獅子猿のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
司馬遼太郎以上にリアルな戦国時代小説!
という衝撃。
その視点は天から地へ、政治から地面へと解像度を上げ、戦場の松明や汗が匂い、槍の煌めきや砂埃が目を射て、喧騒が耳を覆う。
「親のない子」が生きる目的はただひとつ、生き残ること!
ムラを敵にまわす恐怖と、それでも情けをかけてくれる異性への淡い恋心…
リアリティを緻密に描きながら文体はあくまで格調高く、時代を超えた修羅場感や情感が心に飛び込んでくる。
この説得力と筆力、ただごとではない。
若き秀吉や家康の非常さはリアルすぎて背筋が凍るが、まさに見てきたような話…
さらには謎多き桶狭間の秘密にも一石を投じる、というファンにはなんともお得な趣向 -
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購入済み
女性向けライトノベル?
何でさ!
普通にライトノベルで紹介してよ、買うのに躊躇したじゃないか。
普通に面白いタイムトラベラーは良くあるし、もう何番煎じだってくらい白湯と変わらないだろうけど、チョー面白い。
主人公の田中は口が回る回る、良い油使ってんなとどうか最後まで書ききって欲しい、素晴らしい物語です。
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Posted by ブクログ
この著者の関連リプレイ読んでるといつも思うけれど、田中天さんは最高に阿呆だと思う。なんというか、ほめ言葉的な意味で。トンデモ戦国ものは結構みるけれど、全力で真正面から馬鹿やるって結構しんどいと思うんだ。もう、お陰で貫徹したじゃないか。
どこかのシナリオのミドルで、PCがシーン開始直後、GMの説明なしにシーンの演出をしたときに「まあ、方向性はあってるけどとりあえずGMに演出させろ」と天さんが言っているのは笑った。田中天さんって、そうしたGMのっとりはPLの時のおはこじゃないか。読者がまねしちゃいけないと評判の。
そして、このリプレイで提供された「ジパング」というワールドは、田中天さん以外誰もGM -
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Posted by ブクログ
ネタバレ随分前に朝刊で紹介されていたので気になっていたのですが、読むのが遅くなってしまいました。
秦の始皇帝の時代にタイムスリップ。世界史でちょろっと学んだくらいで、三國志ほどには人名などにも馴染みはないのですが、わくわくしながら殆ど一気読みしました。
田中さん、美人には本当に弱いですね! そのせいで義を重んじる周囲の男性陣から軽んじられてしまうのがまた面白いのですが。
それにしても、あとがきによると2巻が出るのは決まっているような雰囲気なのに、1巻と書いていないのはちょっと。最近のラノベに多いですよね……。そこそこ切りの良い所で終わっているのならまだいいのですが、主人公が気絶したところで終わってい -