ヒト、犬に会う 言葉と論理の始原へ

ヒト、犬に会う 言葉と論理の始原へ

1,870円 (税込)

9pt

3.8

人間は自分たちだけで文明への階梯を上がって来たのではない。一万五〇〇〇年前、東南アジアいずれかの川辺での犬との共生。ニッチを見出す途上にあったお互いの視線の重なりが、弱点を補完し合い、交流を促し、文明と心の誕生を準備した。オオカミは人間を振り返らないが、犬は振り返る。人間は幻想や感情で判断するが、犬は論理的に判断する。犬は人の言葉を理解し、人の心を読み、人の窮地を救う――人間と犬、運命共同体としての関係の特異性と起源を探る。

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ヒト、犬に会う 言葉と論理の始原へ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    一部に書き間違いなのか、日本語不明瞭な箇所が若干見受けられるのが残念ではあるが(校正含め)、生物としての根元的な人間と犬との違いを総論的に述べており、たくさんのことが腑に落ちる。
    著者は"超能力"と表現しているが、人間には理解し得ない微細な兆候や変化を見逃さない犬の観察力の高さに

    0
    2020年10月09日

    Posted by ブクログ

    万物は犬によって創られた。アイアイ博士が解き明かす、人間と犬、運命共同体としての関係の特異性と起源。

    なかなか本題がはじまらないもどかしさ、正確を期すあまり読み辛い文、イラチな私はかなりイライラしましたが、内容は刺激的ですばらしい。

    『犬は人間的な心の特性の誕生のすべてに関係している。』
    まえが

    0
    2020年05月16日

    Posted by ブクログ

    人間が言語を修得して進化した過程,犬がオオカミから進化した過程には,相互の作用があった,ということを,様々な状況証拠から導く.
    少し「犬好きのひいき目」があるようにも思うが,そうであったとしても,また,ここで導かれた結論が誤っていたとしても,読み物として大変面白かったので良しとしよう.

    0
    2019年10月23日

    Posted by ブクログ

    人類の言語の発生の理由や犬の家畜化についての興味深い本
    イノシシ猟や北極探検など犬…かわいそう……ってエピソードも多数あるので少しつらい

    0
    2022年11月02日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    犬と暮らすことでヒトは人となった。
    犬(狼)は集団で猟をし、集団(群れ)で生活します。
    その集団生活の維持にはある種の倫理やルールがあり、犬と生活し猟のパートナーとすることは、人が言語や倫理、知識を得る上で重要な役割をになっていたのではないかという話です。
    「馬、車輪、言語」という本でも学びましたが

    0
    2020年03月03日

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