宇沢弘文のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
経済学の考え方とはどのようなものか?について、時代を追って解説されています。
難しいです・・^^;。正直言ってほとんどチンプンカンプンでした。
経済学の教科書、といった方が良いかも。
それでも、ちょっと道徳っぽいアダムスミスから始まって、型にはめようと苦心した新古典派経済学へ。
現実に即したものにしようとしたケインズ、そして、政治的に利用された?反ケインズで失敗・・というふうには読めました。
読んでいて思ったのは、経済学って、現象を一生懸命型にはめて説明しようとするんですけど、その時になにがしかの前提条件を決めなければならないんですよね。
でも、現実には条件が一定であるなんてことはなく、 -
Posted by ブクログ
日本の経済学界を代表する宇沢弘文氏による本であるということ、かつTPPでは経済学者では珍しく反対という立場で鮮明にしていたということで、彼の主張にふれておきたいと思ったので、手にとってみた。正直言うと、岩波でこのクオリティというのは頂けなかった。自動車社会に対する不安を考慮すべきという視点はそれなりに評価すべき点ではあったと思うが、議論の進め方がやや緻密さを欠いていた点で岩波らしさを感じなかった。なにより研究/執筆の契機となった問題意識の書き方が情緒的で具体的な論理に支えられたものではないところが好感が持てなかったのが、本書に対する強烈な感想である。感覚的に経済学に反感を持った人たちには非常に