あらすじ
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2017年から2021年9月まで週刊ポスト(小学館)で連載していた人気落語評論家の広瀬和生氏のコラムの単行本化企画。
題字・イラストは、人気落語家の三遊亭兼好。
広瀬氏の持論である「落語は、常に今が旬のエンターテイメント」というテーマにのっとって、晩年の柳家小三治師等の大御所から、話題の若手真打までを幅広く紹介。落語家だけではなく『シブラク』のキュレーターであるサンキュータツオ氏など、落語関係の著名人も紹介している。
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Posted by ブクログ
かなりボリュームがあって読み応えあり。
兼好さんのイラストも堪能しつつ、若手から名人までたっぷり紹介。知らない噺家さんのことも興味を持ちつつ、敬愛する亡き喜多八師匠の名前がたくさん出てきて嬉しさも増幅。それにしても広瀬さんの落語の見識の深さには本当に恐れ入る。
Posted by ブクログ
週刊ポストに2017年8月から2021年9月まで連載したコラム「落語の目利き」に加筆・修正を加えてセレクトした単行本。若手が元気なプチ落語ブームから一転してのコロナ禍、そして復興へと向かった激動の4年間をリアルタイムで切り取った記録である。(p5、p325を編集)
単行本では、見開きの2ページで1本分の記事となっている。週刊誌でリアルタイムで読む分には良いが、一冊の本としてまとまると、物足りなさを感じる。分量が決まっているので、深みや広がりがないせいだろう。文章は評論ではなく、レポートといったほうが適切だ。
文章の型は下記のような具合で、大体同じだ。
20XX年○月○日に開催された「○○」を観た。
一席目は「○○」。
二席目は「○○」。
効きごたえのある名演だった。
もちろん、演目の紹介の後には解説もあるが、レポート色が強く出ている。演目が新作落語ならあらすじを書いたり、古典落語だったら噺家がどのようにアレンジしたかだったりである。たとえば、「通常は○○でサゲるが、この口演では○○」や、「談志系と同じで○○」、といった具合である。
断っておくが、連載を型にはめて書くのは悪いことではない。一般的に行われていることで、それについて批判する気はない。ただ、そのように書かれているということを伝えたかっただけだ。
本書は、コロナ禍の状況も描いており、記録としては貴重なものになるだろう。ただ、読み物としては、面白味は少ない。広瀬氏のほかの著作に比べても、満足度は低かった。
すべての回に、三遊亭兼好のイラストが載っている。文章に関連したイラストとコメントで、プロ並みのうまさであった。