することで、談志はより高い次元で落語を表現するようになり、全盛期を迎えた。」
自分は20年来の「談志フリーク」で、談志のCDや著作をかなり集めていますが、広瀬さんのように考えたことは一度もありませんでした。
鋭い見立てと思います。
おっと、本書の本題はそこではありません。
本書は、「志ん朝後」に世に出てきた21世紀の落語家のガイド本です。
何と言っても、ほぼ毎日、寄席やホールなどどこかしらで落語を聴いている広瀬さん。
今、聴くべき落語家を実に詳しく紹介してくれていて、参考になります。
ぼくは恥ずかしながら、本書に登場する落語家の噺をほとんど聴いたことがありません(生で聴いたのは柳家喬太郎と春風亭昇太くらい)。
そして、どうやら、今の落語界はキャラクター揃いで、なかなかすごいことになっているらしい。
いつまでも志ん朝や談志ではないのかもしれません。
本書を参考に、「21世紀落語」に開眼してみようかな。

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Posted by ブクログ 2020年07月12日

落語史とあるとおり、基礎知識のある人向け。興味をもつための本ではない。ニーズを間違わなければ面白く読めると思う。

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