三浦裕子のレビュー一覧

  • 四維街一号に暮らす五人

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    台湾の台中にある古い日本式家屋で暮らす女性5人。独特な建物の中で暮らす5人の個性がぶつかり合って日々の生活の様子がとても面白い。台湾の過去、現在、そしてこれからについても思いを馳せられる本。台湾ならではの文化や食べ物の描写も素敵。

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    2025年11月27日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    ネタバレ

    知衣と小鳳は良い百合
    「台湾の少年」を読んだところだったので、外省人の家系は政権交代に対してああいう反応になることもあるのかと驚いてしまった。

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    2025年11月03日
  • 海風クラブ

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    まず、ルドンから着想を得た表紙の絵に惹きつけられました。
    台湾の土着の民族が漢民族や日本人達によって搾取され追いやられていく様子が、山に住むという伝説の巨人の終焉と絡めて壮大な物語になっている。
    最初の2人の子供の出会うシーンはとても良かった。だんだんありきたりの展開になって少し残念。
    過去や現在が入り乱れ沢山の登場人物がそれぞれの人生を語り名前が変わったりするので、ごちゃごちゃして紛らわしかった。訳者さんの後書きで工夫されたところだと思うけど、読みづらかった。

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    2025年10月29日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    台湾台中市の路地"四維街一号"に佇む日式建築。台湾が日本帝国統治下にあった昔に建てられたこの建物には、今、大家の"安修儀"とともに近くの国立大の女子大学院生4人が住む。一階一〇一号室には、クールで浮世離れしたBL作家の"郭知衣"。一○二号室には、お嬢様育ちでありながら異性同性問わず複数のセックスフレンドを持つ奔放な"虞小鳳"。二階二○一号室は、貧しい身の上のためお金が無いことを気にするプライドの高い"徐家樺"。そして、二○二号室に、シャイで人付き合いの苦手な"瀟乃云"

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    2025年10月25日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    4人の入居者について楽しみながら読んで、大家さんのとこで、あっ、こんなのが最後に来るんだ、と。台湾への飛行機の中で読んで思いがけずも涙があふれた。
    台湾のこと知りたいと思うと、どうしたって戦争や中国について知らなければ理解が深まらないだろう。
    興味を外へも伸ばしていきたい。

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    2025年10月14日
  • 海風クラブ

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    プリミティブな美しさが時の流れとともに侵されていく。それでもなお人は生きつづける。金儲けに踊らされる(その結果を唯々諾々と受け入れる)人間の営為は巨人の体を削り、その体内に異物を放り込むようなものだというメッセージはあまりに直截的で、読むべきはむしろ強く逞しく生きていく人たちのその姿なのだろう。物語は円環を描くように閉じていく。父(母)祖の闘いを引き継いだ次の世代に強い生き方を託しながら。

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    2025年09月10日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    同時期に読んだダガー賞受賞作のシスターフッドものがあまりにピンと来なかったことも影響しているのか、翻って、本作はものすごく良かった。ヤクザの世界を通して男性性をことさら強く意識付け、メインキャストの性を相対化させる件の作を評価した英国ミステリー界を全く理解できない我が身としては、多様性を一個性として認めながら人間同士の魂の交流、成長のあゆみをつぶさに描き出す本作、大衆百合文学こそを激推ししたい。メシもうまそうだし言うことない。肝はやはり「舞台裏」。政治的に無気力な自分は本作者のような熱量を物語にこめることは、不可能、なのだろうか。自らのアイデンティティを見つめ続ける姿勢に何よりの敬意を覚えた。

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    2025年09月07日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    g-mapで見たら建物ありますね。
    1996年に大陸からミサイルが飛んできて、2000年には民進党に政権交代した。この間も当地に住んでいて台湾の大きな変化を肌で感じていた。

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    2025年08月25日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    ネタバレ

     なんとなく『海街diary』を思い出した。(ただしこちらの5人はまったくの他人であるが)ただ、なんとなく。
     自分は何者なのか?(エスニック・グループであったり性的志向であったり……)が、シェアハウスの店子4人と大家、それぞれの(時間的なズレはあるものの)意識の表面に(自然と、あるいは他からの刺激によって)顕れてくる。登場人物全員が女性なので「百合もの」の色合いは帯びるものの、それがテーマではない。
     登場人物ごとに章を割いて描いていくが、人数が多いせいか、『台湾漫遊鉄道のふたり』ほどの彫り込みには至っていない印象。
     作中にでてくる1914年出版のレシピ本、実在するそうなので(解説文)、翻

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    2025年08月09日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    『台湾漫遊鉄道のふたり』でブッカー賞を受賞した台湾人作家・楊双子の作品。先輩から「ほのぼのグルメ小説かと思ったら、歴史的要素も絡んでておすすめ」と紹介されて読み始めました。

    日本統治時代に建てられた四維街一号には、下宿している4人の女子大学院生と、のらくら生活の女性大家の計5人が暮らしている。下宿人が暮らす部屋はとても狭く、キッチンやお風呂は共用。4人の院生たちはそれぞれ性格も四維街一号に住むことになった経緯も異なる。シャイで人付き合いが苦手な乃云、明るい性格で苦学生の家家、料理が得意で才色兼備の小鳳、院生とBL作家の二足の草鞋を履き、浮世離れした雰囲気を持つ知衣。それぞれの視点で各章が語ら

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    2026年06月27日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    ネタバレ

    主人公をあまり好きになれず、終始イライラしながら読んでしまった。これだけ働かせておいてお給料を気にしていない上にご飯を奢ればいいと思ってる?物をあげればいいと思ってる?など、細かいところが何度も気になった。雇っている立場としての自覚もないし、宗主国から来たという慎重さもなくて無意識に上から目線。人気作家らしいのに見識が狭い……とモヤモヤし続けた。
    けれど、この感覚を持つのは著者による意図的なものだったのかと最後に納得した。
    たぶん食べ物が美味しそうなのはわかるけれど、ずっとふたりが噛み合っていないように見えて、そこが気になって楽しみきれなかった。これだけ気高い千鶴が青山千鶴子を好きになるものだ

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    2026年06月20日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    ネタバレ

    面白いとは思いましたが、
    鉄道の話で辿り着いた本なので、
    ご飯の方の比率が高すぎて
    楽しめませんでした。

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    2026年06月01日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    通常の本よりもなぜか多くある「あとがき」を最後まで読んで、ああそういうことかと、この小説の構造をようやく理解した。このような表現について当初は「騙された」という怒りの声もあったようだが、私自身はそこまでこの小説に肩入れをしていない分だけ、寛容になれた。
    同じくあとがきによるとこれは「歴史百合小説」らしい。そしてテーマとして台湾の食文化が多く紹介されている。食べ物に対してそれほど執着がなく、百合にも興味がない私にはあまり響かず、むしろ千鶴子の行動や思考が暑苦しいと思っていたくらいだが、きっと共感できる人にとっては楽しめるはず。

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    2026年05月26日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    食べ物の描写が多く、前半はなかなか読み進められなかった。
    後半で千鶴とギスギスし始めてからは惹き込まれ、一気読みだった。
    フルコース料理が本当に美味しそうで、でもそのコースの最後にそれ言うんだみたいな笑
    千鶴子の無神経さと傲慢さには辟易しながら読んでいたので後半自覚してくれてよかった。善意で傲慢なふるまいをする人ほどたちが悪いからな。自分はこんなにあなたのためを思って言っているのに…みたいな人とは関わりたくないほんと。そりゃ千鶴も友達にはなれないよね。
    統治する側とされる側の心理描写が巧みだった。
    あとがきを読んでえ、これリアル?と思ったがその後の楊双子氏のあとがきでやはり創作と分かりちょっと

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    2026年05月26日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    台湾ならではの歴史や食文化、建物自体が持つ記憶、自己認識と相手との距離感に悩む女性たち。特異性と普遍性が織り成す物語は他者とのつながりで得られる温かさと寂しさが散りばめられている。ふとマンゴーの香りが立ちのぼる。

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    2026年05月17日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    「美食×鉄道旅×百合」が融合した贅沢な一冊。
    これを読むと台湾に行きたくなるし、お腹が空いてくる。台湾で現地の美味しいご飯がたべたくなるよー!
    昭和13年の台湾を舞台に、日本人小説家の千鶴子と、翻訳家を目指す王千鶴の二人の物語。
    国は違えど、二人とも美味しいご飯が大好きで、やり取りが微笑ましくこの関係がずっと続けばいいと思っていたのに…。
    この小説の構造の仕組みも面白い。表紙もとっても可愛くて飾りたくなります!

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    2026年05月12日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    やっと読めた。昭和13年、日本統治の台湾を訪れた女流作家と、謎めいた有能な通訳兼助手の現地女性との…百合小説、と呼ぶのがふさわしいんだろうな。恋愛というには淡い、友情というには熱い絆。民族&植民地問題、女性の生き方などの骨太なテーマを彩る台湾美味の官能よ! 

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    2026年04月26日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    前半は、主人公・千鶴子のズケズケとした物言いや振る舞いに強い違和感があり、なかなか読み進めることができなかった。
    しかし、ふたりの関係に決定的な亀裂が入って以降は一気に引き込まれ、夢中で読み進めた。

    物語を通して見えてきたのは、ふたりの関係が本質的には対等ではあり得ないという構造である。
    それにもかかわらず、千鶴子の開けっぴろげで率直な性格、そして後半に見せる反省と真っ直ぐな気持ちによって、一瞬ではあっても確かな絆が生まれたことが印象に残った。

    前半の読みにくさは、単なる性格の問題ではなく、支配階級に属する者としての無意識の傲慢さが滲んでいたためだと、読み終えてから納得できた。

    また、こ

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    2026年03月22日
  • 四維街一号に暮らす五人

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    昨年初めて台湾に行って、街並みや気候が想像していたよりもずっと日本とは違って、面白いなぁと興味を持った。本作に出てくる女性たちの会話の内容(特に、ふいに中医学的な知識が出てくるところ)や行動もとても興味深くて、当たり前だけれど、歴史や文化の違いを感じた。台湾て、外省人・本省人・もっと細かいルーツや出身民族、政治(独立派・反独立派)、世代間の違い(中国人として教育を受けたか、台湾人として教育を受けたか)、地域ごとの独特の文化など、思っていたよりもずっとずっと複雑な社会なんだなと感じた。
    出てくる料理は味がまったく想像つかないようなものが多くて好奇心をくすぐられるし、なじみのある日本のアニメの決め

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    2026年02月19日
  • 台湾はだか湯めぐり 北部篇

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    日本の銭湯文化との違いが面白かった。スマホ持ち込みはさすがに嫌だが本の持ち込みは日本でも許容してくれたら嬉しいなーと思いながら読んだ。まあ、読んだだけで台湾に行くことは滅多にないし銭湯に行くことはまずないだろうから内容はほとんど頭に入ってこなかった

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    2025年10月24日