魚住昭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
第5。
記者がどのように官僚に密着して情報を得、官僚がどのように報道機関を利用するのか。
"客観報道主義"の名の下、事件・事故を主管する官庁(警察や検察、各省庁など)の発表を
「警視庁は◯日、◯を◯の容疑で逮捕した」とか
「◯の事件で逮捕された◯が◯していたことが警視庁の調べで分かった」の雛形に収める。
その構造は、報道側の思惑では当局発の情報に依拠すれば誤報にならないと考え、
当局側は疑う証拠があって捜査したのだから被疑者に責任はない、との考えを生み出す。
そして、無責任を生み出す。
第6章
検察の暴走を指摘した後
メディアが報道しない理由として
批判すれば検察の不興 -
Posted by ブクログ
ウルトララダラーの魚住さんの新しい新書
かつて魚住さんがいた共同通信の変化や、権力の中枢にいる人達との間にある問題について、ポイントごとにまとめられた本。
本書のテーマは『メディアは誰のものか』である。
新書であるうえに話が多いため、各章ごとの内容は比較的軽めです。もっと踏み込んだ内容だといいと思った。
面白いと思ったのは、現在裁判員制度を導入しようと最高裁をはじめとして国が取り組んでいるが、このことに関して。
かつて第二次世界大戦において、軍部の暴走もさることながら、新聞などのメディアによる煽りや情報統制にも大きな責任があることは有名だが、その当時のメディアの大本であった同