日経デザインのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これがいいではなく、これでいい。の理念。
理念を背景にして、社外デザイナーとの定期的ミーティング。本田技研で言うところのワイガヤっぽいミーティング。
顧客情報・国外視察から問題を開発して解決アイデアを提示、それから発売化まで3次の開発会議の仕組み。
問題開発の元となる多岐にわたる顧客データから、開発テーマを挙げるフィルターとなっている社員が2名なのには少し驚きました。
理念を共有して、養った目を持って世界に出てデザインを輸入してプロダクト化を検討する。
理念の共有+審美眼を持つ+社内の仕組みを持つ無印の開発。
社外のプロとの具体的な繋がり方には興味ありますね。 -
Posted by ブクログ
ジョブズがいかにして革新的な製品を生み出したか、をデザインという観点から紐解いた一冊
読む前から分かっていたことだが、工業デザイン的な内容が多かったので、そちらの業界の方にはより参考になるかもしれない
一番印象に残ったのは、ジョブズはユーザー体験を主軸に据えてアイデアを考えることを徹底していたということ
製品の機能や外観や利便性に目が向きがちな開発の現場に置いて、ジョブズのようなスタンスを貫く事は類い希な精神力が求められると思う
プロダクト開発には関わっていないが、新しい何かを考える際に、それを利用するユーザー体験に思いを馳せながら思考することを忘れないようにしたい -
Posted by ブクログ
この本はスティーブジョブズのデザインワークのエピローグとして読まれるべきではなく、これから始まるデザイン資本主義のプロローグとして読まれるべきだと感じました。面白いのは、アップルVSサムスンの訴訟合戦。「一目見て、それが何をしてくれるのかを理解できるようにしろ」という思想と「シンプルでわかりやすいデザインは誰もが思いつくもの」という思想との法廷闘争がどうなるかは、これからのビジネスをドライブするものがクリエイティビティであることが明白なだけにハラハラドキドキです。本書は日経デザイン編集という立ち位置だけにアップル派に見えますが、そのアップルをブレイクさせたマッキントッシュだって、PARCのGU
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Posted by ブクログ
Appleのデザイン部門の責任者であるジョナサン・アイブ氏へのインタビュー、国内外で活躍されているインダストリアル、グラフィックデザイナー達へのインタビューで構成されたAppleのデザインを多面的に評価、論じている本書。
ハードウェアのデザイン、広告・メディアデザイン、そこに至るシンプルにデザインされたビジネスモデルなど、全てが有機的に、且つ、密接に結合されている事が理解出来た。
”デザイン”、”シンプル”が、全ての部門で最も基準となるものさしだったのだ。
MacBook Air、iPod nanoなどそれぞれのプロダクトにまつわるデザイン上の背景などが取材され、それら事実への各専門方面