あらすじ
竜門卓は失踪した猟犬探しを生業とするアウトロー探偵。そんな竜門の元に、西日本海ファームのオーナー・菅井より、調教所から忽然と姿を消した老厩務員・田畑が連れ出した犬・ファング、そしてかつての名馬・ヴェガシールドの捜索依頼が。捜索に行き詰まっていた頃、恩義のある白川からは、また一つ犬探しの依頼が舞い込み……。自らの信念を貫く男の生き様の落ち着く先は何処に!? 2011年、フランス文化省より芸術文化勲章シュヴァリエ章を受章した、世界の谷口が贈る至高のハードボイルド叙情詩、完結編。
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Posted by ブクログ
猟犬探偵、竜門卓にまたまた奇妙な犬探しの依頼が舞い込む。果たして竜門は無事に犬を探し出すことが出来るのか…
相変わらず谷口ジローの作画には驚くばかりだ。まるでドラマを観るかのような描写に驚かされる。稲見一良の原作も味わい深く、男を感じるのだが、作画により、さらに臨場感が増している。
前作の『猟犬探偵① セント・メリーのリボン』も良かったが、この作品も素晴らしい。
竜門とハナ、セント・メリーの再会シーンには涙。そして、ラストにも涙、涙。この作品を読んでから、稲見一良の原作を読むのも良いだろう。
そうか、竜門にとってサイド・キックとは!
岩手の釜石と久慈が登場するのも嬉しい。