鶴見太郎のレビュー一覧

  • ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで

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    ユダヤ人を構造から見る視点はとても興味深い考察だった。

    そもそもユダヤ人の定義からしていまいちよくわからないとこだが、ユダヤ教徒とその戒律からくる生活習慣や価値観がカギなのはわかる。

    なぜユダヤ人が金融や商業に強い理由が戒律重視故の識字率の高さに起因しているのではないか?というのも興味深かった。

    国(土地)を追われた後に国の権力者にとっては商業資産を持つものとして、関係性をもちつつ、農民からは高利貸しの搾取者として恨まれやすかった(そう認識されやすかった)というのも興味深い考察だった。

    とはいえ、多数のユダヤ人を一つの構造で理解することはできない。あくまで一つの見方として参考になる。

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    2026年09月06日
  • ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで

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    世界を理解するにはユダヤ人を理解しておく必要があると思って手に取った1冊。
    長い離散生活の中、各地域に根付きつつもユダヤ教の信仰を守り続けて、同化せずにコミュニティを維持し続けていることはとても凄いことだと思う。それだけ、ユダヤ教というものに魅力があるのだろうか。
    現代世界では、ユダヤ教とイスラム教は対立構造で相容れないもののように見えるが、長い歴史のなかで共存してきた事実があり、再びそのような状態に戻れるとよいなと思った。

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    2026年08月17日
  • ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで

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    単調、平坦に進む。まとめるとこうなるのかもしれないが、もっと粒度を粗くしてもよいので、解釈も深めに入れてくれたほうが好み。どんな枠組みで同胞意識を持つかは、時代と地域と当事者やら関係者やらで、様々なんだと改めて認識した。

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    2026年07月31日
  • ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで

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    ◾️歴史に忠実であろうとしていることはわかるが、それゆえに細かすぎて頭に入ってこない。研究者向け。
    ■P.186-187さらりと書かれているが、共産主義思想がなぜロシアで起きたのか書かれていて興味深い。
    ■ホロコーストの時代の東欧におけるユダヤ人に対する視線
    ■あくまで事実を丁寧に探究しているので、メリハリというよりは興味ある事実を見つけ出すように読むのがいいのかもしれない。
    ■東欧系ユダヤ人とドイツ系ユダヤ人
    ◾️初版が出てから10ヶ月で15版になっている。結構売れていると思われる。

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    2026年07月20日
  • シオニズム イスラエルと現代世界

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    ネタバレ

    イスラエルの取る選択の背景には何があるのか。

    ユダヤ人の入植とイスラエル建国に至り、また今日のパレスチナへの攻撃につながる「シオニズム」とはいったいどのような思想なのかを、歴史を紐解きながら解説する。

    決してイスラエルが、またはユダヤ人が、一枚岩ではないとしても、イスラエルという国家が背負うアイデンティティの一端を知れたという感覚。国際社会の関わり方にも問題はある。この問題の解決策や行き先は見えない。積もり積もったものだと感じた。

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    2026年07月12日
  • ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで

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    ユダヤ人は役人と農奴の中間職を担っていて、国の発展時は活躍・繁栄し、衰退時は農奴からの恨まれ役になる、という構造的問題を知れたことが一番の収穫でした。

    またアウシュビッツの被害がごく一部であることにも大変驚きです。こんなにも虐殺されていたのですね。

    「シオニズム」や「セファラディーム」などなど、語彙の意味や帝国などの版図を適宜整理しながら読んでいたので、かなり体力を使いました(笑)世界史を学んだ方はもう少し楽に読めるのかな?

    正直なところ大枠しか捉えられてない気はしますが、ヨーロッパ史の整理や地理の解像度も上がって、収穫大アリの本だったなぁと。

    もう2,3周したら楽しみながら読めそうで

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    2026年06月28日
  • シオニズム イスラエルと現代世界

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    ちょっと私にはわかりづらかったところが多かった。ただ「自分たちの身を守れるのは自分たちだけだという物語が確立してしまう前に、周囲は打てる手を打ったのか。そして、そのような物語が確立してしまった後に、周囲が打てる手はあるのか。」という問いが本書の核だったように思うし、そこには強く関心を持てた。自らの中に答えはまだない。

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    2026年06月09日
  • ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで

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    ユダヤ人の3000年にわたる歴史を書いている。
    おそらくユダヤ人の歴史において、もっとも知られているであろう近代以降(ホロコースト以降)は全体の半分から1/3程度である。このあたりは広く言及されがちな歴史なので、ほかにも参考となる書籍は多くある。

    本書でよかったのは、古代から近世までの、あまり言及されないユダヤ人の歴史。著者自身も書いているが、ユダヤ人は近代になるまで教科書にもほとんど登場しない。そのため、本書の役割は大きいと思う。

    現代のユダヤ人といえば、ホロコーストの被害者からのパレスチナを植民地化する加害者という印象が強い。ただ、そこに至るまでの、近代以前からの過程は直線的ではない。

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    2026年05月11日
  • イスラエルの起源 ロシア・ユダヤ人が作った国

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    ユダヤ人がディスアポラ先のロシアとの関わりにおいて、併存から孤立、そしてシオニズムへと繋がっていった話。

    ロシア帝政時代にはユダヤ人の商人・金融気質がロシアで重宝されて(貴族と農民しかいなかったから)ロシア・ユダヤ両面を立たせることが出来ていた。
    しかし帝政崩壊によって、工業も発展し、逆にユダヤ人の存在が東洋人からしたら邪魔に。そこでポグロムが発生(特にポーランドにおいて)。
    そうするとユダヤ人の東への信頼は失せ、ユダヤ人として他者と自分の棲み分けがはっきりしてくる。
    東を嫌うことが、のちのアラブ系との争いに繋がる、という流れと理解。

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    2025年12月27日
  • シオニズム イスラエルと現代世界

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    ユダヤ教の人びとが東ヨーロッパ中心、特にロシア連邦やポーランドを中心としていたという視点は忘れがちであった。ただし、ポグロムやどのようなことがあったかについては事件として書かれているだけで具体性にかけているのは、シオニズムの概説として仕方がないのかもしれない。

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    2025年12月26日
  • イスラエルの起源 ロシア・ユダヤ人が作った国

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    分かりやすくはあったが、難しい
    ロシア・ユダヤ人としての相補的なアイデンティティのバランスが、外部環境の重なりで崩れた

    極東のユダヤ人としての面と、パレスチナ建国への繋がり

    自己が抱える複数の面の複雑な絡まりが、形は変わったけど結果としてユダヤ人を民族化させたというのは面白かった

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    2025年08月30日
  • ウクライナ全史(下)――ゲート・オブ・ヨーロッパ

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    民族主義的ロマンに頼らないウクライナ証明の試みの書。感動するなって方が無理。人物で言うならペトリューラ、バンデラ、フルシチョフの評価が現代の、この本ならではのものに感じた。それだけに監訳者も書いている通りホロコーストについての記述はずるいと思った。
    上巻にはなかった参考文献、索引、年表、人名録がついていた。地図はないが、地域毎に切り分けた語りをしない為に敢えて入れてないのかも?そんなわけで、ウクライナを知るための1冊目としては向かないので注意。

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    2024年10月31日
  • イスラエルの起源 ロシア・ユダヤ人が作った国

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    イスラエルにもユダヤ人にもロシアナショナリズム等に詳しくない自分には難解な部分も多かったけれど、イスラエルの国民性がどういう流れを辿ってきたのか、うっすらと輪郭を掴むことができた。
    ディアスポラ、ポグロム、ホロコースト、シオン主義、福音派、そういった人々が世界に散ったことでむしろ結束が強まる一面があったこと。
    ガザの戦争がなかったら一生知る機会のなかったことかもしれない。


    ⚫︎あらすじ
    ハイテク産業で鳴らしているイスラエルは、軍事力が高く、好戦的な国としても知られてきた。なぜか。一般には、あるいは今日のイスラエル人自身にとっても、ホロコーストを二度と繰り返さないためにそうなっているという説

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    2024年10月16日
  • ウクライナ全史(上)――ゲート・オブ・ヨーロッパ

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    ウクライナの地域とそこに生きてきた人々の歴史。物語風に書かれており読み易い。事件がウクライナのアイデンティティにどんな影響を与えたか、ウクライナ人・ユダヤ人・ロシア人といった住民達が何を経験したかにフォーカスしており今出版されるべくしてされた本だと思った。
    上巻は20世紀初頭まで。フルシチョフ・ブレジネフ・ゴルバチョフのファミリーヒストリーを通じて19世紀後半のウクライナ/ロシアの移住事情が語られるのが面白かった。
    ただ、一部の例外(ブレスト合同とかコサックとか)を除いた個別の事件や周辺国の状況についての記述に乏しく、また地図もないのでロシア史・ポーランド史が何となくでも頭に入っている人でない

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    2024年10月10日
  • イスラエルの起源 ロシア・ユダヤ人が作った国

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    ホロコーストを体験したユダヤ人がなぜ人種主義的で、軍事的な国を作ったのか、あるいはその傾向が強まったのかというのは、謎が多いところ。

    そんな関心事で読んでみた。

    基本的には、ロシアにおけるユダヤ人という立ち位置が、ヨーロッパにおけるユダヤ人、例えばフランスやドイツとどう違っていて、シオニストの中で、どのような議論のプロセスを得て、軍事的、ファシズム的なものになっていったかということが書いてあって、ほとんど知らなかったことばかりなので、とても勉強になった。

    だが、本のタイトルと内容は少しづれている感じもあって、そもそもシオニズムを提唱したヘルツルの思想の解説とか、ロシア以外のシオニストたち

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    2024年01月26日
  • 柳田国男入門

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    柳田民俗学が近代日本思想史のなかで占める位置を、同時代の思想家たちとの交流をひろく見ていくことで浮き彫りにしようとする試みです。柳田國男の仕事そのものについての紹介はあまりなされておらず、柳田民俗学そのものに関心がある読者にとっては、すこし期待はずれに感じる向きもあるかもしれません。

    個人的には、アカデミズムの歴史学のような実証的な方法論をもたないように見える柳田民俗学の方法について論じている箇所や、中野重治との交流については、興味深く読みました。

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    2017年10月28日
  • 柳田国男入門

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     「入門」と題しているが、柳田国男や柳田民俗学の手引書ではない。協力者や他の知識人(今西錦司、桑原武夫、中野重治、羽仁五郎、石堂清倫、竹内好ら)との関係性から、柳田の思想と運動の特質を歴史的に再検討した評論集で、柳田や民俗学についての基礎的知識が読者には必要であろう。

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    2016年10月06日
  • 民俗学の熱き日々 柳田国男とその後継者たち

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    柳田国男の開いた民俗学の流れがどのようなものか,その周辺の人々を見ながら解説している.柳田の影響力を知ることができる.
    個人的には今西錦司とのつながりが面白かった.日本狼の絶滅まで,各地の伝承をもとにどのような変遷があったか,伝承からどれだけ科学的な証拠•価値を見いだすかというところに,特に学際的な広がりを感じた.

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    2014年06月01日