【感想・ネタバレ】パーパス 「意義化」する経済とその先のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

何年か前に話題になり、読んでみようと思っていた1冊。ビジネスのやり方も、価値観も変わってきているのは日本だけでなく世界での話で、その中に自分の興味のある分野の話もあったりでとても興味深く読めた1冊でした。
印象に残ったのは、無宗教を自認する割合が世界中で増えていること。欧米はキリスト教がベースにあるのかと思ったらそうでもなく、若者は60%が無宗教という国もあるとのこと。日本だけじゃないんだなと。
あとは意義をどういうスパンで考えるかという話かなと思いました。すぐに結果が出るわけでなくても、やらないとねという部分をやろうとする会社には交換が持てる。これって人対人でも一緒かなと。

0
2023年12月30日

Posted by ブクログ

社会的存在意義。。人が人として生きるうえでの様々な関わりの一つに企業というものがあり、その組織形態は本来、個人では達成できないことを実現しながら一人一人がより豊かになっていくことを目的としているはずである。その豊かさについての定義が変遷してきていることを捉えながら個人としても組織としてもアップデートしていくことが必要だな。。と感じた。仕事の上だけでなく、力強く実行していきたい。

0
2022年03月13日

Posted by ブクログ

これからの時代は、経済活動を行うことは利益を求めるだけではなく、社会問題や課題を解決に繋がる行動が主流になる。会社に求めるのは、やりがいや価値観があうかが大切になる。色々な会社の事例が多く取り入れらており、わかりやすく読みやすい本だった。

0
2022年01月22日

Posted by ブクログ

「パーパス」流行りではあるが、事例から設定の仕方までよく書けていて、パーパスを設定してみようという人におススメ。ただ、ちょっと「パーパス」がサスティナビリティに寄りすぎていることと、これだけサスティナビリティに寄っているのに、装丁や4色刷りなのはどうかなあ?知らなかった事例、日本企業の事例もあり、これまでとパーパス時代の考え方もよく整理されていて使えると思う。

0
2022年01月14日

Posted by ブクログ

新しい資本主義経済に対して、指針を示している良書。自分達だけが得をするビジネスは、市場から評価されなくなり300年後の未来を想像しながらビジネスの意義を見つけ出すことの重要性が書かれている。
今まで社会貢献活動を行えるのは利益が潤沢にある大企業ばかりだと思っていたが、アメリカでは創業間もないスタートアップが、パーパス起点の事業展開を既におこなっており、それが利益創出につながっている事例などもあることから、日本での事例がどの段階で出来るか非常に楽しみ。

0
2022年01月01日

Posted by ブクログ

パーパス 「意義化」する経済とその先
著:岩嵜博論 ・ 佐々木康裕

消費者は、「ただモノを買う人」から、「社会を良くするために消費をする市民」へと自らを変化させた。だからこそ、企業に対しても同様に、行動の変化と、活動の拡張を求めていく。今や、自らの存在理由を株主価値最大化だと捉える企業は、消費者の期待を満たすことはできない。消費者の企業への期待は、単純によいプロダクトやストレスのない体験を提供することではなく、社会をよりよい方向に進化させることへと変化している。

「パーパス」は、「社会的存在意義」と捉えるのが適切である。企業が社会的な責任を果たす上で求められる「存在意義」は何か、企業は何のために存在するのかという問いに、明確な答えを提示することが求められる、

本書の構成は以下の8章から成る。
①「意義化」する経済7つの変化
②ビジネスにおいてパーパスとは何か
③なぜ、世界は急速に意義化するのか?
④パーパス起点のビジネスのあり方
⑤パーパスを規定する
⑥ステイクホルダーと協働する
⑦パーパスをビジネスに実装する
⑧意義化する経済の、その先

現在では、パーパスを前面に打ち出し、新たな関係性を提供しながら社会的責任を果たしているという企業が多いとは言えない。しかし、確実にブームとして終わるのではなく、これからの大きなうねりとしてビジネスモデルの多くを席捲していくことに疑いはない。

パーパスへの比重の置き方も、環境や規模感やマーケット等に応じて全て同じではなく、同じであることを求めてもいない。しかし、どこかで社会的意義への理解につながる方向であれば、大きなずれはなく、共存共栄は可能でもある。

社会的意義を綺麗事・他人事として捉えているようでは、これからの消費者に見透かされ、見捨てられてしまう。根底で繋がり理解しながら、共に歩む中で新たな関係が求められる。

本書では、わかりやすい具体例だけではなく、自組織におけるパーパスの見つけ方までが説明されている。

すぐに答えが出るものではないが、自分なりに自社のパーパスを捉えながら新しい世の中への備えを怠ることなく、模索し続けていきたい。

0
2021年12月13日

Posted by ブクログ

ミッションを超えて社会的存在意義が重要なものとなり、企業が利益を上げ、納税、行政が社会課題を解決するという役割分担の時代から、企業が持続なコミュニティの維持に関わるということは、企業の持続的な成長につながる。
効率性→適応性 予測可能性→臨機応変さ 静的→動的 大量供給→個別供給
多様化するニーズによって、パブリックの限界が見え、プライベートとの境目が分かりにくくなっている現在に必要なものは対話によって、パーパスを明確に持ち、リゾームのような有機的な関係性なんだと感じた。

0
2021年09月03日

Posted by ブクログ

企業は利益しか追求していないんだと思っていたけど、そういう企業だけじゃないということがわかった。公共に利益をもたらそうとするとどうしてもボランティア的な発想しか出てこないけど、収益化して継続できないと意味がないし、それは不可能なことではないんだと思った。相変わらず私の知識が追いついていないせいで理解できない部分が多かったので星4。ビジネス用語の勉強をしてから読み直す。

0
2023年07月10日

Posted by ブクログ

「パーパス経営」についての武蔵野美術大学教授とビジネスデザイナー2人の共著。
要所を押さえながらも読みやすい本だと思う。

まずなぜ先進的企業が挙って「パーパス」を策定するのか、その背景にある社会の流れが解説される。
その上でパーパスを策定することによるメリットに触れ、それを実装するまでのプロセスを説明する。さらにパーパスを定めて効果的に駆動させている先進企業の具体的な取り組みを紹介する、という全体の構成になっている。

「パーパス」とは企業が存在することによる「社会的意義」である。これが消費者から求められるから各社は自社のパーパスを定める動きをとっているわけだが、ではなぜパーパスが必要とされるようになったのだろうか?
筆者は「政府やメディアに対する市民の不信が高まり、代わってその空白を埋めるのが企業になったから」「高等教育の普及によりマクロな社会課題を消費者が意識するようになったから」という答えを与えている。

個人的には、これらに加えて製品・サービスの新たな差別化戦略としてパーパスの標榜が出てきたこともあると思う。米の作家ダニエル・ピンクは、人々の価値を感じる対象は「製品→サービス→経験」へと遷移していくと表現して支持を得たが、この延長線上で消費者は「企業が持っている社会的意義」で何を買うかを決めるようになったのだ。

本書で紹介される企業の多くはグローバルで巨大なB2C企業が殆どだったが、個人的にはB2B企業のパーパスへの取り組み方に関心があるので、これについてさらに調べたいと思った。

パーパスに基づく経営は不可逆なものだ。その拡散するスピードは予測できないが、いずれ凡ゆる企業がパーパスを表明することを強制されるようになるだろう。
その意味で今の段階でパーパス経営についての基礎的な理解は必須の知識である。本書はその目的に適う書籍だろう。

0
2022年11月27日

Posted by ブクログ

いちミレニアル世代として、パーパス経営への共感は確かなものであることを、本書で掲げられているさまざまな先進企業の事例を見て再確認した。
自分の勤め先も変わっていくべきと思うが、経営陣から漏れ聞こえてくる本音はまだまだ「儲けてナンボ」。
どうやったら変わっていけるのか…

0
2022年05月10日

Posted by ブクログ

ブランドの今後の在り方を考えさせられた本。Z世代がお金を使うメイン層になるときには(欧米諸国では既にかなり大きな影響力を持っている)大きなゲームチェンジャーとなりそう。しかし、日本はそこまで環境意識やサスティナへの意識が欧米に比べ高いと思えないのが本音。1世代か2世代くらい遅れてこの欧米諸国のムーブメントが来そうなので、今から準備しておくとポジションが取れそう。


- 社会的地位は金銭的な富とはリンクしなくなった。むしろ、その人のスタンスやスタイル、健康に対する考え方、倫理意識、社会的影響力、環境保護へなどの姿勢とリンクしている

サーキュラーエコノミー=環境へのインパクトを考慮し設計されたビジネス
- 回収
- 生産の適正化(つくりすぎをやめる)
- リペア(リペア方法のシェアも)
- シェア型のモデル(エアビー)


- URTH の植樹の仕組み
- IKEA 生活全体を2030年までにサーキュラーエコノミー化する

- 売り切り型からループ型へ

0
2022年03月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なぜ世界的にパーパスが流行しているのかが2,3章あたりに書かれているので、会社メンバと足並みを揃えるには良い。

政治よりも民間企業が変化を主導することが期待されている。

本来パーパスとは社会的な存在意義(会社のVisionやミッションは会社がどうなりたいというポジションであるのに対して、パーパスはどんな社会を作りたい、そのために会社としてなにをする)的な定義となっています。本書だけでなく、一般的にそのような解釈をされることが多い。

自社のような小さな組織でそこまで意義を求めるかどうか?

まずは社会を社員+その家族くらいの見えやすいターゲットとして捉えてみてはどうかかと思う。

一方で、目的は可能な限り大きく持ったほうが良いかも、とも思う。社外の人間に共感・共鳴を呼ばない存在意義は自社内だけの視野狭窄になってしまう危険性あり(物事の見方を変えないと根本的な考え方を変えられない)

我々が地球上で生活できるのは、環境が破壊されればビジネスどころではない。

資本主義の転換期。新しい資本主義への挑戦。人類の歴史と資本主義の歴史を比べると今の状況が異常である。

2020年Ipsosの調査によると、日本人の気候変動に対する意識は世界でもダントツで低い。安定志向と言うか、平和ボケと言うか、地球人として、一丸とならなければならない時代に、環境保全の面でも遅れを取っているのではないか?

0
2022年01月13日

Posted by ブクログ

前職20年目の転職とコロナ禍の影響の中、世界的なパーパス重視の流れはこれまでの自分のキャリアで最も大きな変化。代理店クリエイティブとしてクライアント担当を出世させる為に働いているような感覚をふと抱き、思い切って社会課題解決をしている企業に移って本当に正解だったと思う。本書の終わりに著者が締める言葉、「この本の読者の方が、自分が所属する企業が、パーパスを持った企業になるその変化の担い手となることを願ってやまない。」が、気持ちを新たに明日からのチャレンジに背中を押してくれた気がする。

0
2021年11月21日

Posted by ブクログ

これが全てとは言わないが、gen Xや、ミレニアルの考え方がわかる。
欧米の企業取り組みがサスティナブルにシフトしていくのが分かる。大量消費の時代は終わり、7代先のことを考える長期視点に変化している。

0
2021年09月23日

Posted by ブクログ

パーパスという言葉を初めて知った。
社会課題が増大し注目度が高くなる中で、若者世代中心にその関心度は高い。
企業としても、社会課題を意識した活動をしないとこれからは生き残れない事態になってきている。
社会課題に真正面から向き合い、企業活動の意義(パーパス)を明確にして、口先だけではない、真剣な取り組みをしていく必要性を強く感じた。

0
2021年09月18日

Posted by ブクログ

SDGsとESGってどう違うの?とお客様によく聞かれます。ざっくり言うと、SDGsが目標でESGがその目標の為の手段です。そのなかで今の世の中は、パーパスという"何のために"という意義化が重要視されてます。 でもね、どの会社も人も、パーパスなんて言葉がない時から、何かをする時に"何のために"も無く行動することって、多分おそらく無いんです。 だから大袈裟にパーパスって言うけど、それぞれが何かの意義の為に何かのアクションを仕事や私生活でしてるんです。 それが、組織になると難しいのは、"何のために"の意義の部分の目標への矢印を会社全体で同じ方向を向き、マンパワーで進むって事が難しい。 それを瞬発的に理解してもらい、進める事が出来ても、持続的に続ける事が難しい。 目標までの道のりが長いと中弛みするから、その目標までの目的地までの関門の設定が難しい。
だから、本や知識では理解し、実施したいけど、現実的に実務で落とし込む事が難しい。 もうね、難しい事だらけです。 でも僕は、関わる方とウィルビーイング(持続的な幸せ)な関係を作りたいというシンプルな気持ちで仕事をしています。この本には、実務への落とし込みの方法は少ないけど、こうありたいよね!ってのが、たくさん詰まってました。

0
2023年11月11日

Posted by ブクログ

パーパスが注目されている背景、株主資本主義からステークホルダー資本主義への移行、Z世代の価値観、パーパス先進事例などがわかりやすく説明されている。

読みやすかったし、パーパスってやっぱ大事かと!となったが、特に新しい発見はない。パーパス経営をある程度知っている人はまあそうだよね、となる感じ。
一方で、普段パーパスとかに触れてない人(特に日本人)からするといまいちピンとこないかも。

0
2023年01月17日

Posted by ブクログ

最近、いろんなところで目にするパーパス。
まずは基礎がら学ぶべく、本書をチョイス。

1章から読むとダレてきたので、4章の具体的なところから読むと頭に入りやすかった。

さて、これを手始めにパーパスについて学んでいこう。

0
2022年05月27日

Posted by ブクログ

 メッセージを受け取る側が「なるほど、勉強になるな」と「あの人はいつも正しいことを言ってくれるな」と感じてブランドを好きになることはほとんどない。人々が反応するのは、正しいだけでなく、おもしろい、格好いい、大胆、痛快など感情が動くようなメッセージが届いたときだ。
 パーパスは、適切なコミュニケーションやクリエイティブと組み合わさることで、初めて消費者に伝わり、インパクトを持ち得る。「良い子」「真面目」だけで終わらないメッセージの工夫の試行錯誤とプラクティスの確立が今後ますます欠かせないだろう。これまで経営書などで語られてきた「パーパス」は、この観点に関する配慮があまり十分でなかったように感じられる。

 ビジネスがループ型になることで、消費者とブランドの新しい接点はこれから劇的に増えていく。
 OnやIKEAの例では、サブスクリプションやリペアなどループ型を前提とした新たなビジネスモデルが、サステイナブルな配送、製造方法の確立などへの姿勢とセットになり、かつユーザにその思想が丁寧に伝えられている。
 これまでのビジネスが「作って、売って、終わり」という単線型だったとしたら、消費者と心理的につながり、消費者と企業の間でモノがループし続ける時代においては、その円環の中で複数の課金ポイントを構築していくようなビジネスモデルが立ち上がっていくだろう。

 URTHは、取り扱っている製品だけを見れば、単なる「カメラの周辺機器メーカー」とも捉えかねない。しかし、URTHは写真撮影を「人と自然がつながりを深める行為」と考え、売上の一部を森林再生などに充てる活動を行っている。そして、URTHのユーザは、製品を購入する、ニュースレターに登録する、などブランドとインタラクションをするごとに植樹に貢献できる。

0
2022年03月26日

Posted by ブクログ

パーパスを明確にし、ともに目指す仲間を集め、どのような協業ができるかを考える。
あたりまえなのになかなか実現できないのは、なぜだろう?

0
2021年12月25日

Posted by ブクログ

ゆっくり読んだからかもしれないが、事例は多く体感できた一方で、繰り返されるこれがトレンドではないということや必然性についての説得力はあまり感じられなかったと思う。

0
2021年11月28日

Posted by ブクログ

入門的に読むには最適。具体例も豊富。1日で一気に読めたし、筆者作成のイラストが概念理解に役立った。

Harvard Business Reviewのパーパス特集が最近単行本として出ていたので、それとセットで読むと理解が深まりそうな印象です。

0
2021年10月23日

Posted by ブクログ

若い人の企業への期待が、ただ商品を買うことから、社会をよくするために消費することに変わってきた。企業は何のために存在し、社会においてどのような責任を果たすべきか、問われるようになったと指摘している本。

0
2021年10月01日

「ビジネス・経済」ランキング