福田栄一のレビュー一覧
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ネタバレがまくら市という架空の町を舞台に、様々な事件に遭遇する作品集です。
5つのお話が収録されておりますが、どれもとても興味深い内容でした。
1.弓投げの崖を見てはいけない
5年目の結婚記念日のプレゼントを買いに行った帰りに若者たちの不注意で事故に遭い、しかも証拠を消す為に殺そうとするなんて…。
犯人たちへの憤りとともに、このお話に一気に引き込まれました。
しかし登場人物のうち3人が物を持ったまま走る描写があり、最後に車で跳ねられた人物の手に持っていたものが飛んでいくシーンがありましたが、具体的に誰かは書かれておらず…。
結末を読者に委ねる展開はあまり好きではなかったのですが、あとがきを読んでびっ -
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ドラマ化されてるのは全くしらなかったな。
全体としてはよく練られているのではないかなと思った。玉突きのように連鎖していく関係性はどうしたってご都合主義になっちゃうし、主人公のスーパーマン具合なんてその最たるものではあるけど、まぁ意外と割り切れる。
中学生でどんな修羅場くぐってんだ(笑)
二十歳そこそこの若者と主人公とすると、過去の積み重ねは小中高くらいになっちゃうわけで、有象無象に対する経験をその時代に経たことにならざるを得ない。そこにそんなバカなが生まれちゃうという根本的な難しさを抱えつつ、それでも自分も若いころは苦労したよな的な遠い目で、ついついそのハードルをくぐっちゃう。良くも悪く -
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・書店で、今年の夏のはじめ、目に留まり購入。
・主人公、信之は、現在無職、しかも親友と思っていた男にだまされ、お金に、そして
彼女までも奪われるという過去を持つ。
・勇は、現在、老人ホームに入居しているおじいさん
学生の時のお世話になった女性に恩返しがしたいと大金を持ち歩く
・リサ、日系アメリカ人LAから、おばあちゃんの知り合いを探しに日本に
・全く接点がなかった三人が、それぞれの目的を果たすべく、行動を一緒にする。
・信之はひょんなことから、勇が常時700万円の大金を持ち歩いている事実を知る。
・そのお金があれば、サラ金の借金を返し、人生をやり直せる・・・
・勇に山形まで車で送る -
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不可能犯罪ばかり起きる架空の街
「蝦蟇倉市」を舞台に、
五人の人気作家が書き下ろした短編集。
SFやファンタジーでは時々見受けられる
「シェアードワールド」というものらしい。
街のどこに何があって、市長はどんな人で、
という設定は作家陣がアイディアを持ち寄ったとか。
そのため作者が違っても、街の描写などは共通点があって
何というか「安心して読める」(^ ^
でもやはり作者によって切り取るポイントや目線、
事件の展開や「謎解き」のプロセスは違い、
何より文章の温度・湿度・テンポ感など
文体の違いも楽しめる(^ ^
しみじみとした余韻が残るもの、
「んなアホな」とツッコミたくなるもの、
ふわ -
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がまくら市という架空都市の舞台を各作家たちがシェアして描かれた作品集
伊坂さん目当てで購入して読んだ。
想像以上におもしろかった。
道尾秀介さんの作品が最初でよかったと思う。
多視点で描かれていてミステリーとして楽しめたし、
伏線や環境設定も詳しく描かれていたので、その後の
ほかの作家の作品へのリンクが見つけやすくなっていたと思う。
伊坂作品も登場人物の少なさ、限定された環境の中でもさらに狭い環境でキャラを立たせてすごいと思った。
大山さんの密室ものも不可能犯罪係という部署を設けて真知博士という人物が登場し、その後にも顔を見せておもしろい。
福田さんの「大黒天」はそれの真実を求める姉 -
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架空の都市を舞台にした連作短編集。
章ごとに作者が違い、それぞれクセのある文章
なのに、違和感なく1冊の中に納まっていました。
道尾秀介さん:どちらにしてもバッドエンドな感じで、
うわぁ!と思いましたが、実際に事件として起きる
としたら、こういう風に解決しきる前にぷっつりと
途切れる終わり方をして、その後も人々の暮らしは
続いていくのかと考えさせられました。
伊坂幸太郎さん:インパクトはそれほどでもないかなと
思いました。世の中にはきっと、こういう職業で
生活している人もいらっしゃるだろうと思いつつ
読み終えました。
各作家さんがどういう順番で物語を仕上げたのは
不明ですが、道尾さんがトッ