稲見一良のレビュー一覧

  • 男は旗

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    内容(「BOOK」データベースより)

    大海原を制覇し、その優雅な姿は“七つの海の白い女王”と嘔われたシリウス号も今は海に浮かぶホテルとして第二の人生を送っていた。ところが折からの経営難で悪辣なギャングに買収されてしまう羽目に。しかし!シリウス号に集う心優しきアウトローどもが唯々諾々と従う筈はない。買収の当日、朝まだきの海を密かに船は出航した。謎の古地図に記された黄金の在り処を求めて…。

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    2019年01月11日
  • ダック・コール

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    面白かった。
    読みやすくて、鳥にまつわる話として飽きることなく読めました。すべてのストーリーで余韻もよかったですね。とても残念なのは、ミステリーを期待してよんだのでちょっとテンションにはあってなかったですね。物語としてはとてもよい作品だったと思います。

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    2016年01月02日
  • ダック・コール

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    ネタバレ

    望遠が一番好き。
    こんなに素晴らしいのに世間の反応がイマイチ、ということが自分にもよくあるので若者の気持ちが分かる。切ない。
    ホイッパーウィルの最後は美しかった。
    行動力のある少年たち、見てるこっちは心配だけど自分には真似できないからちょっと羨ましい。

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    2015年05月24日
  • ダック・コール

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    ネタバレ

    いいわけではないが書いておこう。
    私は鳥が嫌いだ。

    というわけで、私は鳥が嫌いだから、鳥の話も嫌い。
    それだけ?

    うん。それだけ。

    確かに鳥の話ってわけでもない。
    野鳥を愛でる友の会の話ってわけでもない。
    どちらかと言えば、バードウォッチャーに喧嘩を売っているような話もある。

    それでもあまり好きになれないんだよね。

    面白いことは面白いんだ。

    豪邸に忍び込んで密漁をしようと言う話。
    成功するのか、失敗するのか、捕まって牢屋にぶち込まれるのか、逃げおおせるのか。

    ドキドキしながら読み進めていたのも事実。それでも、どうしても好きだ。とか良かったとか言えないんだよね。

    ま、バイアスで★

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    2015年01月04日
  • ダック・コール

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    野鳥や自然の描写が細やかで美しい。6つの短編が収められていて、どの登場人物もゆずれないロマンや誇りを持っている。個人的によかったのは「密猟志願」少年と初老の男性との触れ合いもよく描かれており、心和んだ作品だった。

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    2014年07月06日
  • 猟犬探偵 2 サイド・キック

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    猟犬探偵続き出てたんだ~。稲見さんは亡くなられて久しいからこれ以上は続編も難しそうですが…
    まだ続いたら嬉しいなあ。

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    2013年05月13日
  • 猟犬探偵 2 サイド・キック

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    前作「セント・メリーのリボン」が印象的なラストだったのに比べ、本作はちと劣る印象。特に中盤の3人の殺し屋が出てくるくだりに、若干のガッカリ感がある(えっ、そういう話にしちゃうのっていう)。

    作品の持ち味自体は前作同様なので、前作が好きだった人ならハズレはない。

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    2013年05月06日
  • 猟犬探偵 1 セント・メリーのリボン

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    この漫画家さんは姉が好きで犬を飼うを読んで泣かされた思い出があります。孤高のグルメも面白かったな。この方の描かれる稲見さんなら、と言うか稲見さんの漫画化か、と買わざるを得ない状況でした。

    なんだか皆すごく善人に見えますね。
    個人的にもっと竜門さんは強面だと思っていたのですが。それにしてもこの方が描かれる竜門さんのお話は気になります。楽しみですね~。でも個人的には稲見さんにもっと猟犬探偵シリーズを発表していただきたかったなあと思います。

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    2011年12月24日
  • 猟犬探偵

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    まさに「ヒーロー」っていう感じです。オトコっぽい主人公がかっこいい。
    守られたい、預けたい・・・。そんな妄想をしてしまうような一本芯のとおったオトコの話でした。
    仕事が出来て、筋が通っていて、喧嘩が強くて、強欲でない・・・
    そんな素敵な男子が居たら「惚れてまうやろーーー!!」ってなります。
    土地の名前が自分の馴染みのある地名ばかりで、イメージが湧きました。

    このシリーズ、読んでみたいなぁ・・・と思いました。

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    2011年11月27日
  • ソー・ザップ!

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    93年に初版。2008年に再版。それだけ出て埋もれてしまっている癌で亡くなった稲見さんの第二作である。初期の作品は正統ハードボイルドだったと聞いていたが、まさしくビターな味付けだった。

    命を賭けた戦いをしないか。

    荒くれ者の集まるパブでそう切り出された四人の男たちが、
    「死ぬ気なんだな。撃ち殺されても文句ないんだな。人を撃てる、こんな機会を誰が断るか。」と即決で受ける。

    稲見さんの得意な狩猟の智識、サバイバル、ガン、そして「男の理屈」が満杯の作品である。もっとウェットなラストかと思っていたが、最後まで命のやり取りは本物だった。

    「遊びはな、真剣にやるもんだ」
    たぶん、女には絶対にわから

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    2011年10月21日
  • 猟犬探偵

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    続編です。楽しみに読みました~

    のっけからトナカイの話、ちょっと異色のクリスマス話だな~とおもって読みました。そういえばちょうどこの頃でしょうか。子猫物語なんて映画が公開されて、主役の子猫は何匹か犠牲になった、なんて話を聞いたことがあります。作者が映像業界にいらした、と言う事もあり、CMに使われて疲弊し、死んでしまった猫の話なんて背筋が寒くなりました。そりゃあ、人間と動物が同じように演技できるわけではないですしね。

    稲見さんの小説に出てくる人物は男性も女性も老いも若きも颯爽としている人が多いですね。毅然とした態度で、自分の道を選択していく。その生き様がかっこいい。

    読み終わった後に

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    2011年08月05日
  • 猟犬探偵

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    行方不明になった猟犬を探す専門の猟犬探偵が出会うさまざまな事件。人情が漂うハードボイルドな猟犬探しを面白く読んだ。これは二冊目らしい。一冊目も読んでみようっと。

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    2011年09月17日
  • ソー・ザップ!

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    匂いがする一冊。登場人物の素性が説明でチラリと出るのですが、もっと会話の中でそれぞれの人物の人生を想像させてもよかったと思います。

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    2010年02月24日
  • ソー・ザップ!

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    再販したんですね!!
    とりあえず喜び勇んで本屋に行きました。

    自分は狩猟とか争いとかは作り物の世界でも見るのはあまり好きではない人間です。でも自分が普段口にしている魚や肉、野菜はそれを収穫し、殺傷してくれている人たちが居るからこそ食生活が成り立っていると言う事を忘れてはいけないとは思ってはおります。(普段はあまり考えませんが)食うために狩る。本当はそれが原点なんだよなあ、なんて思いました。

    この話は人狩りの話だし、男と男のぶつかりあいが(精神的・肉体的に)一番のお話の本筋だとは思います。が、自然に対する敬意や他者から押し付けられたルールではなく、自分のルールとモラルを持って世界と向き

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    2009年10月07日
  • 猟犬探偵

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    宝島社の2006年版「この文庫がすごい」で堂々の第2位となった中短篇集『セント・メリーのリボン』。その表題作『セント・メリーのリボン』で登場した「猟犬探偵」竜門卓と狼のような風貌をした相棒の犬ジョーの仕事ぶりを描く連作集。「竜門猟犬探偵舎」が請け負う仕事は、何らかの理由で失踪した猟犬を探し出すこと。祖父の死により相続した大阪府能瀬の3万5千坪の山の中で貧乏暮らしをしながら、自身も猟を嗜む。寡黙で、タフで、弱い者に優しく、長いものには巻かれない。体を鍛え、自らに課した規範に則って、プロの仕事に徹するが、自分の矜持を守り、他人の誠実さに応えるためには、時にビジネスを超えて行動する・・・。竜門はくた

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    2009年10月04日