野村進のレビュー一覧
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コロナのご時世、介護職へ向けての研修になかなか参加できないことから、自分で知識を広げるには…ということで、書籍での知識吸収を図っている。
特に、7年前にオープニングスタッフとして介護職を始めた事業所では、当然利用者も年々ADLが低下し、認知症度も悪化していくわけで、問題行動を繰り広げるじいちゃん、ばあちゃんも出てくる。
昨年から「認知症を知る」ことを目標に掲げたこともあり、手に取った本。
認知症が重度化し問題行動が多くなると、グループホームでもお世話が難しくなる。そういった人は精神科病院への入院となってしまう。
著者は山形県の精神科病棟にある「重度認知症治療病棟」に長期取材し、入院中のお年寄 -
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一言では語れない、という形容詞がおそらく最もあてはまるであろう在日韓国人・朝鮮人の実態に切り込んだ労作。テーマが大きいだけに、ページ数も多目だが、これでも全体への糸口という程度であろう。作者の立場は、基本的には日本人の立場ながらも出来るだけ客観的、相対的に在日の人達の本質を描き出そうとしている。冒頭は、俳優にしきのあきらへのインタービューを筆頭に芸能界で意外と知られていないが多数いる在日スターについて描かれている。しかし、ネットなどでまことしやかに囁かれている面々は出てこない為、そのあたりをエグっているものと期待していただけに肩すかしを喰らった。まぁ、当然本書はどちらかというと社会学的な視点か
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ネタバレ筆者は老人介護施設や精神病院などに、取材をお願いして、長い時間をかけて、入居者と共に時間を過ごし観察した。認知症と今では言われるが、痴呆と呼ばれ、まだ理解もされない時期から長い観察はその個性あふれる症状と患者さん個々の持つ、いわゆる健常状態であった時の人となりも、家族に取材したり、介護職員にも取材したり、自分自身も当たり前に感じてもらえるほどの長い時間をかけ、患者さんの信頼もえ、人間性を掘り下げる。ほとんどが、別人のようになってしまうからこそ、普段の生活ができぬようになり、家族の手を離れることになった。だが、別人格と見えるようでも、実はその人が持つ価値観や人生への立ち向かい方、大きく影響する不
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脳の働きについてテーマ別にまとめられたとってもわかりやすい本。
「早期教育」「睡眠」「うつ病」「意識」「言葉」「環境ホルモン」などがテーマ。
「早期教育」については頷ける箇所がとても多かった。
早いうちから漢字が読めて書けて、4歳でトルストイの「戦争と平和」を読破して小学校入学時に共通一次が解けたからといってそれが人間としての成長になんらプラスにならないどころかマイナスになるリスクを何故だか(ここが脳の不思議)多く背負ってしまうことが多いとか。記憶力が優れているということと幸福ということはなんら関係ない。そういう優秀さを育てるよりは幸福を目的とした教育をするべきであるという結論。
この本自