荒井ママレのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ在宅医療特化薬局に転職した小野塚さんの奮闘を描いた12巻である。
三人の患者と、その家族との関わりを描いた内容はまさにアンサングシンデレラらしい濃厚さ。
特にP.19-20における小さなやり取りから始まる、
「自分では前進できているつもりでいた」
「しかし実際は未知の領域に踏み入り、失敗が許されない環境で未熟な自分が居るだけだった」
といったドラスティックな描き方などはまさにこの作品らしい。
毎度心配になるが、この作品、現場の皆さんは本当にニッコリ読めているのだろうか……?(そもそもニッコリ読むものではないかもしれないけれど)
また、今回は患者の側の描き方も強烈だった。
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Posted by ブクログ
ネタバレまだ連載が続いてるけど、12巻を読んだとこまでの感想。娘が薬学部に在学してることもあって、手にした。どんな仕事にも責任はあるけど、とりわけ医療は人命に関わることもあり門外漢が思うより大変だなぁと。
薬剤師は幅広い知識も必要な割に患者からはただ薬を用意してくれるだけとも思われがちだけど、その重要性の一端を見せてくれて興味深い。
医療原案の薬剤師?の方のコラムも良い。
多少の誇張はあれど、薬剤師周りで漫画のネタになるのってそんなにあるかなぁと思いきや既に12巻。その12巻は主人公の葵みどりがほぼ出て来ず、ラストは次巻へのひきだけど恋愛要素はさらっとであまり引っ張らず良きときに完結望む。 -
Posted by ブクログ
インフルの話、2018年8月にタミフル解禁ということはその後の話なわけで、既にこの頃コロナが猛威を振るっていたはずだけど、敢えてそっちには触れなかった模様。
コロナの影響でこの後逆にインフルは一時落ち着いてしまうのは皮肉な話。
ただ方向としては十分置き換えられる話だった。
特に症状出たらすぐ病院来る患者に家にいろってのはコロナでも酷かったなあ。
実際そういう患者を見て当時密かに眉をひそめていたのは秘密。
末期患者の話は告知にまで話が及ぶ。
自分でも一度見た光景がいくつか出てきたので、正直身につまされた。
でもいざその場に立てばこんなうまくいかないし、誰かのアシストももらえないんだよな…。 -
Posted by ブクログ
毎巻思いますが、この漫画本当に勉強になりますね。しかも教科書的な描き方ではなく、いろんな立場によって同じ問題の捉え方とかアプローチの仕方が異なることが知れて考えさせられる。私は薬剤師ではなく、たぶん美化されて描かれているところもあるだろうと思いますが、それでもこの漫画を読んで薬剤師を応援する気持ちが増したことはあると思います。
医薬品の不足についてはここ2年くらい関心を持っていました。もちろん患者さんや薬剤師を含めた医療従事者が皺寄せを受けていることも分かったうえで、メーカーや卸も大変だなと思っていた。薬価の仕組みって難しいなと思っていた。そのことが取り上げられて、問題の背景が広く知られるよ