あらすじ
ヤクザは強い団結力と戦闘性を保持し、一枚岩の結束と強靭な組織力を築き上げてきた。山口組の新たな一極支配が進行しつつあるが、どのような組織原理が働いているのだろうか。また、極東会が強大な広域系博徒組織に匹敵する力を有するまでに至った背景には何があったのか。究極の日本型組織の秘密に迫る。
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Posted by ブクログ
「龍が如く」が好きなせいか、とても自分と相性が良い本だと感じた。具体的なエピソードが細かく描写されているので、ケーススタディとして楽しめる。
たしかに、組織論として語るには、内容が薄いかもしれないが、それにしても自己評価とまわりのレビューにギャップがあって驚いた。過去一番、乖離があったかもしれない。攻めどころとも言える。
次の投稿もしかりだが、権力闘争の歴史を学ぶのが、一番勉強になる。
Posted by ブクログ
著者が長年、ヤクザ社会の取材に身を置いた人物というだけあって、ヤクザ組織だけでなく、ヤクザ社会の成り立ちから常識といったものまで述べられている。
タイトルにもある組織論は、学術的なものではなく、一般の組織論とは一線を画すものである。しかし、?安めを売らない?ピラミット型組織の構築?早い情報と情報量の多さ等は強固な組織を作るにおいて重要な因子だと思う。
ヤクザ社会の勉強をしたい人に、オススメの一冊。
Posted by ブクログ
やっぱりヤクザの世界の理論でもカタギの世界に通用するものもあるんだって痛感した。時間の概念とか交渉、リーダーシップとか、ある種カタギの世界よりもすごいかもしれない。っていうよりそこまで極めないとやっていけない世界なんだろうなって感じた
Posted by ブクログ
「ヤクザ」は自分とは縁遠い存在です。
でも、その存在は長い年月、時代や環境に応じて、
その組織を維持し続けてこれた「人物」や「戦略」がある。
大きな組織を束ねている現役の組織人が読んでいたことから、
手にした一冊でしたが、漠然としていた日本のヤクザ像が
少しだけ分かり、視野や考え方が広がり有意義でした。
どこの世界にも、伝説的な人がいる。
どこの世界でも、規律・戦略・情報は軸であり、
時代に適応することが大事。
そして、相手にどう見られているのか、どう見せたいのか、
冷静に状況と自身を俯瞰できる分析力と戦術。
カタギの会社組織にも、またサラリーマンにも、
読み進めることで、我が身と照らし合わせることも。
登場するヤクザの親分やその世界を非常に魅力的に描いている山平氏。
この世界に関する本がかけるほど、この世界と微妙な距離感で
人間関係を維持している著者自身の処世術にも自分は興味が湧きました。
他の著書も機会があれば、読んでみたいと思わせた1冊でした。