鶴見太郎のレビュー一覧

  • ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで

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    - 歴史の「歪み」と、寄せ集めの民の重力を見つめる

    中公新書から2025年に刊行された鶴見太郎氏の著書。
    ユダヤ人の通史だが、著者の筆致は客観性に徹している。ラビン暗殺といった歴史的悲劇すら淡々と、簡潔に記述していく姿勢が、歴史の逃れられない冷徹さを際立たせている。

    関心を惹かれたのは、生存戦略としての「法(テキスト)」の扱いだ。
    申命記にある「外国人からは利息を取ってもよい」という神の言葉の解釈。この宗教的根拠が、彼らに金融という独自の活路をもたらした。一方で、この仕組みが為政者との便宜的な関係を生むと同時に、庶民の怨嗟を買い、外部社会との間に決定的な「金利の歪み」を定着させた。この構造

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    2026年05月11日
  • ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで

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    どの時代を切り取ってみるかでイメージが大きく変わるのが「ユダヤ人」だと思う。近代史以降は知っていることがほとんどだったが、古代から遡ると知らないことも多く、興味深かった。ユダヤ人と地政学というテーマで何か書籍があれば読みたいなと思った。

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    2026年05月06日
  • ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで

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    現在起こっているイラン戦争の何故を理解したくて読みました。ユダヤ人について全く知識がなかったためとても勉強になりました。
    迫害され続けたユダヤ人が国に執着する理由がよくわかりましたが、それでもイスラエルの今のやり方には賛同できません。戦争から学べるものは因果応報しかないのでしょうか。

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    2026年05月06日
  • ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで

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    私のユダヤに関する知識が不足しているが故に、十分に消化出来なかった。長いユダヤ教、ユダヤ人が辿った歴史を丁寧に論ずる学術色が強い本である。古来よりいくつかの派閥があったこと。ニューヨークに住んでいるとき、異様に見える服装、姿からハシディズムは最右翼的な存在かと思っていたが、そうでもないらしい。ホロコースト、ポグロム。ドイツよりも東欧の被害者が圧倒的であること。ロシア・ユダヤ人が多くイスラエルに渡り影響を与えていること、ゼレンスキーはユダヤ系であること、など色々知らないことばかりである。たぶん三分の一も消化出来ていない。他の本も読んで深めたいと思う。

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    2026年05月04日
  • ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで

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    ユダヤ人の歴史を、単なる「犠牲者」や「富豪」といった断片的なイメージではなく、生存戦略の積み重ねとして捉える視点は非常に鋭く、また現代を生きる私たちにとっても深い示唆に富んでいる。

    ​宿命を「生存戦略」に変えた民族の足跡
    ​ユダヤ人の歴史を紐解くと、そこには「国を持たない」という圧倒的な不安定さの中で、いかにしてアイデンティティを守り抜くかという、壮絶な生存のドラマが見えてくる。
    ​私たちが当たり前としている「法律」は、本来は国家という枠組みがあって成立するものです。しかし、国を持たない彼らにとって、法とは物理法則のようにどこへ行っても変わらない「戒律」であり、生き残るための「合理的な知恵」

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    2026年05月03日
  • ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで

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    世界史の知識があまりないので本著を読むのが、なかなか苦しかったです…

    ユダヤ人と言っても様々な国の歴史のなかで、それぞれの国での、巡り合わせと組み合わせの中で生きてきており、とても複雑な民族的な歴史があると知りました。

    イスラエルが誕生してからも、アメリカのユダヤ人など、他の国のユダヤ人とは考え方も違う部分もあり、どんどん多様になってる感じも知ることが出来、参考になりましたー

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    2026年04月12日
  • シオニズム イスラエルと現代世界

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    『ガザとは何か』を読んで非常にショックを受けたので、イスラエル側で起きていること、その根源にある思想についても学びたくて本書を読み始めた。
    思った以上に根が深く複雑に入り組んだ問題であり、なかなか読み進めるのに困難な部分もあった。
    (世界史が苦手で避けてきた人生だったので…)

    印象的だったのは「ネーションに基づく秩序を国際社会ぐるみでパレスチナに押しつけるうねりが生まれた」という一文だ。
    都合よく見て見ぬふりをしてきている国際社会にも、大きな責任がある。

    双方の状況を知ってなるべく偏りのない意見を持とうと考えて読んだのだが、それでもやはり暴力では何も生まないという気持ちは変わらない。
    ユダ

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    2026年04月08日
  • イスラエルの起源 ロシア・ユダヤ人が作った国

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    これまで一連の流れとして知ることのなかったロシアのユダヤ人の状況について、時代・国家的イベントと関連して追える

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    2026年03月31日
  • ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで

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    社会と以下に組み合わさるかというユダヤ人の歴史。

    第1章 古代-王国とディアスポラ
    イスラエル王国とユダ王国に別れ、ユダ王国だけが残りバビロニアに捕囚される中でユダヤ教が生まれた。それまでの宗教は「古代イスラエルの宗教」という。
    宗派の中での権力差があまりない為、強国に見逃されてきた。

    第2章 古代末期・中世-異教国家のなかの「法治民族」
    チーズバーガーはユダヤ教にとって冒涜的存在(肉と乳製品を一緒に食べてはダメ)。その根拠が「あなたは子山羊をその母の乳で煮てはならない」ってのも面白い。
    ラビ(律法学者)が議論し、それを下ろすというスタイルのお陰で教義が変わることもなく、またササン朝と結び

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    2026年03月30日
  • ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで

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    今のイスラエルで起こっている出来事を読み解くには、ユダヤ人がどういう歴史を歩んできたかを知ることが重要と考えていたが、大きな助けになった。完全に理解できたとは言えないが、またいつの日か読み返したい本。

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    2026年03月20日
  • ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで

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    ユダヤ人への理解が深まった。ユダヤ人=欲張りな金持ちという図式は当てはまらない。イスラエルという国の国際的な報道などから読みたいと思った。

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    2026年03月16日
  • ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで

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    古代からシオニズムまで3000年のユダヤ史。この本で、頭の中のユダヤのイメージが線でつながった感じがする。福音派とのつながりも理解できた。

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    2026年03月07日
  • シオニズム イスラエルと現代世界

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    シオニストになるべく理由と世界の流れがあったこと
    どこに行っても邪険にされる彼らへのケア不足
    一部のキリスト教信者にとって都合が良いイスラエル
    パレスチナへの現在進行形でのケア不足

    これらを無視してはいけないこと

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    2026年02月22日
  • シオニズム イスラエルと現代世界

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    パレスチナ問題について、今までは過激なシオニストの思考回路が理解しづらかったところがありました。しかし本書を読んで、東欧史からの流れで考えると、少しは彼らの思考回路が分かった気がします。だからといって決して虐殺が許される訳ではないのですが。イスラエルに物理的な壁(分離壁)ができて20年以上経ちますが、それによって、相手も同じ人間であるという意識が薄れていってしまっているのかもしれません。

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    2026年02月21日
  • シオニズム イスラエルと現代世界

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    19世紀以降、主に20世紀から半年前(2025年9月)までのユダヤ人とシオニズムの変遷を一気に読んだ。これまで、ユダヤ人のイメージと言えば科学者や芸術家、実業家などで抜きん出て成功している人がまず浮かんだが、確かにどの民族というか集団であっても、成功できる人もいれば、貧しさに身動き取れず抜け出せない人もいる。民族ゆえの厳しさが重なればなおさらだ。

    これだけニュースで流れてくるのに、未だによく分からないイスラエルについて、初めて少しだけ理解できた気がする。とはいえ、現代に近づけば近づくほど、複雑になり再び理解が追いつかなくなってしまった。

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    2026年01月21日
  • シオニズム イスラエルと現代世界

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    本来は「いつかはパレスチナの地でユダヤの国を作りたい」という、とても共感できる理想からはじまったシオニズム。かつて離散を経験し、各地で抑圧され続けてきたユダヤ民族が、結束してカナンの地に国を作るという野望が、イスラエルという国として実現されるというドラマチックな物語の背後で、その主義思想としてのシオニズムがどのように展開していったのかという興味深い内容。

    2度の世界大戦を挟む激動の200年の間でシオニズムは様々な思想に分かれ、塗り替えられ、現在のパレスチナとイスラエルの対立構造に陥ってしまう。その過程と因果関係が非常に精緻な文章で語られており、ユダヤ民族の見方が大きく変わった。

    わたしたち

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    2026年01月09日
  • ウクライナ全史(下)――ゲート・オブ・ヨーロッパ

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    2021年7⽉12⽇のウラジーミル・プーチン「ロシア人とウクライナ人の歴史的一体性について」(⼭形浩⽣ 訳/以下「プーチン論文」という。)に抗して読んだ。/

    (1)《ロシア⼈とウクライナ⼈は⼀つの⺠なのだと述べた》(プーチン論文)/

    プーチン論文では、ホロドモールについて、次のようにふれている。/

    《1930年代初期の集産化と飢餓という共通の悲劇はウクライナ人の虐殺として描かれる。4》/

    《4 訳注:いわゆるホロドモールのこと。⼤規模不作による飢饉で⾷料徴発と「富農」弾圧が⾏われたときにはウクライナが特に標的とされ、農業の基盤そのものが破壊された。飢餓の推定死者数も圧倒的にウクライナ⼈

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    2025年04月06日
  • イスラエルの起源 ロシア・ユダヤ人が作った国

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    悪文なのか自分の読解力が足りないのか。面白い指摘をしていると思うのだけど、スッと入ってはこなかった。

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    2024年01月27日
  • 柳田国男入門

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    [ 内容 ]
    民間習俗の由来を調査するに止まらず、研究成果を援用し、現在の生活を改善しようとした柳田民俗学。
    だが現代社会で、柳田の姿勢は失われつつある。
    「家」「モヤヒ」「故郷」「憲法」「伝承」などの領域で、研究者、画家、作家たちが展開した民俗学の具体例を広く取り上げ、柳田民俗学の実践的な課題を近現代史のなかから掘り起こす。
    柳田民俗学が本来目指したものとは何か。
    その答えと可能性を追究する一冊。

    [ 目次 ]
    第1章 『遠野物語』再考
    第2章 家
    第3章 民俗学が生む“方法”について
    第4章 思想への態度
    第5章 生活から生まれる論理
    第6章 “モヤヒ”の思考
    第7章 座談が捉えた思想像

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    2010年07月14日
  • 民俗学の熱き日々 柳田国男とその後継者たち

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    [ 内容 ]
    柳田国男は、歿後四〇年を過ぎても、いまだに日本の学問・思想界に絶大な影響力を保っている。
    しかし、彼が独力で開拓したと言っても過言ではない民俗学は、その後、独創的な継承者を得られず、彼一代の学問として燦然と輝いているのである。
    本書は、民俗学の黎明期にあった柳田の詩的な精神が、民俗学者ではなく、むしろ異分野の研究者、思想家、作家などに受け継がれていった経過を、丹念に追跡する試みである。

    [ 目次 ]
    第1章 柳田がみずからを語る―神秘体験、その他
    第2章 郷土会
    第3章 柔軟な組織について
    第4章 周辺の人々
    第5章 古希に集う
    第6章 読者群像
    第7章 実践者のゆくえ―橋浦泰

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    2010年06月29日