山平重樹のレビュー一覧
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クサレヤクザが何をほざくか
ヤクザをヨイショする書き方に疑問を感じるが、ヤクザの生態がわかりやすく面白かった。
所詮、違法薬物の売買や詐欺など、カタギに迷惑かけるようなシノギを取り仕切ってる人間が不当を訴えたところで説得力は皆無。 -
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あらゆるジャンル、営利非営利問わず、組織を立ち上げ、成長させようとしている人、あるいは無理は承知で何か物事を成し遂げようとしている人にオススメの一冊。
野村秋介や新右翼についての予備知識はなかったが、その一人の人物の死に様と彼を取り巻く人間模様から得られる示唆はとても豊富だ。
前半にクライマックスと言える死に様を生々しく描き、その後、死に様に至るまでの生き様やドラマチックなエピソードを簡潔に紹介している。
野村氏の政治的思想についての解説は限定的だが、その目指す日本のあり方や活動の全容は読んでいくうちに自然に理解が進んでいく。
また思想的な共感は抜きにしても、命や体をかけた活動の中で、野村氏 -
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Posted by ブクログ
ネタバレまあ山平重樹だし小説的な演出もありそうだが、謎に包まれた東海の大親分河澄政照の詳細な過去を知れて良かった/ 山口組などの有名人はインターネット上にも多くの情報が転がっているし、書籍も多い/ しかし東海地方の名門博徒たちの情報は驚くほど少ない/ 平井一家といえば江戸時代から続く名門博徒であり、川澄政照といえば大看板である/ にもかかわらず地方都市のせいか情報はあまりにも少ない/ かつて代官町一派(中京浅野)にいたことすら知らなかったし、今では傘下の虎屋一家や名門稲葉地一家との関わりなど表に出てこない情報は貴重だ/ 稲葉地五代目の中村真人兄弟と大門中村遊廓との関わりなど、非常に良い/
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Posted by ブクログ
戦後日本が繁栄に向かって疾走しはじめた昭和34年の暮れ、東京赤坂にナイトクラブが誕生した。
店内は真紅の絨毯が敷かれ、階段降りたそこには300人収容のテーブル、ドレスを纏った才色兼備の100人のホステス、ステージにはオーケストラボックスが設えられ、まさにその威容は絢爛そのもの。
毎夜海外や日本のトップアーティストがステージに立った。ルイアームストロング・ナットキングコール・ダイアナロス・パティペイジ・サミーディヴィスJr・森進一・五木ひろし・西城秀樹・ピンクレディー…。
またそこに集うのは銀幕のスター・スポーツ界のスーパースター・政財界の大物やフィクサー・麻薬をシノギにしていなかった頃の -
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たぶん冤罪
読みごたえのあるドキュメント。
川口氏サイドからのドキュメントであるが、
それを割り引いても、キャッツアイ事件は
冤罪との印象を受けた。
関係者の仮名はあまり意味がなかった。
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Posted by ブクログ
長く苦しい仲間割れからの抗争時代に終止符を打ち、統一を成し遂げた沖縄ヤクザの戦後史と、その中心にいた侠の話。
苛烈な抗争時代を肌で感じていない自分は、不謹慎ながらもその生い立ちから複雑な沖縄ヤクザの話が好物で、2、3年前に統一がなされたことは記事で知っていたけれど、それまでの軌跡を描いた僕にとっては目鱗の一冊。
任侠の世界、そして敵味方に我ながらも、「沖縄のために」を持ち続けたアツき男たちの話。誉められる仕事では無くて、でもどこか必要悪を背負ってて、沖縄を守りたい気持ちは僕らよりも強くて。主役の富永会長に限らず、そんな男たちばかり。知っておくべき歴史だと思う。