福田栄一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
企画物ってむずかしいんだろうなぁ。
っていうのがまず最初の感想。
"がまくら市"という架空の都市を舞台に5名の作家が寄稿した作品。
ちなみにこの世界、鎌倉市はちゃんと別に存在している模様(笑)
風光明媚で情緒あるがまくら市の名物は"不可能犯罪"が頻発すること。
1作目(道尾秀介)はさすが、よく出来ている。が、ちょっとサイコロジカルで不可能犯罪…?という感じもするけれど。
2作目(伊坂幸太郎)は少し短くて残念。
らしさはありつつ即興で仕上げたかのような印象。
と思ったら、実際あとからの参加でおそらくわりと短期間で書き上げた模様。
でもやっぱり上手いよ -
Posted by ブクログ
恋人と親友に裏切られたことがきっかけで仕事も辞め借金を作り、
そんな生活から夜逃げしていた青年、信行が主人公。
ある日彼はひょんな事から肥満気味のおじいちゃん、勇を助けることに。
そして、駅まで送る途中、どうやら勇が金持ちで
カバンの中にたくさん現金を持っていることを察する。
これから昔の恩人との約束を守るため、山形へ向かうという勇を
信行は車で送ることにする。その途中で現金を奪ってしまおうと考えて。
その道中、彼らはある目的で日本をひとり旅しているアメリカ人女性に
出逢い、彼女もまた同行することになって・・・
帯の「この夏、最高の感動」なんて言葉に期待したんだけど、
うーん、ちょっとイ -
Posted by 読むコレ
こんなのも書いてたんですねー。
ライトノベルス風な作りかつストーリー。
主人公が元メイド喫茶の店長ってあたりに
なんとなくその意図が見え隠れしますが、
作品的には...まぁ、福田作品っぽくはなっています。
巻き込まれ系のトラブル・コメディは
A HAPPY LUCKY MANに近いですかね。
いくつも抱え込んだトラブルにめげる事なく
偶然と努力によって結果全てを丸く解決していく
スピードや、ご都合的な偶然にやや着いていけない
ながらも、肩の力を抜いて読む作品だから、
まぁ許容としても...ヒロイン(?)の美穂の存在意義が
ストーリー的にはあまり関係なく、表に出てこな -
Posted by 読むコレ
異常犯罪者VS癖あるベテラン刑事+若手刑事コンビという
ベタかつ王道なストーリー。そしてキャラ!
何一つ新しさや斬新さもなく、大御所作家の往年の
ミステリーを読むような安心感(笑)。
どうやら作者の狙い通りに読まされました。
事件の裏に隠されたもう一つの真相。その犯人。
さらには癖あるベテラン刑事の哀しい過去...
様々な面に於いて必要なベタ要素がちりばめられており、
その安定さはかなりドッシリ重い。
この雰囲気をこのクオリティで読ませてくれるのは、
かなり難しそうですよねー。
思いの他、面白いVシネマを観たような気分になる作品。
ただ福 -
Posted by ブクログ
本書はバーテンダーとそれを取り巻くスナックの人々のお話である。
「今宵も奇妙な人々が店にやってきます」
バーテンダーの小説と聞くと、ついこういうフレーズを想像してしまう。照明の絞ったバーで質の良い木製のカウンターに立つ年季の入った柔和なバーテンダーが、一癖も二癖もある客達の様子を面白おかしく語っていく。そんな光景。
けれど、本書はどちらかというと語り部になりがちなそのバーテンダー達にスポットライトを当てて描いていく。
といっても、その特殊な職業に深く切り込んで描くわけでもなく、カクテルも出さないようなスナックに勤めることになってしまったバーテンダーが、次々と降りかかる受難を乗り越えて -
Posted by ブクログ
こんなのも書いてたんですねー。
ライトノベルス風な作りかつストーリー。
主人公が元メイド喫茶の店長ってあたりに
なんとなくその意図が見え隠れしますが、
作品的には...まぁ、福田作品っぽくはなっています。
巻き込まれ系のトラブル・コメディは
A HAPPY LUCKY MANに近いですかね。
いくつも抱え込んだトラブルにめげる事なく
偶然と努力によって結果全てを丸く解決していく
スピードや、ご都合的な偶然にやや着いていけない
ながらも、肩の力を抜いて読む作品だから、
まぁ許容としても...ヒロイン(?)の美穂の存在意義が
ストーリー的にはあまり関係なく、表に出てこないのは残念。
ラノベ的には -
Posted by ブクログ
異常犯罪者VS癖あるベテラン刑事+若手刑事コンビという
ベタかつ王道なストーリー。そしてキャラ!
何一つ新しさや斬新さもなく、大御所作家の往年の
ミステリーを読むような安心感(笑)。
どうやら作者の狙い通りに読まされました。
事件の裏に隠されたもう一つの真相。その犯人。
さらには癖あるベテラン刑事の哀しい過去...
様々な面に於いて必要なベタ要素がちりばめられており、
その安定さはかなりドッシリ重い。
この雰囲気をこのクオリティで読ませてくれるのは、
かなり難しそうですよねー。
思いの他、面白いVシネマを観たような気分になる作品。
ただ福田作品はやっぱり少しコミカルなものの方が個人的には好 -
Posted by ブクログ
たまたま巻き込まれ系のユーモア系を立て続けに読んでしまった
事を後悔...し始めたのは最初の数ページ。
巻き込まれ過ぎだろ!? つーくらいもう普通ならお手上げなくらい
なトラブルを抱えこむ主人公。もうここまでくるとお人好しというより
無責任に近い(笑)。 でも一つ一つの問題に誠実に対処しようとする
彼がイジらしい。
どうやって事態を収集するんだろうと思って読んでいると、
アレ? なんかごく自然に解決していってるんですけど(笑)。
でも安直に不自然にではなくいくつかの問題がリンクして、パズルが
解けるように解決していく様は流石にミステリ小説!
オススメ出来る作品スね。