あらすじ
竜門卓は失踪した猟犬探しを生業とするアウトロー探偵。5年程前に、祖父の死によって膨大な山地を相続し、人里離れた山奥で相棒のジョーとともにつつましやかな生活を送っている。猟犬探しの謝礼は、自分が決めた額しか受け取らず探す犬の種類も限定するような、自分のポリシーを頑なに貫く、ひと筋縄ではいかない男。そんな竜門のもとに、その腕の良さを聞きつけ、また新たな仕事が舞い込んで来た……。
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Posted by ブクログ
焚火/花見川の要塞/麦畑のミッション/終着駅/セント・メリーのリボン
短編のハードボイルドだが、なんとも言えない雰囲気を与えてくれる。「男の贈り物」を主題としているらしいが、読後感が非常によい。特にこの短編の標題ともなった『セント・メリーのリボン』は盗まれた盲導犬をめぐってのストーリー展開だが、最後の終わり方がかっこ良すぎる。東京駅の赤帽の話「終着駅」は浅田次郎ワールドに近いか?
Posted by ブクログ
稲見一良さんの作品を漫画化?!そんなことできるの?と思ったけどできてるんだな、これが。無駄な説明なく進むけど、人物ひとりひとりに奥行きがある。で、猟犬とペットと盲導犬が描かれているんだけど、心が曇らないこと請け合い。犬が好きな人にオススメする。読み終わったら、“ああ、セントメリーのリボン!!!”って思うよ。