島泰三のレビュー一覧

  • 安田講堂1968-1969

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    東大安田講堂の事件は子供ながらにニュースで見ていてうっすらと知っていたがその後の浅間山荘の事件と一緒になり、何だかヘルメットかぶった暴れん坊の起こした事件かと思っていた。この本は最後まで安田講堂に立て篭もった東大生が書いたルポタージュです。だから知らない事実が満載の驚きの本です。30人の学生たちの疑問を1000人の機動隊導入というカタチで答える国家権力への闘いの記録です。「東大落城」より数倍冷静なでも熱き若者たちの姿が読み取れる貴重な本でした。

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    2024年08月09日
  • 魚食の人類史 出アフリカから日本列島へ

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    人類のユーラシア大陸への拡散は魚食がもたらした?ヒトの魚食の歴史を探求する知的好奇心をくすぐる1冊。

    ウシ、ブタなどの家畜、コメやムギ、トウモロコシ、タロイモなど主食となる食物については多くの本があるが、本書は魚食がテーマというおそらく珍しい作品。猿類は基本、魚を食べない。ヒトがどの時代から魚を捕まえ食べるようになったのか。そのプロセスを示した作品。

    筆者はもともと漁師の家系のサル学者だという。専門分野と両親や祖先を探る、この二つの奇跡のコラボで生まれた傑作。

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    2020年10月21日
  • 孫の力 誰もしたことのない観察の記録

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    読み始めた途端、あまりに面白くてマズイ!と思った。
    早く先を読みたい。でも読みたくない。だって読んだら読み終わるじゃない。
    この恍惚の時間を手放したくない。だから日に日に読むペースが落ちる始末。結局読み終えるまで3ヶ月を要しました。(馬鹿)

    筆者はニホンザルやアイアイ研究の第一人者です。
    さすが研究者。観察が細かい。よくぞここまで書き留めた。いや書き留め続けた。なんと0歳から6歳までの膨大な記録と、そして考察です。

    「モリスの言うような無条件に『かわいい信号』があって、『幼児はその信号を備えているからかわいいのだ』というような動物行動学はエセである。」
    「イヌは命令―服従型だが、

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    2012年04月30日
  • 孫の力 誰もしたことのない観察の記録

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    猿の研究者である著者による、自らの孫(つまりヒト)が生まれてから小学校に入学するまでの『観察』の記録。

    動物学者だけに猿との比較もするのだけれど、孫の成長の様子がすごく生き生きと描写されていて、読んでいるこちらまで嬉しくなるように感じました。

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    2011年12月06日
  • 孫の力 誰もしたことのない観察の記録

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    ほぼ半分を読んでいる途中です。
    思っていた以上に素晴らしい本だと思いました。

    まぁ・・・独身で子育て経験ゼロのオヤジに云われても説得力ないと思われますが・・・

    ただし、少子・高齢化が進んだ日本において、子育ては両親・祖父母だけでなく、地域を含めたおおらかなものである必要があるのでは?と感じている。

    もちろん、祖父母の代わりとしての、地域のオジサンオバサンの関わりの重要性だ。

    人類にとっての子育てとは、両親と子供だけの閉じた問題ではないということだと。

    本書の残りは大変興味深い!!!

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    2011年10月02日
  • 孫の力 誰もしたことのない観察の記録

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    野生動物の研究者(特にサル)が自分の孫を観察した記録。というと研究者の視点で淡々と科学的に書かれているのかというと、半分は普通の孫大好きなおじいちゃんの観察記録になっているところがまたいい。
    精神的な成長が丁寧に書かれて2歳の娘を持つ自分にとっては共感もし、参考にもなった。
    6歳までの記録なので定期的に読み返したい。

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    2010年05月21日
  • 孫の力 誰もしたことのない観察の記録

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    じいじからの視点で孫を観察しているところがおもしろい!
    霊長類と人間の生育スピードの比較もなるほどとうなずける。
    親はついつい視点が近くなるけれど、一歩下がってこどもを見るということを意識できて、私は良かった。

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    2010年05月04日
  • 安田講堂1968-1969

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    テレビのドキュメンタリーの参考書籍として挙げられていた。
    安田講堂の紛争のみならず、他大学の動向も描かれており、学生運動の導入部としても推薦する。
    安田講堂の紛争の様子は情景が浮かびあがってきて、緊迫した様子が伝わってきた。

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    2010年05月02日
  • 孫の力 誰もしたことのない観察の記録

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    霊長類の研究者が孫の成長観察記録をまとめたもの。
    霊長類学者が書いたとあったので、学術的なヒト科の動物の孫とのかかわり方を書いたものかと思ったら、
    もっと孫への愛にあふれた観察日記だった。

    そしてその観察の内容も、
    肉体的な観察ではなく、「こころ」の成長を観察したもので
    とてもおもしろい。
    うれしい、かなしい、たのしい
    といった単純な感情の表現から、
    頑張りたい、励ましたい、ひみつにしたい
    などの豊かな感情をあらわすようになっていく。

    そういう心の成長を観察するのは、
    なるほど、他人ではなく親でもない祖父という立場はもってこいだ。
    愛情たっぷりの目線で、孫娘のこころがつぼみから花開くまで

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    2010年02月02日
  • ヒト―異端のサルの1億年

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    サルとヒトは、何が違うのか。
    いろいろなサルの事例を紹介しながら、ヒトという生き物がなぜ地球に君臨しているのかを教えてくれる。
    サルの生態も知れて面白い。一言でサルって言っても、オランウータンとチンパンジーでは全く違うというのが、この本を読んでより明確になった。

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    2024年08月27日
  • 魚食の人類史 出アフリカから日本列島へ

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    なぜ霊長類の中でもホモ・サピエンスだけが積極的に魚を食べるのか、という帯に惹かれて手にとってみた。
    学者さんの作品らしく最初は読みにくいな、と思ったのだけど…なんというかくどいんだよね。「積極的に」というところがミソで例えば干上がった池で魚を拾って食べる猿は確かにいるのだけど…みたいなのが続くとちょっとめんどくさくなるんだけどそこを抜けるとかなり興味深い言説が現れる。屈強で身体能力も知力も高かったネアンデルタール人と比べて非力なホモ・サピエンスは水際に追いやられやむなく魚を獲って食べ始めたところから発展が始まったのではないか、という話。発掘された人類の歯型から何を食べていたのかを推測したりする

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    2021年11月27日
  • 魚食の人類史 出アフリカから日本列島へ

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    ★★★★☆としましたが、★★★★★と迷いました。
    ★★★★★にしなかったのは、若干、看板に偽りあり、という印象を受けたため。
    とくに前半は、人類史やヒトの進化の話が中心で、魚食はおまけ程度しか出てこなかったので。

    しかしながら、全体を通していえば、人類史やヒトの進化に関する、かなり新しく、それでいて確度の高いと思われる情報がしっかりと盛り込まれていて、興味深く読むことができました。
    ジャレド・ダイヤモンドやユヴァル・ノア・ハラリなどによる、これまで名著と言われていた書籍についても、矛盾点を的確に指摘していて、学問の進歩を感じると同時に、真理の追究に対する著者の真摯な態度を感じました。

    それ

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    2020年11月01日
  • ヒト、犬に会う 言葉と論理の始原へ

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    一部に書き間違いなのか、日本語不明瞭な箇所が若干見受けられるのが残念ではあるが(校正含め)、生物としての根元的な人間と犬との違いを総論的に述べており、たくさんのことが腑に落ちる。
    著者は"超能力"と表現しているが、人間には理解し得ない微細な兆候や変化を見逃さない犬の観察力の高さに改めて舌を巻き、一方で、娯楽のために他種族を短絡的に虐殺し、さらには同種間で大義なく潰し合い殺し合う人間という存在の唾棄すべき愚かさに嘆息する。
    また、著者自身もアイアイを主に研究してきた学者だということだが、霊長類学界のいわゆる主流派には良からぬ思いを抱いているようで、松沢哲郎を一刀両断しているの

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    2020年10月09日
  • ヒト、犬に会う 言葉と論理の始原へ

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    万物は犬によって創られた。アイアイ博士が解き明かす、人間と犬、運命共同体としての関係の特異性と起源。

    なかなか本題がはじまらないもどかしさ、正確を期すあまり読み辛い文、イラチな私はかなりイライラしましたが、内容は刺激的ですばらしい。

    『犬は人間的な心の特性の誕生のすべてに関係している。』
    まえがき
    『ヒトが人となる直前の狩猟採集民、イヌが犬になる前の野生動物、その双方に何が起こったのかを、イヌの側から見る視点が必要となる。』第三章 犬の力

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    2020年05月16日
  • ヒト、犬に会う 言葉と論理の始原へ

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    ネタバレ

    犬と暮らすことでヒトは人となった。
    犬(狼)は集団で猟をし、集団(群れ)で生活します。
    その集団生活の維持にはある種の倫理やルールがあり、犬と生活し猟のパートナーとすることは、人が言語や倫理、知識を得る上で重要な役割をになっていたのではないかという話です。
    「馬、車輪、言語」という本でも学びましたが、確かに人は共生する動物から多くの学んでそして進化してきたというのは頷ける話です。
    著者はアイアイの観察など、自然や動物を見つめてきた人で東大卒業のため参考文献などもしっかりしているのですが
    、文章は読みにくかったです。
    いいたいことはわかりました。

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    2020年03月03日
  • ヒト、犬に会う 言葉と論理の始原へ

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    人間が言語を修得して進化した過程,犬がオオカミから進化した過程には,相互の作用があった,ということを,様々な状況証拠から導く.
    少し「犬好きのひいき目」があるようにも思うが,そうであったとしても,また,ここで導かれた結論が誤っていたとしても,読み物として大変面白かったので良しとしよう.

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    2019年10月23日
  • はだかの起原 不適者は生きのびる

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    ネタバレ

    はだかは自然界で生き延びるためのメリットがないため、自然淘汰で発生したとは考えにくい。はだかは突然変異で発生した。野生動物は自然界のニッチに収まることで生存し、ニッチを越えることはない。しかし、人間ははだかであるがゆえに寒さや病などの環境を克服するという野生動物とは異なる行動を起こしたが故に生き延び続けている。

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    2019年06月29日
  • ヒト―異端のサルの1億年

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    面白い!
    サル学、環境考古学、人類学を網羅するスケールは実に雄大でよく新書一冊におさめたものだ。
    裸の皮膚の出現時期や犬と人間の関係など、とんがった主張もあるが説得力はある。これだからサル学はやめられないと思わせてくれる書である。

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    2016年09月10日
  • 腰・肩・ひざは「ねじって」治す 魔法のリセット・トレーニング

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    ネタバレ

    「腰・肩・ひざはねじって治す」、2014.6発行です。魔法のリセット・トレーニング(リセトレ)とあります。リセトレとは関節を支点にして(関節をつかんで)ねじって回すことだそうです。いろんな体操やストレッチなどで、既に取り入れていらっしゃる方が大半だと思います。手指5本、足指5本、手首、足首、ひじ、ひざ、肩、顔、あご、胸、腰などのリセトレ。①呼吸に関しては「アクビ」(猫が起きた時いつも大あくびしてますねw)②指先に力がみなぎれば老化が止まるそうです③肩回し・腰回し・膝回し、どこでもできますね(笑)
     支点をつかんで、ねじって回すことをリセット・トレーニング(リセトレ)と言うそうです。肩、腰、膝な

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    2016年01月18日
  • 安田講堂1968-1969

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    一人の学生側からみた安田講堂事件。
    佐々淳行の「東大落城」とは違った視点となるので興味深い。

    それでもやっぱりこの時期の学生運動は私にはわからない。
    60年の安保闘争前後の流れはまだ分かるのだが。

    とはいえ著者も言うように、もっと時がたたないと、
    歴史の中でのこの事件の意味は分からないのかもしれない。

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    2014年06月15日