竹内好のレビュー一覧

  • 中国の思想(10) 孫子・呉子(改訂版)

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    いわゆる、武経七書を1つの文庫にまとめたもの。

    孫子、呉子は、全訳、それ以外の、尉繚子、六韜、三略、司馬法、李衛公問対は、抄訳。それと、1972年に山東省銀雀山漢墓から発見された孫臏兵法(抄訳)が付記されています。

    冒頭に置かれた解題が書全体を解説し、それぞれの書には、日本語訳、原文と、原文に対しての読み下し文がついています。

    武経七書を日本語訳で通読するという意味(若干の解説はあります)ではおすすめ、1つの文庫にまとめられていてコンパクトです。読み直される方にも可。それぞれの内容、時代背景(史記との関連)等を含めて深く理解されたい方は、それぞれの単独の解説書を当たられたらよろしいかとお

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    2022年06月18日
  • 中国の思想(10) 孫子・呉子(改訂版)

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    タイトルは『孫子・呉子』だが、孫子・呉子の全訳の他、残りの「武経七書(ぶきょうしちしょ)」である尉繚子(うつりょうし)・六韜(りくとう)・三略(さんりゃく)・司馬法(しばほう)・李衛公問対(りえいこうもんたい)の抄訳を収録している。また付録として、近年発掘された『孫?兵法』の抄訳がある。残念ながら、この徳間文庫の『中国の思想』シリーズは書店に流通していない(絶版?)ので、オンライン書店か古書店でしか購入できないので注意が必要。

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    2019年01月13日
  • 中国の思想(1) 韓非子(改訂版)

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    これまで、
    『老子』『孫子』『論語』『荘子』と読んできて、5冊目の中国思想本。


    ・法治国家と守らせる側のモラル

    前提として、この人は人間を、「利害で生きるもの」としている。
    つまり、
    利益があればそれをやるし、
    害があると思えばやらない、というのが人間だということ。

    だから、
    「いいことをした人にはご褒美をあげる」
    「悪いことをした人にはバツを与える」
    というきまりごと(法)をしっかり整備すれば国家は治まるとしている(法治国家)。

    それと同時に、守らせる側の責任を説いている。
    例えば、
    規定の手続きを踏まずにやってきた王子の馬車を通さなかった門番を王子が罰せ

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    2011年10月07日
  • 中国の思想(2) 戦国策(改訂版)

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    9784198928681  456p 2008・10・15 初刷
    人間対人間の生き残りを懸けた中国の古い時代の記録。
    よくこんなことを思いつくなと感心する。
    人生にとって大切な何かを見つける深い内容。

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    2011年11月12日
  • 中国の思想(2) 戦国策(改訂版)

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    戦国時代のおもしろい小話を集めた本。いろんな慣用句の元になっていたりするエピソードもでてきてすごくおもしろい。

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    2009年10月04日
  • 中国の思想(1) 韓非子(改訂版)

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    徳をもって法を司る──
    これが法家・韓非の基本的な考えであろうと思う。

    しかし、韓非は秦で毒をすすめられ自殺に追いこまれている。つまり、殺されている。秦王(始皇帝)の臣・李斯による策略だったとされるが、むろん王も承知の上だった筈だ。

    封建的な法治国家である秦が長続きしなかったのは、王に徳がなかったからと言われているのはさておき、秦の制度は民主的な法治国家とは全く異なる法治であったことを、しっかり覚えておきたい。

    追記:「信賞必罰」「虎に翼」などの出典は韓非子だそう。

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    2024年10月07日
  • 中国の思想(1) 韓非子(改訂版)

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    統治理論の名著。韓非子には、政治を実践する立場からの課題、解決策が書かれており、また現場のリアリティがふんだんに盛り込まれている。君主からすれば、先王の政、道徳による政治等の抽象的な儒家の説法より、富国強兵を真剣に考え、血なまぐさい政治現場を実際に見てきた韓の公子、韓非の法・術論を知りたかったのだ。だからこそ始皇帝の評価も高かったのだろう。しかし、法治では統治の正統性を担保できないのが欠点だ。この点では、韓非が馬鹿にした儒教の方が圧倒的に優れていたことに留意したい。秦が滅びた一因もまた韓非子にある。

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    2022年04月26日
  • 中国の思想(2) 戦国策(改訂版)

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    劉向編『戦国策』十二国のうち、まとまりのある説話を抄録。底本は、横田惟孝『戦国策正解』とし、諸本を参照されている。

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    2019年01月13日
  • 中国の思想(6) 老子・列子(改訂版)

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    『老子』は81章全てを収録。『列子』は抄録のようである。岩波文庫の小林勝人訳注『列子(上)(下)』は絶版のため、徳間文庫の[中国の思想]シリーズの『老子・列子』が、『列子』の内容を知るための貴重な書籍である。が、この徳間文庫の[中国の思想]シリーズも、最近は、書店で取り扱いされていないため、困った状況である。

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    2019年01月13日
  • 中国の思想(12) 荘子(改訂版)

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    『荘子』は三十三篇からなる。内篇(7)、外篇(15)、雑篇(11)である。内篇は全訳。外・雑篇は著名な話や成句の出展となったものを抄訳されている。

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    2019年01月13日
  • 中国の思想(1) 韓非子(改訂版)

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    ・君主を説得する難しさは、相手の心を読み取った上で、こちらの意見をそれに適応させること、この1点につきるのである。

    ・昔の聖人である堯・舜・湯・武のとった方法を、現在の世の中でそのまま手本にするものが、新しい時代の新しい聖人に笑われることも、またたしかである。聖人とは昔にとらわれ一定不変の基準に固執する者ではない。聖人とは、現在を問題とし、その解決をはかる者をいうのである。

    ・「仁義」を行うものに名誉をあたえてはいけない。これに名誉を与えれば功績の妨げとなる。また、学問があるというだけで登用してはいけない。登用すれば方が乱れる。

    ・修正ができるように気を配って行えば、あまり失敗はしない。

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    2010年12月31日
  • 中国の思想(12) 荘子(改訂版)

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    毒にもなる

    荘周が残した対極思想

    人間の心理を深くつき、現実と空想を漂わせる
    劇薬かもしれないし、特効薬になるかも知れない本です

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    2012年01月29日
  • 中国の思想(2) 戦国策(改訂版)

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    戦国時代に遊説家が沢山いた
    それは乱世が続き沢山の国家が乱立していた

    そこで生き残る為の手段、すべてを手中に収めるため
    沢山の人たちが取った行動、雄弁した策とは

    戦国時代の時代背景があり、今の時代にはそぐわないかもしれませんが
    ビジネスも乱立する中、手がかりになればいいと思います

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    2012年01月29日
  • 中国の思想(10) 孫子・呉子(改訂版)

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    今でも戦術は構成へと繋がるものがある
    歴史の繰り返しの中では代わらないものは後世へ残るのでしょう
    ビジネスや人間関係に取り入れる人もいます
    本を読む事はいい事です。ただ読む事に捕われて自分の考えを
    取り入れないとだめだとこの中で書かれていたりしますので
    奇策を考えておきましょうね

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    2012年01月29日
  • 中国の思想(6) 老子・列子(改訂版)

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    対極図に現れるように
    すべては流転しているがそれは一定の規則によるものだと
    そして対になるものが存在する
    老荘は難しい

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    2012年01月29日
  • 中国の思想(1) 韓非子(改訂版)

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    荀子の流れを汲み法術家
    今は、罪や罰の方が多くが語られるが行いには行いの報酬を与えるべきだと

    現代の法でおさめる法治国家の礎に日本にも影響を残しています
    古代中国思想に一番の影響を受けているのは日本だと思います

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    2012年01月29日