岩崎育夫のレビュー一覧

  • 物語 シンガポールの歴史 エリート開発主義国家の200年

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    これまで4回訪れたことのあるシンガポールについて知りたかったので本書を読み始めた。
    シンガポールという国ができるまで、できてからほぼ今日までの政治的な動きがとてもよくわかった。
    イギリスにより作られた国。
    日本の侵略。
    今や一大観光島になっている、セントーサ島で行われたこと。
    これまでまったく知らなかった。
    日本の教育を受け身で受けているだけではまったく知ることのできない,日本が大きく関わった外国の歴史。
    読んで、知ることができて良かった。

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    2015年11月06日
  • 物語 シンガポールの歴史 エリート開発主義国家の200年

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    一人当たりGDPで日本を抜き、アジアでもっとも豊かな国と言われるシンガポール。本書では、シンガポールの英国植民地時代から現代に至る200年の軌跡が描かれている。筆者も文中で述べているように、政治・経済に重点が置かれている面はあるが、そちらの分野に興味がある私にとっては良かった。リー・クアンユーというカリスマ政治家がいかに現在のシンガポールを築き上げたのか、その手法についての解説が非常に興味深かった。経済至上主義で発展を遂げてきたシンガポールでも、民主化の動きが起こるのか。人民行動党の一党独裁はいつまで続くのか。今後もシンガポールから目が離せない。

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    2014年06月18日
  • アジア政治を見る眼 開発独裁から市民社会へ

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    開発主義国家は、植民地支配を脱却して政治的、経済的自立を目指す東アジア諸国にとり、政治体制、経済政策、社会管理が一体になったトータルな国家体制であった。

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    2011年11月18日
  • アジア政治を見る眼 開発独裁から市民社会へ

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    この本は韓国、台湾、インドネシア、マレーシア、シンガポールの5つのアジア国家について書かれている。

    この5カ国に共通するのが「国家統合」→「開発独裁」→「民主化運動」というバックグラウンドである。

    アジアを先見しようとするならば、この5カ国の背景は頭に入れておくべき。

    内容も充実しており非常にいい本だと思う。

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    2011年05月10日
  • 入門 東南アジア近現代史

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    日本史やヨーロッパ史や中国史にもちょこちょことでてくるのでわかった気になってあまり読もうとしてこなかった東南アジア史。当然知らなかったことも多く、新大陸やアフリカとの対比も興味深かった。歴史を読むときの粒度を、もっとうまくしたいと思いつつ。

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    2024年05月11日
  • 世界史の図式

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    ネタバレ

    内容的には、マクニールの時のような感動はなかった。
    巻末の引用文献集の中に次に読みたい本が何冊かあったのは良かった。

    優位勢力の考え方は著者のオリジナルではないのかもしれないが、それに基づく世界史の整理は面白かった。
    内容も各論は飛ばして、極めて概論的なことにしか触れていないので、世界史の知識が無くても問題ないし、
    知識が少ない状態で読んだなら、各時代の世界史の中心を意識できて、世界各地の歴史の連動を掴みやすい(歴史を地域と時間の二次元が複数ではなく、空間(世界的な広がり)と時間の三次元で掴める)かもしれないと思った。

    最終章の、次の優位勢力(今後の世界)については著者とは完全に意見を異にしている。
    著者の並立の世界観は間違っており、・・というより、著者の考え方ではこれまでの優位勢力の考え方を全く踏襲していないと言え、これまでの内容は何だったのか(自分でまとめた内容を理解できていないのか?)となった。
    著者の考え方は新たなパワー(技術的ブレイクスルー)の登場を全く考慮に入れておらず、現在の状況が質的には変化しないと思っている。
    これではこれまでの優位勢力の奢り(?)と一緒ではないか。観察者たる研究者が同じ穴にはまってどうする。
    「陸→海→空と来たら、次は宇宙だろう」と思っていた私としては拍子抜けで、とても残念な気持ちになった。


    宇宙空間(まずは衛星軌道)を抑える事になれば、従来のパワーをより高空から抑えることとなる。宇宙空間からの地上攻撃能力があれば、核を搭載した弾道弾でも発射直後に敵の国土内の地表近くで爆発させることもできる。
    他国の打ち上げを宇宙からの攻撃により不可能にする事もでき、人工衛星を使ったシステムもすべて手中に収めることが出来るので、衛星軌道を掌握すれば次の優位勢力への道が開けるだろう。
    そういった考えから、次はスペース(サテライト)パワーの時代だろうと私は考える。
    旧来のパワーが"地球を狭くする"方向で動いていたのとは別の要素が現れてくるだろう。人類は地球を飛び出そうとしているのだから。
    現在、宇宙探査に力を尽くし、猛烈に成果を上げているのは中国である。先行するアメリカを猛追しているのは間違いない。次世代の優位勢力は資源的にも恵まれ、単独でマンパワーも内需もすさまじい中国かもしれない。

    また、
    衛星軌道、月での争いが膠着すれば、次は太陽系内の資源探査、宇宙での大航海時代・他惑星での植民地争奪が起きるだろう。
    そういう意味では、サテライトオービットパワー、スペースパワー、やがてはディープスペースパワーへと遷移していくことになるだろうか。
    自国に資源が無くても他惑星から供給できるならば地政学的なパワーバランスは崩れる一方、太陽系内で人間が安定して居住できるのは地球だけであるので地球の価値は変わらないはずだ。

    人間の「楽をしたい」という欲望が完全に満たされない限り「皆で平等に」などという気持ちにはなるまい。「他人が苦労しても楽をしたい」のが人間の本質で利益がないのに「苦労をともにする」ことはあり得ない。
    次のフロンティア(=楽の源)を探す駆動力は消えず、優位勢力に押し上げる力はよほど将来まで消滅しないと私は考えている。

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    2024年02月16日
  • 入門 東南アジア近現代史

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    ネタバレ

    タイトル通りの東南アジアについての近現代史をコンパクトにまとめた新書です。

    陳腐ですが、テーマは「多様性」ということでしょうか。

    EUがキリスト教という文化的価値観が通底する統一である一方、東南アジアとほぼ同義になったASEANでは、宗教(キリスト教、イスラム教、仏教、他)、民族、政治体制(軍政、独裁制、民主主義)までバラエティに富んでいることが特徴でしょう。

    とりわけ政治体制はバラエティに富んでいます。社会主義国を加盟させ、軍政であるミャンマーの軍政を迎え入れる一方、独裁的民主制?とも言われかねないシンガポールやフィリピン、内戦から復興中のカンボジアなども入っています。

    こうした政治体制の違いは、ASEANでの全会一致というルールの下、当該組織の限界を規定していると揶揄される一方、現在のミャンマーのように国際社会で孤立した軍政国家へのリンクを確保するという点では非常に貴重であろうかと思われます。こうした緩やかな連携と多様な価値観が混在している様がよく書かれていると思いました。

    ・・・
    もう一つ。

    そもそもなぜこうしたASEANが発足したのか、何を目的としているのか。

    20世紀の二度の大戦で大国から蹂躙を受けた中小国家群。これが東南アジアでありASEANの核である旨、記載がありました。中小国家が強国・大国に伍する、伍するまでいかずとも立場を確保するためには、やはり結束する、というのが有効なのでしょう。

    蹂躙した側の子孫としては心苦しい限りですが、こうした歴史的背景は、こと東南アジアとのつながり・連携が強まる昨今、我々が学ぶべきことであると感じます。

    ・・・
    ということで東南アジアについてのザックリわかる歴史書でした。

    2017年初版ということで、時事的な内容はちょびっと古いかもしれませんが、当該地域の近現代史の初歩を押さえるという点では非常にまとまっているものと思います。

    参考文献がしっかりまとまっていることから、大学生が東南アジア関連の課題でまず手に取るのには適しているかもしれません。それと、ASEAN圏へ駐在されるような方は事前にこの程度の内容は理解しておくと良いのではないかと思いました。

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    2023年01月23日
  • アジア近現代史 「世界史の誕生」以後の800年

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    【文章】
    読み易い
    【ハマり】
     ★★★・・
    【気付き】
     ★★★・・

    ・中華思想…漢人が世界の中心であり、周辺民族は文化的に劣った存在
    ・華夷思想…儒教の礼節をわきまえているどうかが、文化的な優劣を判断する基準

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    2020年03月29日
  • アジア近現代史 「世界史の誕生」以後の800年

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    概説書として優れていると思います。そういう意味で参考になりました。
    それはともかく、アジアという概念、くくりかたが何故必要なのか?、昔からその根本のところが理解できません。たとえば、インド文明圏と中国文明圏とユーラシア東南地域圏、というような区分で良いのでは?と思うのですが。

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    2020年02月24日
  • 物語 シンガポールの歴史 エリート開発主義国家の200年

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    シンガポールの歴史と国としての簡単な紹介がコンパクトに纏められた一冊。ネットの記事とかで、日本より圧倒的に金持ち、教育レベルが高い、等の声をよく目にしてたので気になってこのタイミングで本を読んでみました。

    で、感想ですが、やっぱり天国だけじゃないんだなと。まさに敏腕経営者が創設した毎年高利益を叩き出し続ける巨大企業そのものって印象でした。。。
    ぶっちゃけゆとりが全く感じられない。そして予想以上な超格差社会、国民個人のアイデンティティがまさに経済生産能力で評価されてる感じで、トップに逆らったら絶対救われなそう......。

    生産能力が低い僕の個人感想ですが、シンガポール、地獄っす。日本は一人当たりのGDPが高いアメリカ、シンガポールを目指すのではなく、デンマーク、フィンランドといった国を真剣に目指してほしい、マジで。

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    2019年08月18日
  • 入門 東南アジア近現代史

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    東南アジアは最近でこそ地域としての一体感を見せようとしているが、ヨーロッパなどとは背景・地域としての経験が全く異なる。ひとつの帝国にまとめられたこともないし、宗教もバラバラだ。
    そんな中で功利的な理由から纏まろうとする試みの最先端がどうなっているのか。様々なニュースの背景を理解する助けとして、今時点ではとても参考になる内容が丁度よく収められていた。

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    2019年04月27日
  • 入門 東南アジア近現代史

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    東南アジア諸国と日本との関係が述べられているのかと期待したのですが、日本との関係よりもそれぞれの国の歴史が要約されていたので、すこし物足りなく思いました。とにかく東南アジア諸国はどこも多民族国家だということが改めて分かりました。多くの民族が同じ国に住んでいるので民族間紛争がしばしば生じてきましたが、その人々に同じ国に住むという意識を持たせるには大きな労力を要するでしょう。日本はほぼ単一民族国家に近いのでその苦労はないのでしょうが、沖縄の人々はもう日本から独立したいと思ってるかも知れません。


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    2017年02月28日
  • 物語 シンガポールの歴史 エリート開発主義国家の200年

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    実際に訪れた国を知るのは面白い!シンガポールはひとつの会社、という表現はすごく納得。独立のきっかけは追放というのは驚き。

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    2014年11月24日
  • アジア政治を見る眼 開発独裁から市民社会へ

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    二〇世紀後半のアジア諸国の政治を眺めると、七〇年代に始まる開発独裁の時代と、民主化運動の爆発や民主的政権交替が起こった八〇、九〇年代との対照が際立つ。
    なぜ、アジアに開発独裁政権が生まれ、その多くが八〇年代後半以降に終焉を迎えたのか。
    「市民」はどのような役割を果たしてきたのか。
    韓国、台湾、インドネシア、マレーシア、シンガポールの政治と社会の構造的変容を概観し、アジア政治の今後を展望する。

    [ 目次 ]
    序章 現代アジア政治への視点
    第1章 韓国―軍事独裁から民主化へ
    第2章 台湾―国民党一党独裁から政権交替へ
    第3章 インドネシア―スハルト開発主義国家の崩壊
    第4章 マレーシア―揺れるマハティールの開発主義国家
    第5章 シンガポール―開発主義国家維持の懸命な努力
    第6章 開発主義国家をめぐる問題
    第7章 市民社会をめぐる問題
    終章 現代アジア政治の行方

    [ POP ]


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    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

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    2011年03月29日
  • アジア政治とは何か 開発・民主化・民主主義再考

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    [ 内容 ]
    アジアの大半の国は第二次世界大戦後に独立したものだが、歴史文化、民族、宗教、産業・経済など実にさまざまで、同じタイプの国は一つもない。
    しかし政治をみると、政治混乱が続く国、軍政や権威主義体制の国が少なくないし、民主主義体制の国も欧米諸国の民主主義とはかなり異なっている。
    なぜ、アジアには政治が不安定な国や民主主義政治が歪んでいる国が多いのか、その原因は何か、今後どの方向へと進むのか、読者と一緒に考えてみたい。

    [ 目次 ]
    序章 アジア政治をみる眼(現代アジア政治の諸相;本書の分析視点と手法;分析視点の補足的説明)
    第1章 開発体制を巡る問題(開発体制とは何か;アジア諸国の開発体制の実態;開発体制の特徴;アジアの経験にみる開発と政治の問題)
    第2章 民主化を巡る問題(民主化とは何か;アジア諸国の民主化の実態;民主化の特徴)
    第3章 民主主義を巡る問題(多様な民主主義論;アジア諸国の民主主義の実態;アジア諸国の民主主義の解剖)
    終章 アジア政治の課題と展望(アジア諸国の課題と行方;アジアの新たな政治舞台)

    [ POP ]


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    共感度(空振り三振・一部・参った!)
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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

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    2010年07月15日