【感想・ネタバレ】物語 シンガポールの歴史 エリート開発主義国家の200年のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年03月11日

シンガポールに留学、移住するなら絶対に持って行きたい1冊。シンガポールの歴史、経済、政治、全てが学べます。

シンガポールに来る前、この国の歴史について全くわからず、なんかゆるっと「安全だけど厳しい国」という認識でしたが、この本を読む中でなぜそのシステムが必要だったのか、ということが論理的にかつ簡潔...続きを読むに学べます。
良くも悪くもシンガポールはリー・クアンユーによって作られたのだなと再認識できる本であり、彼の目指す社会的な方向性、政治指針が今もシンガポールに根強く残っていることがわかるはず。この本のおかげでシンガポールという世界をよりクリアに知覚できたので、とても感謝しています。

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Posted by ブクログ 2023年04月26日

中公新書の「物語」シリーズ、いくつか手にとって読んだことはあったのですが、今まで読んだ「物語」シリーズの中では一番面白かったと思います。まずその理由は、シンガポールの歴史が浅いので、1冊の本の中でかなり密度の濃い記述がなされていることでしょうか。例えば同じ「物語」シリーズのアメリカ版などは(アメリカ...続きを読むもフランス、イギリスと比べれば歴史が浅いのですが)、歴史本に良くありがちな「浅く広く」語っていて、あまり感銘を受けませんでした。その点、シンガポールの歴史は新書250ページくらいあればかなり密度の濃いものが読めると感じます。
次に良かった点として、シンガポールの独立後の経済成長については政治を軸として極めて明快な論理展開がなされていて、ものすごくわかりやすかったことです。これはシンガポール自体がある意味極めて明快な戦略を打ち立てていたからという面もありますし、それを著者がしっかり明快に記述しているからだと思います。シンガポールの生い立ち、経済成長の仕組みなど、初心者にはとても良い本と思いました。

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Posted by ブクログ 2020年07月26日

シンガポール赴任者に特におすすめ。経済的観点でもある意味芸術やサブカルチャーの観点でも特異な国シンガポールの成り立ちがざっとよくわかる。著者の意見がちゃんと混ざっているのも良い。

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Posted by ブクログ 2020年04月19日

リークワンユーまでの時代を読み込んだ。開発独裁国として成功を収めたシンガポールの成り立ちを簡潔かつ的確にまとめられている。中国、特に深センにおいても、シンガポールの政策を真似ている所なので、その意味でも参考になった。
面白かったのはリークワンユーといった母国語英語グループ(英国留学経験者)と母国語中...続きを読む国語グループ(中国からの出稼ぎ労働者)との政治的対立と克服の過程、香港もそうだが、西側の制度をアジアに的確に適応することで、日本をも凌ぐ競争力を持つ都市を設計できることだ。

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Posted by ブクログ 2019年12月31日

シンガポールという国について理解を深めるために最適な一冊。
特殊な教育制度に国の本質が現れていると思う。

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Posted by ブクログ 2017年08月10日

[昇り竜解剖図]羨望を集めるほどの急激な経済成長で、東南アジア諸国の経済や投資を牽引してきたシンガポール。ほとんど顧みる人すらいなかった19世紀初頭の「発見」から、急速な経済成長を経た21世紀初頭までの歴史を概観した作品です。著者は、シンガポールをはじめとした東南アジア諸国の研究で知られる岩崎育夫。...続きを読む


非常にコンパクトにシンガポールの経済、政治、そして社会についてまとめられているため、同国に関心を持つようであればとりあえずオススメしたい一冊。現実主義に徹したシンガポールの世界観がどのように形作られ、成功を収めることになったかがよくわかるかと思います。シンガポールと東南アジア諸国の関わりについても頁が割かれているため、広く同地域に興味を持つ人にもオススメです。

〜比喩的に言えば、シンガポール株式会社の社長が創業者オーナーのリー・クアンユー、副社長がリーの片腕のゴー・ケンスィー、第一線の営業部長がエリート開発官僚、一般国民が事務職や現業の社員に相当する。そして、株式会社である以上、シンガポール株式会社は利益獲得に経営原理が置かれ、社長の大号令以下、社員全員が一丸となって会社の発展に励んだのである。〜

いつかあの不思議な形のホテルに足を運んでみたい☆5つ

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Posted by ブクログ 2016年12月01日

上司がいるので最低年一回は出張するシンガポール(笑)実はそれまで行った事なくて、その歴史って知ってるようで知りませんでした。
占領下での残忍な行動にもかかわらず親日が多いので謎でしたが、これ読んでプラグマティズムゆえだなとハラオチしました。
英国、日本、中国、マレーシア、インドネシア、米国など関係諸...続きを読む国と様々なバランスで成り立っており、
政治的自由を制約してまで経済成長を追求するのはともかくとして、日本も学ぶべき所は多いですね。
この都市国家が経済戦略、政治面、文化芸術面など含めて今後どう変わっていくか注目したくなる一冊です。

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Posted by ブクログ 2013年08月08日

シンガポールの華やかさと不思議さ(不気味さというか…)の理由は政治にあった。
シンガポールを知らない状態で読むのもよいが、同国の経済や教育の発展に目を見張ってから読むとなおよい。

教育制度について知るのにも適している。簡潔だが、教育と政治の関係が明快に説明されている。
マレーシア史と読み比べると面...続きを読む白そう。

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Posted by ブクログ 2023年06月03日

シンガポールが1819年イギリスの植民地になるまで森以外にほぼ何もない島だったというのが驚きでした。そこに住み着いたのがあくまで出稼ぎという感覚で来ている移民だったために、定住社会ができるより先に国家が先行して成立したという特殊性が本当に面白かったです。国家主導で経済発展を最優先に政策決定したために...続きを読む、国に固有の文化や芸術が生まれなかったという指摘も納得です。以前シンガポールを訪れた際に、発展してきれいな国なのに、なにか掴みどころがなくて得体の知れない印象を受けた理由が分かった気がしました。

それにしても本書の読みやすさ、分かりやすさは完璧の域だと思います。歴史の開始が近代、かつ一党独裁というシンプルさのおかげもあるかもしれませんが、全ての出来事の因果関係をこれほど分かりやすく書けるものかと感心しました。時代区分を明確にして、政策や政権の特徴などをいくつか箇条書きのように説明して、その結果どうなるのか、ということが理路整然と解説されています。著者の力量、編集者の能力、シンガポールの歴史そのもの、いろんな理由があると思いますがとにかく素晴らしいです。

シンガポールは物価がものすごく高いという印象です。その理由も、経済発展→少子化→移民奨励→高所得移民が増えて物価高騰、という風に非常に分かりやすく説明されています。中間層より低収入の人々がどう生活しているか疑問だったのですが、公共住宅に住んでいる率が80%という話を読んで納得しました。隣同士を異民族にしたり、年金の積立金で持ち家として購入させて定住させ、国民としての帰属意識を醸成する手法に舌を巻きました。

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Posted by ブクログ 2021年05月31日

明るい北朝鮮と良く言われるシンガポールだが、実際のところどこまで北朝鮮なのか。

その歴史の始まりは1800年代と圧倒的に若い。
歴史がなく、多民族からなる国家だからこそ、強力な連帯が必要となり、
生き残るためには何よりも経済力が優先されたという点ではむしろアメリカとの共通点が見いだせる。

ではな...続きを読むぜアメリカとではなく北朝鮮と比較されるのか。それは規模に応じて戦い方が違ったからだろう。
アメリカの経済力とは、圧倒的な国土と人口を背景にした自由主義の旗の下の競争戦略であり、
新しい製品、サービスが生み出され続けることに起因する。

一方シンガポールはマレーシアとインドネシアに資源を握られた少数国民国家であるがゆえ、
生産力や労働力で近隣諸国に敵うはずもなく。
国家=企業となり、国家主導、官民一体で時事に応じた産業に舵を取り続けるしか生きる道はなかった。

それは輸送中継地点という地の利を活かした貿易業、石油精製業、多国籍企業の誘致で成功し、
近年では研究開発・ハイテクなどの資本集約・技術集約型にシフトしつつある。

しかし、シンガポールは小国と言えども多民族国家であり、
舵取りする船を一隻にまとめるには、経済以外の分野でも強権を発揮する必要にせまられた。
個人の権利、表現の自由、文化振興についての厳しい制約のマイナス影響は測りにくいが、
現時点ではただ表出していないだけとも見える。

小規模国家にはやはり独裁が適しているのか?
それともただ単に、良い独裁が成功し、悪い独裁が失敗しているだけなのだろうか。
北朝鮮に限らず、経済的に失敗しているはずの多くの独裁国では長期独裁政権が続いているし、
独裁下で民主運動が活発なミャンマーは、未だ混迷から抜け出せずにいる。

自由があって貧乏なシンガポールが良かったのか、自由がなくとも裕福なシンガポールが良いのか。
国について、未来はもちろん、過去現在についてすら評価は難しい。

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Posted by ブクログ 2020年07月13日

シンガポール誕生から今に至るまでの歴史を理解するのにちょうど良い。
赴任、旅行前に読むと旅をより楽しめる。

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Posted by ブクログ 2020年03月05日

シンガポールは140年間イギリスの植民地であったが、日本軍に占領され、日本軍の植民地になり、虐殺が行われた。
そのことが、シンガポール人としてのアイデンティティ確立に働いたといえる。

経済成長至上主義のシンガポールは、エリート官僚選抜のための教育制度を設立。
敗者復活もなく大器晩成型の人間にも、官...続きを読む僚への道へ至る機会は与えられない。

だが、それゆえに短期間に発展した。
がゆえに、シンガポール文化というものはない。

マレーシアからの追放によって、
飛躍的に経済成長したシンガポール。
だが、文化の豊かさに関してはマレーシアの方に軍配が上がりそうだ。

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Posted by ブクログ 2018年11月12日

シンガポールはリークアンユーのカリスマで保っている国と簡単に理解していたが、大幅に理解の変更を迫られることになった。ある意味では合っていたが、そんなに単純なものではなかった。この本を読むことで、シンガポールという国の厳しい割り切りを歴史を俯瞰することで良く理解することができる。非常に読みやすい本だっ...続きを読むた。

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Posted by ブクログ 2018年08月07日

とっても短いシンガポールの歴史を、
主に政治、経済成長の観点からまとめた一冊。

シンガポール在住の筆者ということもあり、
歴史事実の背景からしっかり調べてあって、
なぜシンガポールが東南アジアでも独特の国として、進化を遂げ、東南アジア随一の経済先進国としてなったのかが、背景からよくわかる。

筆者...続きを読むのいうとおり、
ひとりあたりGDPで日本を上回る経済成長が実現できたのは建国者であるリークァンユーの力によるものだが、その代償も小さくはなかったということもよくわかる。

筆者が最後にシンガポールはまだまだアイデンティティを模索中の国だとまとめている。
今後若い世代を中心として、
新しいシンガポールの姿を模索する動きも出てきており、良くも悪くも実験国家として、まだまだシンガポールという国もおおきく変わっていくのだと思う。

シンガポールの歴史の全体感を理解する上でこの上ない一冊。シンガポールに興味があるすべての人に。

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Posted by ブクログ 2018年06月28日

昨年の出張にあわせて読んでみた本

リークワンユー政権以降のイメージしかないシンガポールの歴史について。日本も一時占領してたんですよね。

言語政策については、学生のときに学んだ気がするけど、いまはウィキペディアが詳しいですねえ。

海外含め、知らない都市に行く機会は少ないですが、行くとなったら、な...続きを読むんかしら本を読むようにしてます。シンガポールは、もう一冊読んだ。

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Posted by ブクログ 2017年12月31日

シンガポールの歴史が一通りわかった。国の制定から一党制が継続されているとは凄い。今後のシンガポールに注目したくなった。

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Posted by ブクログ 2016年11月16日

シンガポールについてよくわかる本。

なぜシンガポールがこんなにも発展できたのか、そのストーリーが非常に論理的で納得できる。
また今後のシンガポールの課題までもが指摘されており、ただシンガポールがすごいというだけの感想で終わらずに済む。
この本を読むと、シンガポールに対する見方がより深く鋭くなること...続きを読むだと思います。
シンガポールに何らかのつながりがある人、興味がある人はぜひ読んでみてほしいです。

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Posted by ブクログ 2016年07月29日

 ラッフルズがインド・中国の貿易の中間点で、便利な港として「発見」したジャングルの島が、イギリス植民地、日本占領時代を経て、マレーシアの一部になるも追い出され、「誰にも祝福されない」独立を成し遂げてから、いかにして水も資源もない小国が今の経済発展を成し遂げていったか、ということを分かりやすく解説する...続きを読む本。
 イギリスの分割統治の話(p.21)や、日本占領時代はナショナリズム意識を生むための「膨大な犠牲を払った学習機会」(p.56)としても捉えられる話なんかは納得だった。本書にも書いてあるが、シンガポールに行って、国立博物館の展示を見ていて思ったが、日本占領時代は苦難の時代だけれども、イギリス植民地時代はとても良いものとして描かれているのが印象的だった。
 今の旅行者の目に映るシンガポールからは想像もできない独裁が行われていたというのは驚きだった。例えばインド人弁護士のジャヤレトナムという人(p.100)は、1980年代に国会で不適切な言動を行ったとして潰されてしまったし、2011年ですら「野党の立候補届けが受付時間を三〇秒ほど超えたため立候補を認められなかった」(p.209)ということがあったらしい。「野党候補者を選んだ選挙区の公共住宅修繕を後回しにする」(p.208)というのもあったらしく、すごい独裁だなと思った。北朝鮮という国が近くにあるだけに、これくらいのことなら大丈夫なのかなあとか思う。
 シンガポールには宗教はないが、あるとすれば「プラグマティズム」というのは、恐ろしいというか、その中で生きていく人は大変だろうなあと思う。例えば「成績の悪い者には、これ以上の教育は無駄という『効率』が、教育でも原理とされている」(p.120)なんて、恐ろしい。「生存のための政治」をせざるを得ない状況がそうさせているのだということがよく分かった。(16/07/29)

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Posted by ブクログ 2016年02月10日

2016/2/10
シンガポールの改革を進めてきたリー・クアン・ユーの一生のような本。
・極めて合理的な政策により経済成長してきた反動で、この国では文化・宗教といった経済以外の教養が忘れられている。
・リー・クアン・ユー時代の人民行動党はこれまで野党の勢力が少しでも拡大すると厳しく弾圧してきた。
...続きを読むゴー・チョク・トンやリー・シェンロンの時代になり、自由な言論が許されるようになってきたこともあり、海外誘致の姿勢により国内を顧みてこなかったつけが回ってきている状況。

今後の舵取りは、経済成長一辺倒であった10年前よりも、遥かに難しいだろう。
資源をもたない経済大国シンガポールの今後の動向は今後も注視していくつもり。

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Posted by ブクログ 2016年01月06日

訪問前の予習として。
華やかで自由そうなイメージしかなかったが、
こんなにも管理社会の国だったとは知らなかった。

ここまで繁栄しても、
ずっと経済成長を目指し続けなければならないのは
何かしんどそうだと感じた。

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Posted by ブクログ 2015年11月06日

これまで4回訪れたことのあるシンガポールについて知りたかったので本書を読み始めた。
シンガポールという国ができるまで、できてからほぼ今日までの政治的な動きがとてもよくわかった。
イギリスにより作られた国。
日本の侵略。
今や一大観光島になっている、セントーサ島で行われたこと。
これまでまったく知らな...続きを読むかった。
日本の教育を受け身で受けているだけではまったく知ることのできない,日本が大きく関わった外国の歴史。
読んで、知ることができて良かった。

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Posted by ブクログ 2014年06月18日

一人当たりGDPで日本を抜き、アジアでもっとも豊かな国と言われるシンガポール。本書では、シンガポールの英国植民地時代から現代に至る200年の軌跡が描かれている。筆者も文中で述べているように、政治・経済に重点が置かれている面はあるが、そちらの分野に興味がある私にとっては良かった。リー・クアンユーという...続きを読むカリスマ政治家がいかに現在のシンガポールを築き上げたのか、その手法についての解説が非常に興味深かった。経済至上主義で発展を遂げてきたシンガポールでも、民主化の動きが起こるのか。人民行動党の一党独裁はいつまで続くのか。今後もシンガポールから目が離せない。

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Posted by ブクログ 2013年12月06日

教育システムの項と最終章が面白い。
断片的に知ってはいたが、ここまで、個人製作によるモンスター都市国家であるとは知らなかった。

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Posted by ブクログ 2013年08月18日

シンガポール旅行前&中に読み、旅行がより楽しめた。
資源がない国が生き抜くために、思い切った政策をとる。日本が真似できない潔さはうらやましい。
教育の目的は、優秀な生徒にエリート教育を施して官僚にすること。
外資企業を積極的に誘致する。
外国から出稼ぎに来た低賃金労働者の定住は認めていない。シンガポ...続きを読むールの知的水準が低下することを懸念したから。
娯楽産業への投資。マリーナ・ベイ・サンズはカジノメインなのか。

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Posted by ブクログ 2013年08月03日

シンガポールの特殊性が分かる本。
読む前は同国がイギリスの植民地となっていたという事で、他のアジアの植民地と同様侵略の歴史も有るのかと勘違いしていた。が、イギリスに国民も何も無いところから、国の基礎を作ってもらった面が大きい事が理解できた。あれほど小さな国で、多民族国家ということであれば、経済重視、...続きを読む統制の厳しい政治、外交重視でなければいけないことが理解できた。

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Posted by ブクログ 2019年08月18日

シンガポールの歴史と国としての簡単な紹介がコンパクトに纏められた一冊。ネットの記事とかで、日本より圧倒的に金持ち、教育レベルが高い、等の声をよく目にしてたので気になってこのタイミングで本を読んでみました。

で、感想ですが、やっぱり天国だけじゃないんだなと。まさに敏腕経営者が創設した毎年高利益を叩き...続きを読む出し続ける巨大企業そのものって印象でした。。。
ぶっちゃけゆとりが全く感じられない。そして予想以上な超格差社会、国民個人のアイデンティティがまさに経済生産能力で評価されてる感じで、トップに逆らったら絶対救われなそう......。

生産能力が低い僕の個人感想ですが、シンガポール、地獄っす。日本は一人当たりのGDPが高いアメリカ、シンガポールを目指すのではなく、デンマーク、フィンランドといった国を真剣に目指してほしい、マジで。

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Posted by ブクログ 2014年11月24日

実際に訪れた国を知るのは面白い!シンガポールはひとつの会社、という表現はすごく納得。独立のきっかけは追放というのは驚き。

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Posted by ブクログ 2014年02月07日

実態がつかみにくいシンガポールについて、前半の内容からある程度とらえることができた。ただ、中盤から、後半にかけて、各指導者の話に移るとあまり頭に入らなかった。

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Posted by ブクログ 2014年01月10日

シンガポールの歴史を紹介した本。

民主主義政治は独裁政権より非効率だという。
現在の日本の政治などは、多分正にその非効率に蝕まれているように感じられる。

豊かさを求めるとするならば、迂遠な方法ばかりを選んでいるのではなかろうか。
それでも、長期的に見て、大きく誤る可能性が低いというメリットにかけ...続きを読むているということなんだろう。

シンガポールは、どちらかといえば、独裁的な方法を選んできたようだ。
日本と比べ、各種条件に恵まれないために、効率的な方法を選ばざるを得ないという社会的な合意が底流にあるのだろう。

全く違う国だということが、よくわかった。

また、第二次世界大戦では、日本はシンガポールで恐ろしい行為を行ったということが紹介されている。
そうしたことも、しっかり覚えておく必要があると改めて感じた。

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Posted by ブクログ 2013年08月15日

同国が1819年にラッフルズがスルタンからの土地購入により英国植民地になり、以来仕事を求めて来た中国人の増加が人口の7割を占め、現在に。そして日本の占領下、マレーシアの一部としての独立、そしてマレーシアからの追放と国としての生き延びていけるのかという悲壮感、リー・クアンユーが作った人民行動党のほとん...続きを読むど一党独裁と民主主義の関係など、現在の繁栄への流れが数奇な運命を感じさせられた。マレーシアからの独立が、むしろ残留を望んだのに追放だった!は驚きの発見だった。逆に分離したことが両国にとって現在の繁栄を招いたのだろうと思う。なによりも社会が存在しないところにいきなり国家誕生というユニークさ、それが成功した例としての国家のように思える。日本占領下での中国人弾圧、マレー・インド人優遇という日本軍の政策は驚きだったが、それを考えると同国の日本との現在の親密な関係は奇跡のように思われる。

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