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Posted by ブクログ
一部に書き間違いなのか、日本語不明瞭な箇所が若干見受けられるのが残念ではあるが(校正含め)、生物としての根元的な人間と犬との違いを総論的に述べており、たくさんのことが腑に落ちる。
著者は"超能力"と表現しているが、人間には理解し得ない微細な兆候や変化を見逃さない犬の観察力の高さに改めて舌を巻き、一方で、娯楽のために他種族を短絡的に虐殺し、さらには同種間で大義なく潰し合い殺し合う人間という存在の唾棄すべき愚かさに嘆息する。
また、著者自身もアイアイを主に研究してきた学者だということだが、霊長類学界のいわゆる主流派には良からぬ思いを抱いているようで、松沢哲郎を一刀両断しているのが面白い。
この書の本質的な鋭さを端的に表す記述がいくつかあるので、私が拙い言葉を連ねるより、少し長くなるがそれらを下に引用して終わりたい。
「客観性は人間の能力ではとうてい達しえない高みである。人間はあまりに多数の偏見によって自己の人格を形づくっているので、そのバイアスからしか事柄を判断できない。」(145ページ)
「犬は現在直下だけを生きることで『永遠に生きている』ものだから、人の絶望の理由はきちんと説明してもらわないと、理解できない。(中略)人は犬から論理を学ぶ。」(235ページ)
「犬は大好きな人のかたわらに常にいる。常にいっしょにいて、常に同意しながら、まったく異なる世界を見ている。その時、人は心が解放されるのを感じる。人同士の絡み合った妄想の関係から解き放たれているからである。」(240ページ)
"おわりに"がまた、とりとめもない雑文と思いきや、秀逸。
Posted by ブクログ
犬と暮らすことでヒトは人となった。
犬(狼)は集団で猟をし、集団(群れ)で生活します。
その集団生活の維持にはある種の倫理やルールがあり、犬と生活し猟のパートナーとすることは、人が言語や倫理、知識を得る上で重要な役割をになっていたのではないかという話です。
「馬、車輪、言語」という本でも学びましたが、確かに人は共生する動物から多くの学んでそして進化してきたというのは頷ける話です。
著者はアイアイの観察など、自然や動物を見つめてきた人で東大卒業のため参考文献などもしっかりしているのですが
、文章は読みにくかったです。
いいたいことはわかりました。
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