岩嵜博論のレビュー一覧
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何年か前に話題になり、読んでみようと思っていた1冊。ビジネスのやり方も、価値観も変わってきているのは日本だけでなく世界での話で、その中に自分の興味のある分野の話もあったりでとても興味深く読めた1冊でした。
印象に残ったのは、無宗教を自認する割合が世界中で増えていること。欧米はキリスト教がベースにあるのかと思ったらそうでもなく、若者は60%が無宗教という国もあるとのこと。日本だけじゃないんだなと。
あとは意義をどういうスパンで考えるかという話かなと思いました。すぐに結果が出るわけでなくても、やらないとねという部分をやろうとする会社には交換が持てる。これって人対人でも一緒かなと。 -
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【壮麗さや歴史を取り払ってしまえば、出会い系サイトと比べて著しく複雑なことをやっている行政サービスはほとんどない】(文中より引用)
GDS(政府デジタル・サービス)が主導する改革により、一躍DXの成功例と見なされたイギリス政府。その変革に携わった人々が成功のヒントを記録に残した一冊です。著者は、GDSのチーム・リーダーを務めたアンドリュー・グリーンウェイ他。訳者は、日本ヒューレット・パッカード等で働いた経験を持つ川﨑千歳。原題は、『Digital Transformation at Scale: Why the Strategy is Delivery』。
DXの本質はテクノロジーを使いこ -
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パーパス 「意義化」する経済とその先
著:岩嵜博論 ・ 佐々木康裕
消費者は、「ただモノを買う人」から、「社会を良くするために消費をする市民」へと自らを変化させた。だからこそ、企業に対しても同様に、行動の変化と、活動の拡張を求めていく。今や、自らの存在理由を株主価値最大化だと捉える企業は、消費者の期待を満たすことはできない。消費者の企業への期待は、単純によいプロダクトやストレスのない体験を提供することではなく、社会をよりよい方向に進化させることへと変化している。
「パーパス」は、「社会的存在意義」と捉えるのが適切である。企業が社会的な責任を果たす上で求められる「存在意義」は何か、企業は何の -
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ネタバレ第3章 課題リフレーミング
p.54 初期視点とは、プロジェクトの初期段階に存在する、課題認識に対する切り口、着眼点だ。デスクリサーチや時代分析などの課題のリフレーミング手法を使って、課題認識に対して外部情報をインプットし、さらに収集した情報を整理することで、カメラをコレクションする、周辺グッズにこだわるといった初期視点が導出される。
第7章 機会フレーミング
p.175 機会発見においては、定性調査で得た定性情報をこれまでとは異なる着眼点・見方で切り取ることで、新しい市場が生まれる領域を探索していく。
例えば、化粧品が対象市場だとすると、従来の女性向け化粧品に加えて、男性向け化粧品という新 -
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アメリカのシビックテック第一人者による、市民が行政と協働して、社会問題を解決するためのシステムをデザインをするときの心得が書かれている本。
Code for Japan 代表理事の関さんの寄稿があるのも、日本の文脈での理解を助けてくれる。
「シビックテック」と聞くと、テクノロジーの問題だと思われがちではないだろうか? だが著者は、コードが書けなかったことを告白している…。
むしろ「シビック」の方が重要のようだ。行政という、市民感覚からは「お役所仕事」として敬遠されがちな異文化と対等に活動できるようになることが、シビックテックの最大の効果である「変化」をもたらすのだ。
公共をよりよくしていくシ -
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「パーパス経営」についての武蔵野美術大学教授とビジネスデザイナー2人の共著。
要所を押さえながらも読みやすい本だと思う。
まずなぜ先進的企業が挙って「パーパス」を策定するのか、その背景にある社会の流れが解説される。
その上でパーパスを策定することによるメリットに触れ、それを実装するまでのプロセスを説明する。さらにパーパスを定めて効果的に駆動させている先進企業の具体的な取り組みを紹介する、という全体の構成になっている。
「パーパス」とは企業が存在することによる「社会的意義」である。これが消費者から求められるから各社は自社のパーパスを定める動きをとっているわけだが、ではなぜパーパスが必要とされ -
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ブランドの今後の在り方を考えさせられた本。Z世代がお金を使うメイン層になるときには(欧米諸国では既にかなり大きな影響力を持っている)大きなゲームチェンジャーとなりそう。しかし、日本はそこまで環境意識やサスティナへの意識が欧米に比べ高いと思えないのが本音。1世代か2世代くらい遅れてこの欧米諸国のムーブメントが来そうなので、今から準備しておくとポジションが取れそう。
- 社会的地位は金銭的な富とはリンクしなくなった。むしろ、その人のスタンスやスタイル、健康に対する考え方、倫理意識、社会的影響力、環境保護へなどの姿勢とリンクしている
サーキュラーエコノミー=環境へのインパクトを考慮し設計された -
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ネタバレなぜ世界的にパーパスが流行しているのかが2,3章あたりに書かれているので、会社メンバと足並みを揃えるには良い。
政治よりも民間企業が変化を主導することが期待されている。
本来パーパスとは社会的な存在意義(会社のVisionやミッションは会社がどうなりたいというポジションであるのに対して、パーパスはどんな社会を作りたい、そのために会社としてなにをする)的な定義となっています。本書だけでなく、一般的にそのような解釈をされることが多い。
自社のような小さな組織でそこまで意義を求めるかどうか?
まずは社会を社員+その家族くらいの見えやすいターゲットとして捉えてみてはどうかかと思う。
一方で、 -
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