宇沢弘文のレビュー一覧

  • 社会的共通資本

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    私の尊敬する
    大学の先生から
    ゼミで学びました

    どんな社会になっても変えてはいけない考えはあると思います
    基盤となる考えです

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    2020年09月27日
  • 経済学は人びとを幸福にできるか

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    夢中になりました。
    現代社会の課題に対する考察は、どれも共感できるものでした。むしろ今まで意識していなかったことを、不意に気付かされた印象です。
    中でも特に大事にしたいと思ったのは、教育と都市造りに関する論考です。
    教育に関する部分では、子を持つ親としてこれまでの認識を改める必要性を感じました。親はもちろん、教職に付く全ての人に知ってもらいたい内容でした。
    都市造りに関する論考は、言われてみれば納得の内容でした。ではなぜ今まで認識できなかったのか?それは自身で考えることを疎かにしていたから。そして他人の意見を鵜呑みにしていたからだと思います。
    素晴らしい読書でした。

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    2020年07月07日
  • 社会的共通資本

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    難しいことを易しく、経済学的視点から社会のシステムについて述べている。ポスト資本主義、アフター(ウィズ)コロナの社会システムとしてかなり素晴らしい案だと思う。2000年の著作。著者の慧眼に敬服。

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    2020年05月29日
  • 社会的共通資本

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    宇沢『社会的共通資本とは、一言で言えば「誰にとっても等しく大事なもの」を「社会にとっての共通の財産」として大切にしようということ..具体的には、「自然環境」「社会的インフラストラクチャー」「制度資本」の三つの大きな範疇に分けられます』

    教育も研究も社会的共通資本だよね。オススメ!

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    2020年05月04日
  • 社会的共通資本

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    2020.24
    良書すぎた。
    ・社会的共通資本とは、人伝的に魅力ある社会を持続的安定的に維持することを、可能にする社会的装置
    ・自然環境、社会インフラ、制度資本の3つで構成される。
    ・市場機構や、評価、官僚的な管理をされるべきものではない。

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    2020年05月03日
  • 自動車の社会的費用

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    この本にある経済学的な思考は誰にでも備わっているべきである。我々は、社会的な価値判断を前提として生きている。しかし、その社会的価値判断は一度下されると、再び検討されることがない場合がある。それが問題となるのは、本書の主題となっている「自動車通行に伴う社会的費用の発生」といったような、社会的価値判断が結果的に我々に被害を及ぼしている場合と言って良いだろう。
    1973年という、高度経済成長の盛りに上梓され、世に送り出された本書の提言は今もなお現実的なものとして、目の前で繰り広げられている我々の価値判断に伴う社会的活動を考え直すきっかけと、その際に必要な思考の土台を読者に対して提供している。
    当時、

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    2020年04月01日
  • 人間の経済

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     学生時代からずっと気にはなりつつも、恥ずかしながら、宇沢弘文教授の著作を読むのはこの歳になって初めてだと思います。
     テーマは「社会的共通資本」。
     読んでみての印象ですが、理論や論考で塗り固められているような内容を予想していたのですが、大いに(いい意味で)裏切られました。宇沢教授の自伝的なテイストも漂う内容で、それを辿っていくだけでもとても興味深いものでした。 久しぶりにとても楽しい本でしたね。

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    2020年03月13日
  • 人間の経済

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    難しい経済学の話が苦手な私にも、宇沢氏の弱者に対する眼差し、その根底にある氏の経歴、体験に触れることができます。一方で、日本の先行きについて暗澹たる気持ちにさせられる内容も多い。一読をおすすめしたい1冊です。

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    2019年04月04日
  • 自動車の社会的費用

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    現実の社会問題と経済学の理論とが、斬り結ぶさまを学ぶことができた一冊。

    自動車という、それなしには考えられない事柄に対しても、批判理論を展開し、同時に理論的な枠組みを越えた社会規範についても論じられている。

    社会経済における自由と公正に関する議論では、”応益負担””応能負担””応分負担”それぞれの方法の適応が課題となっている。最適な解はおそらく一つではないし、また、不変とも限らない。常に社会的な議論と合意形成の努力が必要であろう。

    その際には、本書で示されているような、実際の課題を正面から論じる勇気、その理論と規範とを論じる知性が欠かせない。

    今日、自動車に関して、新たな技術的、社会的

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    2019年02月03日
  • 人間の経済

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    私は大学時代、経済学部に所属していたが、この人の本をもっと早く読んでみたかったと思う。

    形而上学的な経済学、古典派、市場原理主義をズバッと批判し、「人の心」が大事だと説く。

    こんなにも感受的に、
    環境、医療、教育問題に心を配り、世の中のことを憂う経済学者が居るなんて知らなかった。

    当該著書は、理論的なところは省いているため、「社会的共通資本」についての本をしっかり読んでみたいと思った。

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    2017年07月25日
  • 人間の経済

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    「世のため人のために」、という言葉があるが、宇沢氏ほど、
    これを実践した方は、稀だろうと思います。
    世界的な経済学者でありながら、どこまでも、社会的弱者のために行動され、
    社会的矛盾と闘い、そして、悩み苦しみぬいた生き方は、
    後世を生きる私たちにとっては、かけがえないメッセージとなっています。

    どうやったって、社会は良い方向に変わらないし、やはり、お金が幸福になる上で、
    もっとも、確実な手段だと、小学生でも思うようになりました。
    まさに、消費者です。
    ソニー生命が2017年3月21日~3月27日の7日間全国の1000名の中高生に対し、「
    中高生が思い描く将来についての意識調査」をインターネッ

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    2017年06月06日
  • 経済と人間の旅

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    日経に連載されていたのをまとめた本。
    将来の経済とこれに関わる全般のことを考察し続けた方だなと思う。

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    2016年09月19日
  • 経済学は人びとを幸福にできるか

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    経済には滅法疎い私だが
    一昨年、宇沢弘文さん
    という偉大な経済学者がいらしたことを
    NHK「クローズアップ現代」で知った。

    同僚であったミルトン・フリードマンと激しく対立し
    市場原理主義の考えには全く相容れなかった。
    常に人間のための経済学を追求し続けた。
    だから何度もノーベル賞の有力候補に挙げられながら
    果たせなかったのかもしれない。

    この本は宇沢先生のエッセイ集だ。
    だから人としての先生の姿がよく見える。
    「社会的共通資本」を読む前に
    この本を読んでおいてよかった。

    いま
    アメリカ的な社会をひたすら目指す日本、
    格差と分裂、混乱が益々拡大していく世界を
    宇沢先生はどんな思いで見つめて

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    2016年01月09日
  • 経済学の考え方

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    宇沢弘文氏がケインズ経済学を中心に経済学の成り立ちと考え方について丁寧に論じている。

    いろいろと目からウロコで感動的でさえあった。
    高校生の頃、読んでいたらきっと経済学を専攻していただろう。
    (きっとケインジアンになっていた)
    が、高校生の頃、読んでいたら何が書かれているかわからなかったに違いない。
    社会に出てからの日々の生活や仕事通じた蓄積によって理解できたのだろう。

    この本は30年前に書かれたものだが、現在の課題を予言している。
    いや、現在はその予言すらも越えてしまっている。

    宇野氏が論の中でこきおろしている新古典主義の系譜につながるマネタリズムを中心とした反ケインズ主義は
    その大前

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    2015年03月08日
  • 自動車の社会的費用

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    本日は、この本を読み返す人が
    日本全国で何万人といるでしょう。
    私もその一人です。
    (2014年9月26日)

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    2014年09月26日
  • 経済学は人びとを幸福にできるか

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    宇沢教授の著書は何冊か読んでいるが、あらためてその崇高な志に文章を通して触れることが出来、身が引き締まる思いです。
    勿体なくて先を読みたいけど読みたくないという思いで読む本は久しぶりでした。
    社会的共通資本の考え方を知る入門書として多くの人に薦めました。
    自分自身もこの本の中に出ている参考図書を読み、再読したいです。

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    2014年04月28日
  • 経済学の考え方

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    ネタバレ

    理論家の宇沢先生のわかりやすい著作。

    経済学というと、経済の歴史ではなく、経済学の歴史を語りたがるところが気がかりである。
    経済という現物を見ないと、経済学という原理の価値が下がるのではないかと思った。

    この感想は、経済学部を卒業してから25年離れていて、初めて気がついた。
    誰にでも分かれというつもりはない。

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    2011年09月18日
  • 自動車の社会的費用

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    ネタバレ

    自動車を利用するすべての人が、関係する費用を考える。

    1 道路整備(高速道路,一般道)
    2 交通信号機整備
    3 交通事故対応、保険
    4 運転免許,自動車教習

    1と2は社会的費用だが、適正に受益者が負担しているかどうかは分からない。

    社会的費用の視点を明確に示した良書である。

    とかく経済学は政治的な論調に振り回されすぎることがあり、
    高速道路の無料実験も経済学的評価の枠組みを明確にしていない点に課題があるだろう。

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    2011年08月07日
  • 自動車の社会的費用

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    ネタバレ

    たしかにそうだと思われることが多い。
    日本の道路行政の現実を鑑みても、無計画で適当になされているような気がしないでもない。
    確かに幹線道路沿いにも狭い歩道、申し訳程度のガードレール、至近に建てられている住宅。幹線道路でなくても、踏切があれば渋滞が起き、そういう道路には路側帯しかない。
    歩道橋も車が優先されていることの、証左にほかならない。
    ましてや歩道に合わせて道が造られているのではなく、車道に合わせて道が造られている。これを人権と合わせて考えると、基本的人権の侵害と言えるかも知れない。全部変えるのは非現実的ではあるだろうが、一つの考え方では確かにある。
    昔は交通戦争と云って年間3万人以上交通

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    2011年07月08日
  • 自動車の社会的費用

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    自動車は現代機械文明の輝ける象徴である。
    しかし、自動車による公害の発生から、また市民の安全な歩行を守るシビル・ミニマムの立場から、その無制限な増大に対する批判が生じてきた。
    市民の基本的権利獲得を目指す立場から、自動車の社会的費用を具体的に算出し、その内部化の方途をさぐり、あるべき都市交通の姿を示唆する。

    [ 目次 ]
    序章 (自動車の問題性;市民的権利の侵害)
    1 自動車の普及(現代文明の象徴としての自動車;自動車と資本主義;アメリカにおける自動車の普及;公共的交通機関の衰退と公害の発生;一九七三年の新交通法)
    2 日本における自動車(急速な普及と道路の整備;都市と農村の変

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    2011年04月24日