あらすじ
「シビックテック」とは、市民が主体的に行政組織と連携し、テクノロジーを活用して社会課題を解決したり、生活の利便性を向上させるための取り組みのこと。特にデジタル庁の発足以降、こうした民間と公的機関との協働に注目が集まっています。
本書は、米国のシビックテクノロジストの第一人者による、エンジニアやデザイナーが公共部門の中で活動するための知見と心構えを提供する一冊であり、行政DXが求められる今まさに必要とされる内容です。
日本語版寄稿:関 治之(Code for Japan 代表理事)、高橋征義(日本Rubyの会 代表理事)
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Posted by ブクログ
アメリカのシビックテック第一人者による、市民が行政と協働して、社会問題を解決するためのシステムをデザインをするときの心得が書かれている本。
Code for Japan 代表理事の関さんの寄稿があるのも、日本の文脈での理解を助けてくれる。
「シビックテック」と聞くと、テクノロジーの問題だと思われがちではないだろうか? だが著者は、コードが書けなかったことを告白している…。
むしろ「シビック」の方が重要のようだ。行政という、市民感覚からは「お役所仕事」として敬遠されがちな異文化と対等に活動できるようになることが、シビックテックの最大の効果である「変化」をもたらすのだ。
公共をよりよくしていくシビックテックの活動に、多種多様な人々が長いスパンで関わる社会になることを、私は望んでいる。