岩崎育夫のレビュー一覧

  • 入門 東南アジア近現代史

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    正直難解な箇所があったことは否めないものの、非常に勉強になった。東南アジアの近現代史をさらっと理解しておきたいと思っていたので、まさにうってつけの一冊だった。当該書籍は一度読んだだけでは理解が追いつかないので、再読しようと思う。

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    2025年12月03日
  • 物語 シンガポールの歴史 エリート開発主義国家の200年

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    シンガポールの歴史に関する入門書として、シンガポールの起源から現代までの流れの大枠ができるだけ第三者の目線から記されており、理解が進んだ。

    国家が社会を作った珍しい国であり、悪魔と貿易してでも経済発展させなければならないというプラグマティズムに寄せた国家運営をするに至る過程などが興味深い。

    ここからリークワンユーの自伝等を読んでみたくなった。

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    2025年01月02日
  • 物語 シンガポールの歴史 エリート開発主義国家の200年

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    物語 シンガポールの歴史
    エリート開発主義国家の200年
    著:岩崎 育夫
    中公新書 2208

    おもしろかった。不思議な国家、シンガポールの成立と、その特徴を解説する本です

    かって、マレーシアにコンピュータを出荷した際に、中継港であるシンガポールで戦略物資と勘違いされて、税関で捕まってしまい、1週間以上も納品に遅れたことを思い出しました。そのときも、マレーシアとシンガポールとの微妙な距離感を感じたものでした。


    歴史

    ■シンガポールの誕生

    もともと、マレー半島の南端にある島であり、海賊の棲みかであった、他には少数の漁民と、農民がいた
    シンガポールとは、ライオンの街と言う意味である

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    2024年11月28日
  • 入門 東南アジア近現代史

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    今さらながら読んで良かった。
    「多様性の中の統一」という指摘や、宗教のこと、東南アジアがいくつもの中・小規模社会に分節しているということ、そして土着国家←→植民国家、あるいはインドの影響――といった、他の国・地域との関係で論じていく様は、わかり易く、説得力があり、そして面白い。

    但しその共感・理解のベースにはこれまでの各国での体験やベトナム生活があってこそとも実感。比較し、他国含め理解し、そうしてこそ越を更に理解できた。(読書と体験とは車の両輪)

    越は唯一「中華世界」だったが、清が仏に敗れカンボジア・ラオスとともに植民地になったことで「東南アジア」したとか(p.57)、フランスはカンボジア

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    2024年06月08日
  • 入門 東南アジア近現代史

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    岩崎 育夫
    一九四九年長野県生まれ。立教大学文学部卒業、アジア経済研究所地域研究第一部主任調査研究員などを経て、現在、拓殖大学国際学部教授。主な著書に、『リー・クアンユー――西洋とアジアのはざまで』(岩波書店)、『物語 シンガポールの歴史――エリート開発主義国家の200年』(中公新書)、『アジア政治とは何か――開発・民主化・民主主義再考』(中公叢書)、『アジアの国家史―民族・地理・交流』(岩波現代全書)、『世界史の図式』(講談社選書メチエ)などがある。

    入門 東南アジア近現代史 (講談社現代新書)
    by 岩崎育夫
    本章では最初に、土着国家を中心にした東南アジアの原型をみておく。具体

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    2024年05月13日
  • 物語 シンガポールの歴史 エリート開発主義国家の200年

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    シンガポールに留学、移住するなら絶対に持って行きたい1冊。シンガポールの歴史、経済、政治、全てが学べます。

    シンガポールに来る前、この国の歴史について全くわからず、なんかゆるっと「安全だけど厳しい国」という認識でしたが、この本を読む中でなぜそのシステムが必要だったのか、ということが論理的にかつ簡潔に学べます。
    良くも悪くもシンガポールはリー・クアンユーによって作られたのだなと再認識できる本であり、彼の目指す社会的な方向性、政治指針が今もシンガポールに根強く残っていることがわかるはず。この本のおかげでシンガポールという世界をよりクリアに知覚できたので、とても感謝しています。

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    2024年03月11日
  • 物語 シンガポールの歴史 エリート開発主義国家の200年

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    中公新書の「物語」シリーズ、いくつか手にとって読んだことはあったのですが、今まで読んだ「物語」シリーズの中では一番面白かったと思います。まずその理由は、シンガポールの歴史が浅いので、1冊の本の中でかなり密度の濃い記述がなされていることでしょうか。例えば同じ「物語」シリーズのアメリカ版などは(アメリカもフランス、イギリスと比べれば歴史が浅いのですが)、歴史本に良くありがちな「浅く広く」語っていて、あまり感銘を受けませんでした。その点、シンガポールの歴史は新書250ページくらいあればかなり密度の濃いものが読めると感じます。
    次に良かった点として、シンガポールの独立後の経済成長については政治を軸とし

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    2023年04月26日
  • 物語 シンガポールの歴史 エリート開発主義国家の200年

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    シンガポール赴任者に特におすすめ。経済的観点でもある意味芸術やサブカルチャーの観点でも特異な国シンガポールの成り立ちがざっとよくわかる。著者の意見がちゃんと混ざっているのも良い。

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    2020年07月26日
  • 物語 シンガポールの歴史 エリート開発主義国家の200年

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    リークワンユーまでの時代を読み込んだ。開発独裁国として成功を収めたシンガポールの成り立ちを簡潔かつ的確にまとめられている。中国、特に深センにおいても、シンガポールの政策を真似ている所なので、その意味でも参考になった。
    面白かったのはリークワンユーといった母国語英語グループ(英国留学経験者)と母国語中国語グループ(中国からの出稼ぎ労働者)との政治的対立と克服の過程、香港もそうだが、西側の制度をアジアに的確に適応することで、日本をも凌ぐ競争力を持つ都市を設計できることだ。

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    2020年04月19日
  • 物語 シンガポールの歴史 エリート開発主義国家の200年

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    シンガポールという国について理解を深めるために最適な一冊。
    特殊な教育制度に国の本質が現れていると思う。

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    2019年12月31日
  • 入門 東南アジア近現代史

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    体系的、時系列的にまとめられていて、それぞれの国について丁寧に説明されている。複雑な内容なのに意外と読みやすかった。

    個人的に東南アジア諸国と仕事関係していくこととなったので、手に取ってみました。どういった歴史を経て、現在の経済成長著しい東南アジアになっていったのかイメージを掴むことができた。各国多様性の中紛争、内乱を乗り越えて、政府主導や華人の躍動を経験しながら現在の姿があるんだと理解した。

    将来的には中国、インド、日本に迫る経済力を付けていくのだろうけど、その頃の日本を想像すると何となく頼りないよなぁ。ASEANってEUとは違って政治統合まで突き詰めてなくて、緩やかな経済統合、内政不干

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    2019年09月13日
  • 入門 東南アジア近現代史

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    ペナン島に旅行し、また今後、仕事で東南アジアに関わる可能性が出てきたので、関心を持ち購入。

    土着国家の成立ち×植民地化の歴史×独立時の共産圏へのポジションで、東南アジア諸国のあり方をざっくり理解できる。

    初心者には大変優れた本だと思う。

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    2019年05月06日
  • 物語 シンガポールの歴史 エリート開発主義国家の200年

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    [昇り竜解剖図]羨望を集めるほどの急激な経済成長で、東南アジア諸国の経済や投資を牽引してきたシンガポール。ほとんど顧みる人すらいなかった19世紀初頭の「発見」から、急速な経済成長を経た21世紀初頭までの歴史を概観した作品です。著者は、シンガポールをはじめとした東南アジア諸国の研究で知られる岩崎育夫。


    非常にコンパクトにシンガポールの経済、政治、そして社会についてまとめられているため、同国に関心を持つようであればとりあえずオススメしたい一冊。現実主義に徹したシンガポールの世界観がどのように形作られ、成功を収めることになったかがよくわかるかと思います。シンガポールと東南アジア諸国の関わりについ

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    2017年08月10日
  • 物語 シンガポールの歴史 エリート開発主義国家の200年

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    上司がいるので最低年一回は出張するシンガポール(笑)実はそれまで行った事なくて、その歴史って知ってるようで知りませんでした。
    占領下での残忍な行動にもかかわらず親日が多いので謎でしたが、これ読んでプラグマティズムゆえだなとハラオチしました。
    英国、日本、中国、マレーシア、インドネシア、米国など関係諸国と様々なバランスで成り立っており、
    政治的自由を制約してまで経済成長を追求するのはともかくとして、日本も学ぶべき所は多いですね。
    この都市国家が経済戦略、政治面、文化芸術面など含めて今後どう変わっていくか注目したくなる一冊です。

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    2016年12月01日
  • 物語 シンガポールの歴史 エリート開発主義国家の200年

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    シンガポールに旅行に行くにあたり、シンガポールの歴史って意外と知らないなと思い読んでみた。
    イギリス植民地時代、日本統治下時代、リークアンユー時代あたりまででシンガポールの国としての成立ちや特性を大方知ることができ、実際に現地でその名残を感じることができて良かった。
    ※中華街、リトル・インディア、アラブ街がどういう経緯で出来ていったのか。
    どのように経済成長を遂げたのか。

    その後の政権での政治や経済の話は旅行目的であればあまり読まなくても良いと思った。

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    2025年04月14日
  • 物語 シンガポールの歴史 エリート開発主義国家の200年

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    シンガポール国立博物館は1990年代までの展示が殆どなのでこの本でゴー政権以降のシンガポールについて詳しく知ることが出来てためになりました。

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    2024年05月27日
  • 物語 シンガポールの歴史 エリート開発主義国家の200年

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    シンガポールが1819年イギリスの植民地になるまで森以外にほぼ何もない島だったというのが驚きでした。そこに住み着いたのがあくまで出稼ぎという感覚で来ている移民だったために、定住社会ができるより先に国家が先行して成立したという特殊性が本当に面白かったです。国家主導で経済発展を最優先に政策決定したために、国に固有の文化や芸術が生まれなかったという指摘も納得です。以前シンガポールを訪れた際に、発展してきれいな国なのに、なにか掴みどころがなくて得体の知れない印象を受けた理由が分かった気がしました。

    それにしても本書の読みやすさ、分かりやすさは完璧の域だと思います。歴史の開始が近代、かつ一党独裁という

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    2023年06月03日
  • 近代アジアの啓蒙思想家

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    アジア諸国の啓蒙思想についてわかりやすくまとめられている。今の中国、日本、台湾、香港の関係を考察する上でも参考になる。

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    2021年08月29日
  • 物語 シンガポールの歴史 エリート開発主義国家の200年

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    明るい北朝鮮と良く言われるシンガポールだが、実際のところどこまで北朝鮮なのか。

    その歴史の始まりは1800年代と圧倒的に若い。
    歴史がなく、多民族からなる国家だからこそ、強力な連帯が必要となり、
    生き残るためには何よりも経済力が優先されたという点ではむしろアメリカとの共通点が見いだせる。

    ではなぜアメリカとではなく北朝鮮と比較されるのか。それは規模に応じて戦い方が違ったからだろう。
    アメリカの経済力とは、圧倒的な国土と人口を背景にした自由主義の旗の下の競争戦略であり、
    新しい製品、サービスが生み出され続けることに起因する。

    一方シンガポールはマレーシアとインドネシアに資源を握られた少数国

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    2021年05月31日
  • 入門 東南アジア近現代史

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    東南アジア11か国の近現代史と現状、課題について概観した1冊。各国で宗教、民族が大きく異なり、多様性が特徴のこの地域ではあるが、こうして東南アジアとして括って外観してみると、例えば、EUや東アジアとの違いが浮き彫りになって面白い。(EUは宗教的にも近い、歴史的にも侵略、交流を重ねてきた国々が、一つの共同体としてまとまろうという動きが、ASEANとは異なる。東アジアは、歴史的に分断された国(中国・台湾、南北朝鮮)が存在するために、統一の動きは困難)
    最近読んだ、池上彰さんの東南アジア本の記憶が鮮明だったので、理解を深めるには良いタイミングだった。

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    2021年03月23日