鶴見太郎のレビュー一覧

  • ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで

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    この本を読み終わって数日経過したところで、連日、イランとイスラエルの争いがテレビで報道されています。報道の映像をみるたび、頭の中で繰り返しTHE BLUE HEARTSの「青空」が流れます。この本を読まなければ、恐らく脳内のTHE BLUE HEARTSも流れないし、ニュースに目も止めていなかったと思います。「意識していなかったものを意識するようになる」、やはり読書という行為は、素晴らしいものだと改めて思いました。

    理系なので、全体的な世界史の流れには疎く、読みづらい部分も多々ありました。ただ、ホロコーストの話を読むと、何だか胸が締め付けられるような想いになります。

    ユダヤ人と聞くと、アン

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    2025年06月30日
  • ウクライナ全史(下)――ゲート・オブ・ヨーロッパ

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    民族主義的ロマンに頼らないウクライナ証明の試みの書。感動するなって方が無理。人物で言うならペトリューラ、バンデラ、フルシチョフの評価が現代の、この本ならではのものに感じた。それだけに監訳者も書いている通りホロコーストについての記述はずるいと思った。
    上巻にはなかった参考文献、索引、年表、人名録がついていた。地図はないが、地域毎に切り分けた語りをしない為に敢えて入れてないのかも?そんなわけで、ウクライナを知るための1冊目としては向かないので注意。

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    2024年10月31日
  • イスラエルの起源 ロシア・ユダヤ人が作った国

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    イスラエルにもユダヤ人にもロシアナショナリズム等に詳しくない自分には難解な部分も多かったけれど、イスラエルの国民性がどういう流れを辿ってきたのか、うっすらと輪郭を掴むことができた。
    ディアスポラ、ポグロム、ホロコースト、シオン主義、福音派、そういった人々が世界に散ったことでむしろ結束が強まる一面があったこと。
    ガザの戦争がなかったら一生知る機会のなかったことかもしれない。


    ⚫︎あらすじ
    ハイテク産業で鳴らしているイスラエルは、軍事力が高く、好戦的な国としても知られてきた。なぜか。一般には、あるいは今日のイスラエル人自身にとっても、ホロコーストを二度と繰り返さないためにそうなっているという説

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    2024年10月16日
  • ウクライナ全史(上)――ゲート・オブ・ヨーロッパ

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    ウクライナの地域とそこに生きてきた人々の歴史。物語風に書かれており読み易い。事件がウクライナのアイデンティティにどんな影響を与えたか、ウクライナ人・ユダヤ人・ロシア人といった住民達が何を経験したかにフォーカスしており今出版されるべくしてされた本だと思った。
    上巻は20世紀初頭まで。フルシチョフ・ブレジネフ・ゴルバチョフのファミリーヒストリーを通じて19世紀後半のウクライナ/ロシアの移住事情が語られるのが面白かった。
    ただ、一部の例外(ブレスト合同とかコサックとか)を除いた個別の事件や周辺国の状況についての記述に乏しく、また地図もないのでロシア史・ポーランド史が何となくでも頭に入っている人でない

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    2024年10月10日
  • イスラエルの起源 ロシア・ユダヤ人が作った国

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    ホロコーストを体験したユダヤ人がなぜ人種主義的で、軍事的な国を作ったのか、あるいはその傾向が強まったのかというのは、謎が多いところ。

    そんな関心事で読んでみた。

    基本的には、ロシアにおけるユダヤ人という立ち位置が、ヨーロッパにおけるユダヤ人、例えばフランスやドイツとどう違っていて、シオニストの中で、どのような議論のプロセスを得て、軍事的、ファシズム的なものになっていったかということが書いてあって、ほとんど知らなかったことばかりなので、とても勉強になった。

    だが、本のタイトルと内容は少しづれている感じもあって、そもそもシオニズムを提唱したヘルツルの思想の解説とか、ロシア以外のシオニストたち

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    2024年01月26日
  • 柳田国男入門

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    柳田民俗学が近代日本思想史のなかで占める位置を、同時代の思想家たちとの交流を広く見ていくことで浮き彫りにしようとする試みです。柳田國男の仕事そのものについての紹介はあまりなされておらず、柳田民俗学そのものに関心がある読者にとっては、すこし期待外れに感じる向きもあるかもしれません。

    個人的には、アカデミズムの歴史学のような実証的な方法論をもたないように見える柳田民俗学の方法について論じている箇所や、中野重治との交流については、興味深く読みました。

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    2017年10月28日
  • 柳田国男入門

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     「入門」と題しているが、柳田国男や柳田民俗学の手引書ではない。協力者や他の知識人(今西錦司、桑原武夫、中野重治、羽仁五郎、石堂清倫、竹内好ら)との関係性から、柳田の思想と運動の特質を歴史的に再検討した評論集で、柳田や民俗学についての基礎的知識が読者には必要であろう。

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    2016年10月06日
  • 民俗学の熱き日々 柳田国男とその後継者たち

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    柳田国男の開いた民俗学の流れがどのようなものか,その周辺の人々を見ながら解説している.柳田の影響力を知ることができる.
    個人的には今西錦司とのつながりが面白かった.日本狼の絶滅まで,各地の伝承をもとにどのような変遷があったか,伝承からどれだけ科学的な証拠•価値を見いだすかというところに,特に学際的な広がりを感じた.

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    2014年06月01日