鶴見太郎のレビュー一覧

  • イスラエルの起源 ロシア・ユダヤ人が作った国
    悪文なのか自分の読解力が足りないのか。面白い指摘をしていると思うのだけど、スッと入ってはこなかった。
  • 柳田国男入門
    [ 内容 ]
    民間習俗の由来を調査するに止まらず、研究成果を援用し、現在の生活を改善しようとした柳田民俗学。
    だが現代社会で、柳田の姿勢は失われつつある。
    「家」「モヤヒ」「故郷」「憲法」「伝承」などの領域で、研究者、画家、作家たちが展開した民俗学の具体例を広く取り上げ、柳田民俗学の実践的な課題を近...続きを読む
  • 民俗学の熱き日々 柳田国男とその後継者たち
    [ 内容 ]
    柳田国男は、歿後四〇年を過ぎても、いまだに日本の学問・思想界に絶大な影響力を保っている。
    しかし、彼が独力で開拓したと言っても過言ではない民俗学は、その後、独創的な継承者を得られず、彼一代の学問として燦然と輝いているのである。
    本書は、民俗学の黎明期にあった柳田の詩的な精神が、民俗学者...続きを読む
  • イスラエルの起源 ロシア・ユダヤ人が作った国
    ホロコーストを体験したユダヤ人がなぜ人種主義的で、軍事的な国を作ったのか、あるいはその傾向が強まったのかというのは、謎が多いところ。

    そんな関心事で読んでみた。

    基本的には、ロシアにおけるユダヤ人という立ち位置が、ヨーロッパにおけるユダヤ人、例えばフランスやドイツとどう違っていて、シオニストの中...続きを読む
  • 柳田国男入門
    柳田民俗学が近代日本思想史のなかで占める位置を、同時代の思想家たちとの交流を広く見ていくことで浮き彫りにしようとする試みです。柳田國男の仕事そのものについての紹介はあまりなされておらず、柳田民俗学そのものに関心がある読者にとっては、すこし期待外れに感じる向きもあるかもしれません。

    個人的には、アカ...続きを読む
  • 柳田国男入門
     「入門」と題しているが、柳田国男や柳田民俗学の手引書ではない。協力者や他の知識人(今西錦司、桑原武夫、中野重治、羽仁五郎、石堂清倫、竹内好ら)との関係性から、柳田の思想と運動の特質を歴史的に再検討した評論集で、柳田や民俗学についての基礎的知識が読者には必要であろう。
  • 民俗学の熱き日々 柳田国男とその後継者たち
    柳田国男の開いた民俗学の流れがどのようなものか,その周辺の人々を見ながら解説している.柳田の影響力を知ることができる.
    個人的には今西錦司とのつながりが面白かった.日本狼の絶滅まで,各地の伝承をもとにどのような変遷があったか,伝承からどれだけ科学的な証拠•価値を見いだすかというところに,特に学際的な...続きを読む