ナカムラクニオのレビュー一覧
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試し読み
Posted by ブクログ
借りたもの。
著者による素敵なイラストレーションと簡潔な解説で分かりやすい古美術入門書。導入として、非常に惹きつけられる。
文章だけだけれど、古美術を日用に使うことも提案……
古美術と言えば、大定番の陶磁器に始まり、書画、彫刻、工芸品……
著者の踊るような文章で綴られ、それぞれの魅力が伝わってくる。
各種の特徴だけでなく、ざっくりとした歴史解説や制作者の略歴などが添えられているので、足掛かりとなる。
モダン家具…イームズ(椅子)の巨匠であるファン・デル・ローエやアルネ・ヤコブセン、北欧陶磁器の代名詞のようなリサ・ラーソンおばあちゃんまで!!
これも古美術に入るんだ……
また、古美術に関わる -
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試し読み
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Posted by ブクログ
感受性が豊かで繊細で脆いから画家になるのか、
画家になると波瀾万丈の人生になるのか。
著名な画家の人生がさくっと読める。
名前と作品名でピンとこなくても、作品のイラストを見るとこの絵画知ってる!という人ばかり。写真がないのが残念だけど、イラストもなかなかよかった。
画家って自殺者や精神病院に入る人が多いんだなと改めて実感。
そういう人を特集しているからというのもあるだろうけど。
画家だけでなく作家もそんなイメージがある。
芸術家というのは生死や光と闇、幸と不幸、愛憎など、どちらかに極端に振れてしまうのかな。
画家の背景や精神性などを知ってから作品を見ると、これまた面白い! -
Posted by ブクログ
作品はテレビや本で見たことあるけど、作家の背景まではほとんど知らない。こんな知識なしのまま読み始めましたが、問題ありません。作者のナカムラクニオさんの描いた?味のある模写イラストがまた素敵!この絵の作者はこの人だったのかと思わず口に出しながら読み進んでました。
カラヴァッジョとマグリットのエピソードが特に食い入ってしまった。作品をただ見るだけでは感じなかったことを、作者の背景を知った後にネットで検索して見ると感じ方も変わりました。
一人一人のこじれたエピソードが数ページで終わっているので、サクッと読めるのも嬉しい!経歴や家族の紹介(仕事や出身)もわかりやすくまとめてあるのも良かった。
私 -
Posted by ブクログ
なかなか面白かった。画家の人生を知るたびにガッカリというかなんというか、人としてしょーもないなァと思っていたが、改めて読んでも本当に情けない。この苦悩を心理学でいう「昇華」しきっていたら他人に迷惑かけずに済んだのだろうが…しかしそんな昇華では収まりきらない破滅性が迸る作品だからこそ魅力的なんだろうな。(ただ、DV野郎は最低なので容認できないのですが)
著者の、アーティストたちに対する呆れながらも愛のある視点がこの本全体を貫いていて、こんな内容なのに不思議と嫌な気持ちにならない。ある程度美術の有名作品を知っている人なら楽しめる本だと思います。 -
Posted by ブクログ
とても面白い企画だ。見開き2ページに画家の肖像画、代表作、その画家が使っていると著者が考えるテクニックを使った幾つかのモチーフの絵と画家の紹介文、なかなか鋭い画家の手法の解説が載せられている。肝なのは、絵をすべて著者のナカムラクニオが描いていること。実際に画家であるナカムラクニオさんが描いてみて分かることがあるという。確かに、今までの解説書にない視点からその画家を見ることができた。特に手法においてだが。しかし、手法こそその画家にとって最重要かもしれないのだ。惜しむらくは、描かれた絵がみんなナカムラクニオさんの絵にしか見えなくて、ちょっと飽きてしまうことだ。そりゃ、ナカムラクニオさんの絵だからね