あらすじ
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ビギナーでもわかりやすい古美術の「新しい教科書」。
古美術には、作品や道具としての魅力だけでなく、かつてそれを所有し愛用した人たちとの時間と物語が詰まっています。いわば時間を愛でるタイムカプセルです。古美術品を手に入れることは、それが存在してきた年月の重みを受け継ぎ、分かち合うことでもあるのです。
骨董、ヴィンテージなどがずらりと並ぶ骨董市や手作り市がブームで、これまでにない大勢の人で賑わっています。これらの市で古美術品と出会い、興味を持つ人が増えています。また、近年はネットオークションで古美術が安く出品されることも多くなっています。
一口に古美術といっても、種類はさまざまで値段もピンキリです。決まったルールはないので、それぞれが自由に気に入ったものを探せばいいのですが、せっかくなら価値のある掘り出し物を自分の眼で見つけたい。そのためには骨董に対するそれなりの知識と情報が必要ですが、骨董品の専門書は内容が難しくてとっつきにくい。骨董をわかりやすく解説した入門書も刊行されていますが、いずれも20〜30年前の内容で、最近の市場評価や相場は載っていません。
そこで必要なのが、わかりやすい古美術の「新しい教科書」です。本書は陶磁器や書画、彫刻、工芸など、ジャンルや種類ごとにその特徴と探す際のチェックポイントについて、著者のイラストとともに解説しています。巻末には各地の骨董市情報と、古美術の世界で人気の高い著名な画家やデザイナー、職人、重要人物などを紹介する人物図鑑を収録しました。著者は国内外の骨董市や蚤の市などを多数見て回り、数多くの古美術品に触れてきた経験から、古美術のカジュアルな楽しみ方を提案しています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
借りたもの。
著者による素敵なイラストレーションと簡潔な解説で分かりやすい古美術入門書。導入として、非常に惹きつけられる。
文章だけだけれど、古美術を日用に使うことも提案……
古美術と言えば、大定番の陶磁器に始まり、書画、彫刻、工芸品……
著者の踊るような文章で綴られ、それぞれの魅力が伝わってくる。
各種の特徴だけでなく、ざっくりとした歴史解説や制作者の略歴などが添えられているので、足掛かりとなる。
モダン家具…イームズ(椅子)の巨匠であるファン・デル・ローエやアルネ・ヤコブセン、北欧陶磁器の代名詞のようなリサ・ラーソンおばあちゃんまで!!
これも古美術に入るんだ……
また、古美術に関わる目利きの先人たちも。岡倉天心から始まって、若冲コレクターのジョー・プライスまで。
……そういえぼ、日本美術に詳しい友人に「今は奇想の画家として有名な、伊藤若冲が今さら流行りだしたの、何でだろう?」と疑問を投げかけたら、友人曰く「NHKのおかげ」との事。
……なるほど!
Posted by ブクログ
古いものが好きな人におすすめです。
私は、茶道で使うお道具のことを知りたくて手に取りました。リアルに特徴をとらえたイラストが魅力的です。知りたかった陶磁器の歴史から分類やかたち、主要な人物まで、コンパクトにまとめられていて分かりやすいです。
その他、書画、彫刻、工芸、西洋陶磁器など幅広く掲載されています。骨董市で見かける高価なものは網羅しており、価値の分かる人になれる本だと思います。先日訪れたアフタヌーンティーで使われてたハンガリーのティーセットもこの本に掲載されていて感動もひとしおでした。