【感想・ネタバレ】パーパス 「意義化」する経済とその先のレビュー

あらすじ

2020年代「最重要コンセプト」である「パーパス(=企業の社会的存在意義)」、最良の入門書であり実践書。
SDGs、気候変動、ESG投資、サステナビリティ、ジェンダーギャップ、テクノロジーへの反発……社会課題の解決が戦略の中心に置かれる時代の、「利益の追求」と「社会を良くする」を両立させる新しいビジネスの形とは。
理想(社会善)と現実(利益)の葛藤の中でもがくすべてのビジネスパーソンへ。

今、なぜこれほどパーパスに注目が集まるのか。それは、社会そのものが「意義化」しているからだ。本書は、パーパスへの注目を「点」で捉えるのではなく、世界がなぜ意義化しているのか、未来はどこに向かうのかの流れを「線」で描いた。

なぜ、ここ数年でサステナビリティへの取り組みが一気に進んだのか。
なぜ、急速にESG投資の存在感が増しているのか。
なぜ、株主資本主義が見直され、ステークホルダー資本主義というコンセプトが登場したのか。
なぜ、Z世代は民主社会主義を支持するのか。
なぜ、シリコンバレーのバイブル『リーン・スタートアップ』の著者は新しい証券取引所を作ったのか。

本書を読み終えたとき、すべての現象がつながり経済の未来が見えてくる。
目次
はじめに
1章 意義化する経済7つの変化
2章 ビジネスにおいてパーパスとはなにか?
3章 なぜ、世界は急速に「意義化」しているのか
4章 パーパス起点のビジネスのあり方
5章 パーパスを規定する
6章 ステークホルダーと協働する
7章 パーパスをビジネスに実装する
8章 意義化する経済の、その先
おわりに

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Posted by ブクログ

ネタバレ

なぜ世界的にパーパスが流行しているのかが2,3章あたりに書かれているので、会社メンバと足並みを揃えるには良い。

政治よりも民間企業が変化を主導することが期待されている。

本来パーパスとは社会的な存在意義(会社のVisionやミッションは会社がどうなりたいというポジションであるのに対して、パーパスはどんな社会を作りたい、そのために会社としてなにをする)的な定義となっています。本書だけでなく、一般的にそのような解釈をされることが多い。

自社のような小さな組織でそこまで意義を求めるかどうか?

まずは社会を社員+その家族くらいの見えやすいターゲットとして捉えてみてはどうかかと思う。

一方で、目的は可能な限り大きく持ったほうが良いかも、とも思う。社外の人間に共感・共鳴を呼ばない存在意義は自社内だけの視野狭窄になってしまう危険性あり(物事の見方を変えないと根本的な考え方を変えられない)

我々が地球上で生活できるのは、環境が破壊されればビジネスどころではない。

資本主義の転換期。新しい資本主義への挑戦。人類の歴史と資本主義の歴史を比べると今の状況が異常である。

2020年Ipsosの調査によると、日本人の気候変動に対する意識は世界でもダントツで低い。安定志向と言うか、平和ボケと言うか、地球人として、一丸とならなければならない時代に、環境保全の面でも遅れを取っているのではないか?

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2022年01月13日

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