西智弘のレビュー一覧
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ちきりんさんのVoicyから、著者のXとnote、そしてこの本です。
病院嫌いで還暦過ぎのおひとり様には怖すぎです。
年取ったら、ガーゼに貼ったテープ剥がすとき、いっしょに皮膚も剥がれちゃうって!泣く。
"老いのプロセス" を読むうちに、なんだか自分も、一気に老け込んで私は死にました、脳内でだけどね。
テレビなど見てると、元気なお年寄りばっかりで、自分もそっち側と思ってたのよ、それが
皮膚がズルズルになって、いろんな物垂れ流して、せん妄(もう)でワケわかんないこと叫んで死んだ…みたいな。
死んだ…けど、家か、病院か、死んだらどうなる?とかが、イメージできなかったよ。また、ややこしいことは先送りしてる。
救急車を呼ぶ、呼ばない?も気になった。呼ぶことが、お年寄りでも積極的医療希望の意思表示になり、チューブ人間になる可能性も?だから呼ばないってことじゃないと書かれているけど。
救急じゃなくても、どんな病院、先生、おまけに、いつ方針変えるかわからない国とか、もうロシアンルーレット状態。
それに、みんなが緩和ケアを受けられるとは限らないなんて、辛い。
"とりあえず病院!" って思ってたけど、なんか違う?ってなるかも。
自分はどうしたい?
どんな治療がいい?
買ったままの終活ノート書いて、肌の保湿ケアもしっかりやります。
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Posted by ブクログ
安楽死、尊厳死、だれにでも来る死や病気に直面したときに、私はどうしたいかを考えられる本でした。
緩和ケアへの希望を感じつつも、まだまだ理想の実現は難しいだろうなとも感じ、他の本でももう少し知識を深めたいと思えました。
安楽死に何となく賛成…というか、死を希望に生きているタイプなので、安楽死したいなあとぼんやり思ったりしていましたが、安楽死についてまだまだ知らないことも多いんだなと気づかされました。安楽死を合法化しつつも、緩和ケアや他の様々な支援がもっと充実する社会を望みたいと思います。
凄く読みやすく、大切なことを知り考えられる名著だと思います。優しさや気遣いが感じられる文章でした。幡野さんの本も好きだったので、この本を読んでよかったです。 -
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自分の中では明確になっている安楽死制度。
定期的に知識のアップデートをと思い手に取りました。
内容については、筆者の言わんとする事は理解できますが、筆者自身が「個人レベルから社会レベルへの議論を」と言いながら、やはり個人レベルの問題に収斂されるのが気にはなります。
私自身は、法制度化に反対。理由を列挙する。(ただし、安楽死自体否定するのではなく、何らかの形でこれを可能とするスキームには期待したい。)
・安楽死を望む患者本人が、空気に流され安楽死を選択してしまう可能性が排除できないこと。
・患者本人が、わざわざ生か死の選択の余地を与えられてしまうこと。
・法制度を悪用する犯罪が発生する可能性のあること。
・人の命を支える医師が、真逆の行為に及ぶことに違和感があること。
・医療の責任を問う訴追案件が発生する可能性のあること
皆さんも考えてみましょう! -
Posted by ブクログ
読書記録76.
#だからもう眠らせてほしい
緩和ケア内科医である医師のノンフィクション作品
(個人情報的観点からの仮名などは含む)
安楽死と尊厳死
知ってるようで理解していないその違い
緩和ケア
生きる事、生かされる事
持続的な深い鎮静という初めて聞く処置
痛み、苦痛の程度は誰が決めるのか?
心の痛み、肉体の痛み苦しみの基準
その本人にしかはかれないものを汲み取る医師の苦悩
安楽死という選択についての意見が医師、当事者である患者だけでなく様々な立場の人が語るところに見方の違いを知る事ができ、重いテーマでありながら偏りのない主張に読む力をもらえた
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Posted by ブクログ
末期患者のQOLをなるべく良いものにしようとする“緩和ケア”の専門医による著書。ある2人の癌患者との出会い(と別れ)を軸に、緩和ケアの在り方、安楽死制度の是非についての考え方が書かれている。
タイトルは、病気の耐え難い苦痛に襲われた患者が、鎮静剤による醒めない眠り=緩やかな安楽死を求めて発した言葉。
少し前に『“最悪”の医療の歴史』という本を読んだ時に、過去の医学が現代から見て如何に的外れだったかに驚くと同時に、「現代医学も未来から見ればまた未熟に映るのかもしれない」という感想を抱いた。
ガンや感染症、難病等の治療についてもそうだが、医学以外の領域も絡んだりして、現代では判断がグレーだったり対処法が明確に出ていない問題について、未来には何らかの道筋が見えていてほしいと感じた。例えばこころの病気、脳死、そしてこの本で描かれている安楽死制度の問題について。
2年前に母を癌で亡くした身としては、どうしても個人的な感情を揺さぶられずにはいられない本だった。特に癌が患者の身体をどんどん蝕んでいき、抗癌剤治療ではどうにもならなくなり緩和ケアへと移る場面の描写は、ありし日のことがまざまざと目に浮かんで、読んでいて辛かった。
もし日本で安楽死制度が導入され一般的にも運用されていたら、あの時何か変わっただろうか。母はその道を選んだだろうか。もしそうしたら、自分はどう反応しただろうか。
著者は安楽死は制度として導入されるべき、でも安楽死を選択する人は1人でも減らしたい、と考えている。そのために緩和ケアが何を出来るかを考え続けている。このような先生のもとで緩和ケアを受けられたら幸せかもしれない。
先日、スイスで医師を介しない「自殺ポッド」の使用に関わった数人が逮捕された、というニュースを見た。タイムリーだ。
安楽死制度が導入され毎年数千人がその制度の下命を絶っているスイスでも、やはり批判は根強いらしい。
色々と考えさせられる、特に個人的に意義深い一冊だった。 -
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全員、いつか、必ず死ぬ(なんかそれも覆りそうな気配だけど、現時点では、まだ)。そして、どう死ぬかを決めなきゃならない事態もありえる。だから、哲学者の論考も大切だけれど、みんなが手にとれるポピュラー・哲学みたいな本もあっていい。これは、そういうニーズにうまくはまる本だと思う。
医学って、残酷だ。患者にとってもそうだけど、それ以上に、死なせるか死なせないかを決めなきゃならない医師の方の心のケアってどうなってんだろう?あと、遺族のケアは??制度として安楽死が設定されてなくても、尊厳死は(患者の精神力次第では)今の日本でもできる。死ぬ本人はいい。納得ずくだし、後がないから。たぶん。でも、そうさせた医師は?遺族は???疑問が残る。
あと、スイスに行けば安楽死ができる。それは事実だけど、ずいずんと安直な発想なのだとこれ読んで思った。向こうは向こうで裁判とか大変らしい。そして、ケアもけっこう雑だし、英語でタフな交渉もしなきゃならないらしい。じゃあオランダは?ベルギーは?って言ったら、そっちもそっちで「すべり坂」が発生してて、まだその対策は追いついてないらしい。
「欧米」なんてものは、日本人の頭の中にしか存在しない。それをさも尊いもののようにありがたがるのは、もうやめたほうがいい。日本は日本のやり方で行くしかない。安楽死がどうの、っていうよりも、舶来物をありがたがる習慣から変えた方が良さそうだと思った。
そして、QOLの決め手は周囲の人との関わりと経済状況なんだと思った。本書の登場人物のユカさんにしてもYくんにしても、伴侶に恵まれ、医師に恵まれ、地域のシステム(地域の保健室というものがあるらしい)に恵まれている。経済的にもある程度の余裕がある。
究極の贅沢品。
それが安楽死なのかもしれない。 -
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ネタバレ身内に早期のがんがわかり、勉強しようと思って見つけた本。
緩和ケアについて、治療を断念して病棟でそのまま終末期まで看取るという理解でしかなかった。
訪問診療につなげたり、治療を継続する場合もあるということだった。
がんとその患者さんの人生を真摯に受け止めて支援されていて、交流の中での患者さんの一言一言がとても心に響く
p110「つながりを再構築する」
医療者と患者さん 病状の適切な理解の支援 ストレス対処の支援 家族のケア
がんと診断された時点で、すべてのものとの関係性が一度立たれてしまう 家族、友人、仕事、社会との関係 がんを抱えている自分として再構築する必要がある
p113「近代ホスピスの発祥の地イギリス」
ホスピスは単なる建築物ではなく、苦痛を緩和することについての実践と教育の場 地域コミュニティにつながるホスピス運動の拠点 -
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医療の発達に伴い、死ねない時代になっている現代。生と死。いざその時に、どう対応すればいいのか。日頃から、少しずつでも「生き方」「死に方」を考えておかないといけないのではないかと思って読んでみました。
幸い、私の親しい周囲には、がんを患っている人はいない。
この本は、題名こそ「がん」を想定した生と死に関わる内容だけれど、「がん」以外の生と死を考えるにも、とても勉強になる本でした。
腫瘍内科医であり、緩和ケア医でもある著者さんが、今まで経験してきた患者さんの「生と死」の現場を、とても読みやすく紹介し、医療者・患者・患者の家族の心情を、いろいろ見せてくれました。
実際に、自分が、そして自分の家族や近しい人が、「生と死」を考えなくてはならない場面が来たとき、きっと役に立つと思います。
1度読んで、すべてを納得するような内容ではないので、これからも、ふと思い出して何度でも何度でも読み返したいと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ安楽死という選択肢があっても良いのでは、という考えを安易に持っていた。死への同調圧力が発生する可能性や日本という文化的な面での懸念など、さまざまな問題が起こり得ることを考えたことはなかった。法の整備や誰が判断を下すのかなど、患者が一番苦しまない最善を探して行く必要がある。
個人的には「選択できる」という状態が望ましいという考えなので、この本を読んだ上でもやはり安楽死という選択肢があっても良いのではと思っている。医療や末期患者、緩和ケアについて、この本からの知見だけをもとにした考えなので、未だに「安易に」そう考えていると感じる。ただ、やはり選択肢がないよりもある方が、気持ちの面でも患者の力になるのではないかと思ってしまう。 -
Posted by ブクログ
ヒボさんの本棚から。
「だから、もう眠らせてほしい」って、なんと切実な願い。死がすぐ近くに迫っていて、苦痛を伴う毎日を過ごす患者と家族の願いは、日本では受け入れてもらえない。
この本を読んで、「苦痛」というものの捉え方が気になった。
医学的に言う苦痛と、患者が訴える苦痛には違いがあるし、患者の中でも人それぞれ苦痛に感じるポイントの違いがある。
ユカの言っている「自分の足でトイレに行けなくなったら…」という基準は、すごくわかるなと思った。
自分のことが自分で出来なくなることに、私もとても苦しみを感じる方なので。
逆に痛みにはすごく強いみたいで、とことん我慢してしまう方なので、鎮静処置をしてもらえないんじゃないかと今から不安になってしまった。
安楽死、緩和ケアについて自分事として考える良いきっかけになった。